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$機能解剖学からのピアノ演奏矯正 -からだ



肩甲帯(けんこうたい)という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?ピアノのレッスン中にこのお話を持ち出すことが結構多いので、今日は上肢(じょうし)の運動に密接に関わる肩甲帯(けんこうたい)についてお話しようと思います。

まず肩甲帯(けんこうたい)というのは、肩甲骨と鎖骨の両方が組み合わさった構造のことです。ピアノを演奏する際の上肢の運動と深く関係がありますので、肩甲帯(けんこうたい)という言葉で是非覚えてくださいね。あまり耳にしたことがない方も多いと思いますので、まず身体のどの部分を指しているのか図を見てみましょう。
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(画像:アイリスより)

肩甲骨(けんこうこつ)は、図の一番大きな3角形のような形をした平たい骨のことです。この肩甲骨は、図正面のピンク色の骨、鎖骨(さこつ)と連結していますが、実はとても不安定な状態で繋がっています。体幹(たいかん)の一部として胸骨がありますが、肩甲骨は唯一鎖骨と連結しているだけなので浮いたような状態にあると言えます。

肩甲骨には、上腕骨(じょうわんこつ)が結合することで、上肢→肩甲帯→体幹という構造を作っています。上肢の運動と肩甲帯(肩甲骨+鎖骨)が関係があるとはちょっと意外ではないでしょうか?この肩甲帯が自由に使えるかどうかでかなりピアノのパフォーマンスには違いがでてきます。

せっかくなのでそれぞれの骨に付着している筋肉もご紹介しておきます。肩甲骨に付着する筋は全部で17種類にも及びます。以下ご参照ください。

【肩甲骨(けんこうこつ)に付着する筋肉】

1.僧帽筋(そうぼうきん)
2.広背筋(こうはいきん)
3.三角筋(さんかくきん)
4.大円筋(だいえんきん)
5.小円筋(しょうえんきん)
6.棘上筋(きょくじょうきん)
7.棘下筋(きょくかきん)
8.肩甲下筋(けんこうかきん)
9.上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)
10.上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)
11.鳥口腕筋(うこうわんきん)
12.肩甲挙筋(けんこうきょきん)
13.肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)
14.小菱形筋(しょうりょうけいきん)
15.小胸筋(しょうきょうきん)
16.前鋸筋(ぜんきょきん)
17.大菱形筋(だいりょうけいきん)


鎖骨に付着している筋肉は全部で6種類あります。次の通りです。

【鎖骨に付着する筋肉】

1.僧帽筋(そうぼうきん)
2.三角筋(さんかくきん)
3.大胸筋(だいきょうきん)
4.胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
5.胸骨舌骨筋(きょうこつぜっこつきん)
6.鎖骨下筋(さこつかきん)


肩甲骨に付着する筋肉(17種類)と鎖骨に付着する筋肉(6種類)を見てみると、とても沢山の筋肉が連動して動くようになっていることがわかりますね。これら多くの筋肉が関連し合うことで、浮いたような状態にある肩甲帯(肩甲骨+鎖骨)は、安定性や支持性をもつことができているわけです。

続きは、肩甲帯はどのような動きを実際しているのか?というお話をしようと思います。





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