2009年02月26日

思うこと(9)~消費税の改正

テーマ:新聞掲載エッセイ
-消費税の改正-

4月1日より改正消費税法が施行される。改正点の中でも総額表示の義務付けがひときわ注目される。人々の目から消費税という文字を隠そうとする財務省の思惑が見え隠れするからだ。

この消費税を見ていると税法の成立過程がよく分かる。国にお金が必要な時に取りやすいところから取る仕組みをまず作り、それに合わせて法律を整備し、それを徐々に国民に浸透させていくわけだ。

話はずっと過去に遡る。会社の利益は昔は株主のものだった。この配当に着目して所得税というものが作られた。明治20年日清戦争の年だ。しかし、会社も株主に利益を全部渡すと資金繰りに困るので、その一部を配当し残りは社内に留保することにした。これに困ったのは国の方だ。このままでは税収が減ってしまう。

そこで法人税が作られた。昭和15年太平洋戦争の年のことだ。

それ以前、明治38年には日露戦争が起きたので、そこでは相続税というものを作り出して対処している。これらは何も昔の話に限らない。平成2年の湾岸戦争の時には法人特別税というものが作られている。
税法は戦争とともに発展してきたのだ。そういう意味では、現在の日本は経済戦争をしているのかもしれない。

ビールやタバコにいくらの税金が含まれているかを知る人は少ない。
今後消費税もそれらの仲間入りをする可能性は否定できない。

しかし、贅沢をした分だけ負担が増える消費税は理にかなっている。将来的には、生活必需品等の税率を低く抑えた上での増税はやむを得ない気がする。ただし、国民の十分な納得を得た上で、なおかつ、使い道もクリアーにしてという条件だけは絶対に守っていただきたいものだ。
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