いやいや。



すっかり夏休みを頂いていた感じになっちゃってました(苦笑)

前回までの話の中身は、申し訳ありませんが過去ログにてご確認下さい。

(ま・・・オイラの連載モノはこんな感じですからww)



さて、今回は前回お話した基本3和音のみを使ったコード進行では今ひとつ満足出来ない方向けに(笑)、その他の和音を使ったアレンジを含めてお話をしたいと思います。

前回も言いましたが、文字だけで理解出来るような内容ではないので、是非、お手元にギター、もしくは鍵盤楽器をご用意の上、ひとつひとつ奏でながら読み進めて下さいね。




しんち’s BAR


前回に引き続き、Cメジャースケールを用いて説明をします。


基本となる3和音、トニック、サブドミナント、ドミナントはⅠ(C)、Ⅳ(F)、Ⅴ(G)でした。

今回はそれ以外の和音を使いますが、スケールを見て頂ければわかる通り、基本3和音以外

のコードは全てがマイナーコードになっています。


まぁ、メジャースケールの性格上、当たり前の事なのですが、これを漠然とでも知っているのといないのとでは、後々皆さんが自分で作曲、アレンジをする時に結構な差になってきます。

その辺を押さえてもらって、先に進みましょう。


さて、基本3和音にはそれぞれトニック、サブドミナント、ドミナントと言う明確な役割が存在していました。

ではその他の4和音には何の役割もないのか?

実は4つの和音にはそれぞれちゃんと役割があります。

それが「代理コード」と言う考え方なんですが、簡単に言うと



「トニック、サブドミナント、ドミナントのそれぞれ3度上下の和音は、その役割を代理する」



と言うものです。

具体的にお話すると・・・



Ⅰ(トニック)の代理コード:Ⅲm、Ⅵm

Ⅳ(サブドミナント)の代理コード:Ⅱm(Ⅵmも原理的にはSDの代理コードになりえます)

Ⅴ(ドミナント)の代理コード:Ⅶm7(-5)(Ⅲmも原理的にはDの代理コードになりえます)


となる訳です。

この関係は調が変わっても不変ですので、丸暗記しちゃいましょうね。


代理コードの具体的な使い方ですが、基本的には2つの使い方があります。


1)本来のコードの代わりに置かれる

例えばⅠ→Ⅳ→Ⅴのパターンのコード進行のアレンジとして、トニックの代わりにⅢmを置いてⅢm→Ⅳ→Ⅴとするような使い方です。実際の作曲、アレンジではあまり多用される使い方ではありませんが、曲の雰囲気を一気に変えるには有効な手段です。


2)本来のコードに続いて雰囲気を保ちつつ流れのバリエーションを増やす

代理コードの使い方としては、こちらの方が一般的な使い方と言えますね。具体的に言うとⅠ→Ⅳ→Ⅴの流れの中にⅢmを組み込んで、Ⅰ→Ⅲm→Ⅳ→Ⅴと言うような流れを新しく作ります。曲の雰囲気に幅が出来ると共に、一連の展開が元の流れよりもアクティブになり、様々なアプローチに対応出来るようになります。



さて。



ここまでで、代理コードの漠然とした使い方はイメージ出来ましたか??

簡単に言えば、基本3和音だけではどうしても響きやパターンが単調になってしまうので、それに対してアクセントづけをする・・・

そんな風に考えてもらえればOKでしょうね。



で・・・



具体的な応用アレンジのお話をしようと思いましたが、思いのほか長くなりましたので、今回はここまでにします。

次回は代理コードを使った定石パターンや、コード進行において重要な法則「強進行」などをお話します。