サンプルの繭から生まれた蚕蛾(カイコガ)卵を産む……!! | シルクふぁみりぃブログ

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昨日の朝、サンプルに持ってきてくれた繭から蚕蛾が孵りました!

多分、明け方くらいに繭に内側から小さな穴を開けて出てきたようです。
その時の様子はこちらのブログでご確認いただけます!

羽化して半日くらいから、卵を産み始めました。
下の写真の黄色いプツプツが卵です。

 

 



このお顔は、福井県で養蚕をしていた私の祖母が「お蚕様」と言っていたのがわかる上品で荘厳な表情です。

四角いザルのようなケースに繭を入れてあったので下の机に卵が落ちていました。

 



手を出したら、ヨチヨチ上がってきたようです。



お腹がパンパンで、太っちょさんです。
指に卵がついていますが、ポロポロ産んでくれています。

 



お尻はこんな感じです。
小さな黄色い卵が、ポツポツ落ちてしまいます。

 



正面からのお顔も撮ってみました。

卵を産むときは、お尻から卵産み機のようなモノが出てきて、どんどん産んでいきます。

今朝、出勤してすぐに見ました!

紙の上に置いてあげておきましたが、残りの卵をポツポツと産んでいました。

もう、あまり元気がなくて、何も知らないスタッフは

「この子に食べ物を上げないと……!!」

と言いました。

でも、彼らは羽化したあと雌は2~3日、雄も10日くらいで何も食べず、何も飲まずに死ぬそうです。

こうして見ていると、いつも絹のお世話になっている私達としては、本当に申し訳ない気持と感謝が出てきます。

命をいただいているのに、今回の絹糸はちょっと……質が……なんて言っていること、ゴメンナサイですね。

天然繊維なので、時期によって気温によって産地によって、同じ価格で同じところから購入しても微妙に質が変わります。

でも、どんな絹糸も蚕の命は同じです。
命をくれていることに、変わりはありません!!
どれだけ勝手なことを言っている自分であるか、申し訳ない気持ちになります。

昨日の朝、羽化した蚕蛾は、今まだ生きてくれています。

今、見ましたらまだ卵をポロリと続けて2個産んでいました。

小学4年生の頃、学校で一人ずつが数匹の蚕を飼いました。

校内に1本だけある桑の木から葉を採って、蚕に食べさせて育てました。

ザワザワ、ワサワサ、シャリシャリと蚕の身体が大きくなるにつれて桑を喰む音が大きくなりました。

でも蚕蛾になると、静かそのものです。

静寂の中で、ゆっくり歩いて卵を産むだけ。
食べもしないし、飲みもしません。

パンパンだったお腹も、今は少ししなびた感じです。
きっと卵がいっぱい入っていたのでしょうね。

もし、雄もいてくれたらシルクふぁみりぃの事務所の一角は蚕さんの棚になっていたかも知れません!!

桑の木が、この近くの川べりにたくさん植わっているという情報をいただきました。

川べりなので、実際に葉を採りに行けるレベルかどうかわかりませんが、できたら少し養蚕もやりたいと思った昨日と今日です!

お読み下さり、ありがとうございました。

明日、24時から棚卸しのためお買い物ができなくなります。

半日くらいで、また復旧いたしますがご不便をおかけしますこと、申し訳ないです。


 


 

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