アメブロにアクセス履歴の解析機能というのができたようなのでみてみると、ベンチャーキャピタルの給料というキーワードで検索して、このブログにたどりついた人が多かったようです。せっかくなので、給料について少し。


僕自身もベンチャーキャピタルは数社しか経験してませんので、実態をきっちり把握してるわけではありませんが、ヘッドハンターの人などと話していても感じるのは、やはり日本のVCはやはりまだサラリーマン組織。外資系の投資銀行のような高待遇のVCはまだ日本にはほとんどないと思います。投資銀行などでは30代で2千万円以上という人も多いと思いますが、日本のベンチャーキャピタルでここまでもらっている人はほとんどいないと思います。あとは、インセンティブのあるなしも給与にはかなり影響すると思いますが、これも各社まちまちのようですね。


米国の場合は、ベンチャーキャピタルのゼネラルパートナークラスだと、年俸は4~5千万円くらいはもらってるのかなという印象です。プラス、投資が成功すればキャリートレードで儲かった分が分配されたりするので、1億円を超える人も多いのかと思います。ゼネラルパートナーともなると自分の名前でお金を集められるような人ですから、まあ、これくらいはもらって当然かもしれません。


見習いのアソシエイトクラスだと恐らくこれとは大きく異なり、スタートは10万ドル前後でしょうか。あとは、インセンティブ次第ですが、投資先が成功すれば、これにプラスαが加算されます。いずれにしても、新卒採用などはまずやっていないので、ある程度実績を積んで、誰かの目にとまらなければ、なかなかチャンスすら与えられません。ベンチャーで実績を積んで、その後、ベンチャーキャピタルに転進するケースが一番多いと思います。10万ドル(1150万円位)といえば日本ではそれなりの給料ですが、シリコンバレーの平均給与はだいたいこのくらいと言われてますし、家賃やらなにやらで出費は多いので、それほど多いという印象はありません。やはり、自分でお金を集められるようになってこそ、一流ということでしょう。