2009年02月26日

思うこと(2)~父が遺したもの

テーマ:新聞掲載エッセイ
-父が遺したもの-

現在の日本経済はデフレ不況の真っただ中にある。それにどう対処すればいいのか、考えても答えはなかなか見つからない。原因が人々の不安の中にあるからである。

財務省は、国の財政状態を平均的な一般家庭に例えて紹介している。それによると、年収は700万弱、これを月収に直すと57万となる。通常ここから52万を生活費に回し、残り5万を貯蓄する。

しかし、現実には19万を田舎の仕送りにあて、18万をローンの返済に回しているので残りは20万しかない。生活費に32万の不足が生じることになる。また、ローンの借入残は5439万にものぼる。事実上破綻に近い状態といえる。

しかし、だからといって南米みたいに国家が破綻するとは思えない。これらの国が海外から資金を調達しているのに対し、日本は国民から借り入れしているからだ。現在の借入残高は700兆にもなる。

これに対し、個人の金融資産は1400兆ある。竹中金融担当相の「国民が10兆使ってくれれば」という言葉が思い起こされる。

消費が冷え切って、国民がお金を使っていない状態―これが現在のデフレの原因である。そこには、人々の不安が見え隠れする。そして、こればかりは理屈では解決できない。

ある日、何の気なしに父の遺品を整理して気が付いた。父の源泉徴収票が出てきたのだ。30年前、55歳で県庁職員だった父の年収は140万だった。それで親子4人楽しく生活できていた。そこには不安なんか何もなかった。

物事の答えはいつも意外なところにある。デフレの対処法に悩んでいたのだが、30年の時を超え父が与えてくれたヒントで私は安心を取り戻すことができたのだった。
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