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2008-01-28 15:21:34

ましょーのおんな のりこちゃん7

テーマ:ましょーのおんな のりこちゃん

登場人物


星月 典子
 詩歌藩国摂政。ターニの帰還において、文字通り命をかけてノーアを救った。

星月のーあ
 ノーアから派生する星月 典子の個人ACE。今はまだ存在しない。



/*/



その昔、レムーリアに一人の姫君がいた。
その姫君は正義の人であったが、信仰を異にする母と対立し、味方のいない人物であった。


そんな姫君をかいがいしく世話する一人の侍女がいた。
どんな時もノリーコはノーア様のおそばに、と口癖のように言っていた娘だった。


その言葉は娘の死によって途絶えたかにみえたが、彼女は名をかえ姿をもかえて、姫君のそばに立ち続けた。

以下はその娘のしあわせを願って書かれた、誰かが夢みた物語である。


/*/


白い。どこまでもどこまでも、気が滅入ってきそうなほどにただ白い。


四角く切り取られた外の景色をながめながら、今はノーアではない星月のーあは思った。


詩歌藩国へ向かう電車の中、窓枠に頬づえをつきながらぼんやりと窓の外に視線を向けている。

ひまつぶし用の文庫本はとっくに読み終わっており、他にやることもなかった。


一面の雪景色も、文明の利器である電車も最初は物珍しかったが、すでに飽きていた。

電車に乗ってからすでに6時間。それだけの時間をずっとはしゃぎまわっていられるほど、のーあは子供ではなかった。


「お客様、お飲み物はいかがですか?」


通路側へと目を向けると、台車に食料を積み込んだ女性乗務員が笑顔で立っていた。


片手を振って、不要であることを伝える。
乗務員は一礼して、そのまま去っていった。


その後ろ姿を見て、ずいぶんと昔のことを思い出した。
姫と呼ばれ、王城に住んでいた頃のことを。


(ノーア様、ゴンドファリアの薬草茶はいかがですか?体があたたまりますよ)


「典子……」


戦の最中や旅をしていた頃はともかくとして、最近ののーあは星月 典子の淹れた茶以外を飲むつもりはまったくなかった。


べつに典子がお茶を淹れるのがうまいとか、特別なことをしているとか、そういうことはまったくない。そもそものーあはそこまで味にうるさい人でもない。


けれど、彼女の淹れたお茶はどこか優しい味がした。そんな気がしたのだった。理由はただそれだけだった。


正義を貫くという点をのぞけばそう無茶を言う人物ではなかったが、このことに関してのーあは絶対にわがままを通すつもりでいた。


それゆえここ数ヶ月の間、二人はわりと頻繁に(おもにのーあの水分補給の名目で)天領で会うようになっていた。



最初に小笠原へ呼ばれた時はまだ戦いのさなか、突然のことだったので戸惑ったものだったが、すべてが終わった今ではすっかり慣れたということもあって楽しんでいるくらいだった。


最後に会ったのは天領で食事をした時。
ほんの一週間ばかり前のことだった。


たくさん、たくさん話をした。

家の近所で子猫が生まれたとか
さっき通りかかった小物屋さんにかわいいアミュレットが置いてあったとか
今度は春の区画でミルクとドーナツを持ってピクニックに行こうとか。


今までのことと、そしてこれからのことを。


会話ははずみ、言葉が踊る。
ついに紅茶(持ち込み)は四杯目に突入していた。
そんな中、典子がちょっと緊張した様子で言った。


「あの、ノーア様。ひとつ提案があるんです」
「あらめずらしい。なにかしら?」
「こんどのお休みにですね、うちの国に遊びにきませんか?」


期待と不安の入り交じった顔の典子をちらりと見てから、紅茶をひとくち。すました声でノーアは言った。


「いいわよ」
「やった!ノーア様だいすきーーー!!」


飛び込むようにして抱きつく典子。
間にあったテーブルは派手に倒れ、ティーセットはあわれにも燃えないゴミへと成り下がった。
もちろん周囲の視線は冷たいうえに痛かったが、全部に気づかないフリをしてノーアは典子を優しく撫でた。

ちなみに典子にいたっては、嬉しすぎて周囲に気を配るだけの余裕がなかった。
まことに幸福な御仁であった。


/*/


乗り継ぎを繰り返し、ついには一両編成となった電車から駅のホームへと降り立つのーあ。
雪を踏みしめたのははじめての経験だった。


はく息が白い。あまりの寒さに思わず身震いする。降りしきる雪と同じ真っ白なロングコートを着ていたが、これだけでは不十分だったかもしれない。


どうやらかなりの田舎らしく、駅前にもかかわらず民家は数えるほどしかない。駅も無人駅だったので、あたりに人の姿はまったくない。しんしんとふる雪もあいまってなんとも寂しい場所だった。


時計を見ると、待ち合わせの時刻にはまだ少しある。駅まで典子が迎えに来てくれるはずだから、あとはただ待っていればよかった。


「とはいえ、ただ待ってるだけってのもヒマね……ふぅ」


元々が行動的な性格ののーあである。そのうえ電車の中で過ごすこと数時間。長旅の疲れかどうにも気分がよくなかった。


だいたいにして、天気がよくない。にらみつけるようにして見上げた空はうすく曇っていて、快晴にはほど遠いものだった。はぁー、と盛大にため息。


「典子、はやく来ないかな」


元から背は高くなかったが、不安げにそうつぶやくのーあの姿はよりいっそう小さく見えた。


そうしてうつむいたのーあには、もう何も見えてはいなかった。
目をひらけば熱いものがこぼれ落ちそうで、それで目を閉じたのだった。


だがそれでも彼女に届くものがあった。それは、足音だった。
雪は音を吸うという。だがその足音はそんな常識を無視するかのようにのーあの耳へと突き刺さった。

はじめに、なんとも騒々しい足音が。ついで風をきって走る音が。ついには人の息づかいまでが聞こえてきた。

おそるおそる目をあけてみる。嗚呼、そこにいたのは―――――――


「ノーアさまーーー!!」
「典子!」


わーい、と頭上に擬音がつきそうなほど嬉しそうにジャンピングダイヴをかます典子。
もちろんのーあはそのまま抱きしめ         ないで避けた。


「ぶふぅっ」


雪の山に頭から飛び込む典子。十秒ほどそのままだったが、なんとか復活した。


「なんで避けるんですか!ここは某避け作家さんの国と違います!」
一気に典子がまくしたてるが、のーあは腕を組み冷静に一言。


「遅い」

「え、でもまだ約束の時間まで余裕が」
「遅いっ!」
「す、すみませぇん!」


涙目になりながらあやまる典子。理屈や常識よりも『ノーア=正義』という方程式がすっかり刷り込まれているのだった。


「まぁいいわ。それよりはやく行きましょ、寒いったらありゃしない」

「ノーア様、寒いんですか?」
「えぇ、今までの人生でも1、2を争うくらいにね」
「だったらいいものがあります!」


用意してきてよかったー、とか言いながら典子が取り出したのは、綺麗な空色のマフラーだった。のーあの首もとに優しく巻いてゆく。
「ずいぶんと長いのね」
「二人用ですから」
そう言って、典子は反対の端を自分で巻いた。


と、巻き終わったところで典子が微笑む。それもめずらしく邪悪な感じの笑みだった。

「ふふふー、ひっかかりましたね!」

不意打ち気味に抱きつく。きょとんとしているのーあ。

「こうして繋げとけば逃げられないです。抱き着き放題です!」

えへへー、と笑いながらほおずりをはじめた典子。はた目に見れば仲の良い姉妹に見えたかもしれない。


「あー、ハイハイ。そうねーよかったわねー」
身長的には典子のほうが高そうであったが、精神的に姉なのはのーあで間違いないだろう。

とはいえ適当にあしらいながらも、のーあもまた嬉しそうなのはその笑顔を見ればあきらかだった。


「……どこにも行きゃしないわよ、あなたを置いてはね」
「はぇ?なんですか?」
「ううん、なんでもない。行きましょ」


そうして二人は歩きはじめた。
ならんで一緒に、歩きはじめた。


/*/


ところでノーアさま、もうすぐお誕生日ですよね


そういえばそうだけど。パーティでもするつもり?


じつはですね、ノーアさまにプレゼントがあるのですよ


へぇ、いったいどんな?


えへへー、とってもいいものです!


そう。なら、楽しみに待っていましょう





        
        末永く、お幸せに




~Fin~

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2008-01-28 14:26:56

ましょーのおんな のりこちゃん6

テーマ:ましょーのおんな のりこちゃん

登場人物


星月 典子
 詩歌藩国摂政。 睡眠は十分にとりましょう。


シィ
 詩歌藩国王犬。たぶん全評価値20くらいの万能犬。


/*/


「はい、というわけで今日はこれ以上ない程に暇で暇でしょうがないこともないので詩歌藩国の王犬であるシィ様の魅力に迫ってみようと思いますっ!!」


 初っ端からハイな星月ではあるがそれもその筈、かれこれ一週間程徹夜が続き、その間の睡眠時間は合計5時間にも満たないという状態。俗に言う、ナチュラルハイという状態にある星月は、藩王以下スタッフの制止も訊かずに、何処から持ち出してきたのかマイクを片手に暴走しているのであった。そして、餌食として王犬であるシィ様がこの度選出されたのだった。頑張れシィ様。


「ではいってみましょー新コーナーっ!!!題して『あの日あの時あの場所で!!詩歌藩国のあの人は今っ!!!!!』」
 廊下を歩いていたシィさまの隣に突然現れた星月はそんなことを叫び、
「今回はシィ様の一日に完全密着!!何と二足歩行で歩くという世にも珍しい犬である我が国の王犬シィ様!!二足歩行という時点でもう珍獣確te………!!!…………コホン、そんなシィ様の一日をとくとご覧あれ!!あー!犬萌えーーーーっっ!!!!!」
 無駄に感嘆符を多用するしゃべり方をする星月。っていうか珍獣言うな。それに、題で『あの人』と銘打ってるにも関わらずいきなり犬に話を振るという無茶っぷり。
「そんなわけなんで、今日は私がつきっきりですがお気になさらずいつも通りにお願いしまーす!!」
 やや壊れ気味、いや、全壊の星月に対して隣にいるシィ様は軽く頷く。ちなみに、シィ様はしゃべらないらしい。二足歩行をしているとはいえ、やっぱり犬ではあるようだ。
 こんな状態でシィ様はいつも通りに一日を過ごせるのであろうか。はなはだ不安である。


 そんなこんなで一匹と一人は街へ繰り出す。こんな全力全壊な星月を外に出すのはどうかと思うのだが。
「さぁ、今私たちは街の商店街を歩いております。ここを抜けるとその先には住人の憩いの場となっている自然公園があるわけです。なるほど、シィ様はそこで国民の皆々様の様子を観察して政に反映しようと言うのですね!!!?よっ、王犬の鏡!!!」
 天下の往来のど真ん中、星月の声が響き渡る。道行く人は一瞬何事かと星月に視線を向けるが、叫びまくる星月にちょっと可哀想な視線を浴びせ、何事も無かったかのように通り過ぎて行く。
 あぁ、これでもこの国はちゃんと機能してるんだから平和なもんだよなぁ。
「一体今日はどんなことが待ち受けているのか!!!」
「ドロボー!!!!」
 星月の声に違う叫び声が重なる。それは二人の後方から聞こえてきた。
 同時にシィ様と星月が振り向く。そこには、こちらに猛然と走って来る細身の男とそれを追いかける女性の姿が。
「おぉっ!?これはもしや俗に言う引ったくりというやつでしょうかー!!!??わたくしお初にお目にかかります!よもや真昼間の人通りの多いこの場所で堂々と犯罪に手を染めるなど捕まえてくれと言っている様なものです!!犯人は余程自分の足に自信があるのか!!それとも、どうしようもないくらいに頭が回らない痛い人なのかぁっ!!??」
 今の星月以上に痛い人はそうそうお目にかかれない気もするがそれはさておき、星月が叫び終わった時には既に騒動も幕を閉じていた。
 シィ様は星月がしゃべり出すと同時、音も無く男へと疾走。懐に入り込みその勢いのまま男の鳩尾に拳をめり込ませた。その間、約2秒弱。
 地面にうずくまる男を置いて悠然と公園へと向かう。後を追う星月。通行人達は、一体何が起こったのかと一時騒然としていたが、そのうち騒ぎを聞きつけた警官に犯人は連れて行かれた。

「シィ様すごいですっ!!」
 公園へと向かう道すがら、星月は関心したようにそればかりを大音声で繰り返した。
「こう、相手の懐に飛び込んで昇○拳を繰り出したかと思うと落ちてくる犯人にエアリアル発動!!!とどめの投げなんかもう惚れ直しましたよーっ!?」
 いや、鳩尾に一撃だけですから。落ち着け星月。更なる滅茶苦茶な暴走を続ける星月。星月の頭の中では何やら物凄いコンボの繋がり方をしているらしい。


 商店街を抜けると、交通量の多い大きめの通りに出た。これを渡るとすぐに自然公園に着く。
 近くの交差点で信号が変わるのを待つ。
 ぼんやりしていると、大きな荷物を抱えたおばあさんがやって来た。どうやらこの横断歩道を渡るらしい。
 信号が赤から青に変わる。それと同時にシィ様がおばあさんの方へと近づいて行き、おばあさんの荷物を持ち、横断歩道を渡りだす。
「おぉ…!なんとなんとなんとー!シィ様は強くてエアリアル技を持っているだけでなく優しい心の持ち主だったーっ!!!!」
 そうこうしている内にシィ様とおばあさんは横断歩道を渡ってしまい、
「あ、シィ様待ってー!!!」
 赤になった信号のおかげで星月は取り残されてしまった。


 おばあさんと別れ、公園のベンチで星月はシィ様を眺めていた。くだんのシィ様はというと、公園に遊びに来ていた小学生くらいの男の子達と和気あいあいとボールを追いかけている。もちろん、二本のその足で。
「いやー、引ったくりを成敗して、おばあさんの荷物を持ってあげて、更には公園に来ていた子供達の遊び相手までしてしまうなんてぇ」
 段々と重くなって来た様子の星月。
「は~、すごいですね~、正に正義ですね~。正義の人ならぬ正義の犬ですよ~。善人すぎですぅ、善人にも程がありますよコノヤロ~。この場合、善犬になるんでしょうか~」
 いい加減、疲れが出てきたのか星月の意識はそこで途切れた。


 どのくらい寝入ってしまっていたのか、時計を確認してみる。そんなに時間は経っていないようだった。
 シィ様の姿を探す。それはすぐに見つかった。近くの木の根元で静かに目を閉じていた。
「……シィ様?」
 何となく小声で話しかけてみると、ゆっくりと瞳を開き、星月の方を見た。
「えっと、起こしちゃいましたか?」
 恐る恐る訊ねる星月に首を振るとスッと立ち上がり、公園の遊歩道を歩き出した。
「いやー、これがシィ様の日課である藩国パトロールなんですねー。人助けをしたり、直接国民の皆様と触れ合っておられるんですねー」
 テンションはさっきより控えめなものの、相変わらず楽しそうにシィ様の後を付いて行く星月。若干説明口調なのは、仕様である。

 のんびりと遊歩道を歩く。公園自体、それなりの広さを持っているせいで外周に沿って設置されている遊歩道は相当な長さになっている。
 木々に囲まれたその道には草木の香り、鳥たちの鳴き声や、歩くたびに落ち葉を踏むクシャクシャという足音、そういった優しい空気に包まれていた。そしてもう一つ、ぽみゅぽみゅという音。
「ぽみゅ?」
 違和感に気付いた星月が立ち止まり、耳を澄ます。

 ぽみゅぽみゅぽみゅ

 確かに聞こえた。
 立ち止まったシィ様が星月の方へ振り返り、「どうした?」とでも言いたげに首を傾げた。
「いえ、何でも」
 再び歩き出すシィ様と星月。

 ぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅ
 
 再び立ち止まる星月。

 ぽみゅぽみゅ

 2歩程遅れてシィ様が立ち止まり星月を振り向く。再び、「どうした?」とでも言いたげに首を傾げながら。
「い、いえ、何でも……」
 そして歩き出す二人。

 ぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅ

 よくよく聞いてみると、それはシィ様から聞こえてくるよう。更によく聞くと、シィ様の足元から……?えっと、これ、シィ様の足音ですか?
「え、え?何でです?何でですか?」
 『ぽみゅ』という音の正体に星月は気付いたようだ。足を止め、疑問を口にする。

 ぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅぽみゅ

 そして、星月の疑問に答えるようにシィ様も足を止める。『ぽみゅ』という足音を残して。
 振り返ったシィ様に星月は再び疑問をぶつける。
「あの、何でこんな音が?」
 シィ様は何も言わない。ていうか、シィ様はしゃべりません。代わりにその瞳をウルウルさせてじっと星月を見つめる。
「えっと、その……」
 シィ様は何も言わずにそのつぶらな瞳を潤ませて星月を見つめる。
「おわー、だ~め~だ~」
 頭を抱え悶々ともだえ始める星月。
「だって、だって、だってっ!!」
 あ、段々とフラワーロックみたいな動きになってきた。
「だってこんなにもかわいいんだからーっ!!!!!」
 叫ぶが早いか、星月はシィ様にガバッと抱きつき頬擦りを始めるのだった。
結局、足音の謎が解明されることはなかった。
 

 太陽は天高く昇り、その陽光で余すところ無く大地を照らしていた。
 シィ様と星月は遊歩道の脇に設置してあるベンチで一息ついていた。
 シィ様は何処からとも無く取り出したカツロールをパクついている。星月も勧められたのだが、あまり食欲が沸いてこなかったので丁重に断った。代わりにシィ様の食事の風景をじっと見詰める。
「あぁ、可愛い……」
 カツロールを両手(両前足?)で持って、それを口へ運ぶ様がどうにもツボに入ったらしい。
「あーっ!」
 突然、両手を空高く振り上げ叫んだかと思うと
「もう、辛抱たまらんー!!!!!」
 そして再びガバッとシィ様に抱きつき頬擦り。この人、ホントに頬擦り好きだな。そして、そんな星月に全く構わずに食事を続けるシィ様はあるいみ大物だ。


 ひとしきりシィ様に頬擦りをしてその毛並とかを堪能しまくった星月はベンチからサッと立ち上がり、
「よし!このままでーとですよシィ様!」
 宣言すると同時にシィ様の脇の下から腕を回し、抱えるようにしてずりずりと引きずって行く。
「あ、でも私をお持ち帰りしようとしてもダメですよ~」
 引きずられながらも依然食事を続けるシィ様に向かってニヤニヤとした笑いを向ける星月。
「ワ・タ・シ・がシィ様をお持ち帰りしちゃうんですからぁ~」
 実に楽しそうな星月はそんな寝ぼけたことを言い放つと、
「んふ、んふ、んふふふふふ~」
 不気味な笑いを残し、糸の切れた操り人形よろしくその場に倒れこみ、夢の世界へと誘われて行った。

 その後、関係者の話によると、公園で寝入ってしまった星月をシィ様が背負って帰って来たのだそうな。
 そのことについて星月に聴取してみたところ、本人曰く
「仕事が終わったところまでは記憶があるんですが……、えっと、何かあったんですか?」
 と、キョトンとした顔で聞き返してきたということであった。

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2008-01-28 13:42:28

ましょーのおんな のりこちゃん 提出用まとめ

テーマ:文族春提出用

以下の連作は、詩歌藩国が誇るスーパー摂政 星月 典子嬢 をいじって遊んで楽しむ の苦労を少しでもやわらげられるように、と書かれたお話です。


べつにイヤガラセとかじゃないです。ないですったら。



第一話 イヌとネコのハザマで


第二話 福袋の中はお年玉で一杯です


第三話 あらすじのあらすじ


第四話 伝盲的王 あいどれす


第五話 急転直下


第六話 牛丼大盛り 米抜きで


第七話 Summer Vacation


 ※ タイトルにはなんの意味もありません。

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2008-01-26 19:47:21

ましょーのおんな のりこちゃん4

テーマ:ましょーのおんな のりこちゃん

登場人物


星月 典子
 詩歌藩国摂政。 かなりの強キャラ。



 詩歌藩国民。ただのアフロチャイナメイド。


寅山 日時期

 第一話に引き続き登場。便利な人。



/*/



さて、今回の舞台は寅山探偵事務所。『仕事は出来るがやる気が無い』この事務所でちょっと前にこんなことがありました。


 それはお昼も過ぎて妙にのんびりとした空気が漂っていたときのこと。

 突然、
「出・来・たーっ!!!」
 歓声、いや、既に騒音ではなかろうかと言うほどの声が寅山探偵事務所の最も奥からビリビリと響いた。中からは髪はボサボサ、無精髭は生やし放題、何故か皺くちゃでよれよれ白衣着用の明らかに探偵よりはマッドなサイエンティストの格好をした寅山がのそのそと出てきた。更には事務所の蛍光灯は点いておらず、怪しい雰囲気は増す一方であった。ザ・不審者。
 道行く人の視線は、一瞬は探偵事務所に注がれはしたものの、事務所はすりガラスで中が見えなくなっているのが幸いしたのか、人々はすぐに興味を無くし、再び歩を進ませていく。唯一、向かいの広報部から出てきた星月を除いては。
 突然のことに驚いたのか、しばらくフリーズしていた星月はよせばいいのに気がつけば探偵事務所のドアに手をかけていた。
「すみませ~ん。何かすごい音が聞こえたんで…す、が?」
 星月は声と認識できていなかったようではあるが、ともあれ、事務所に入った星月を出迎えたのは無論、この事務所の主もとい不審者一名。
「……え?」
 再びフリーズを起こす星月。そして、
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!!!!」
 実に可愛らしい声で絶叫し腰を抜かす。
 寅山はそれを見て、何が何だか分からない様子で、
「ん、どうした星月?」
 気軽に声をかける。
「いやーーーーっ!!!だーれーかー!!!」
「いや、おいどうした?」
 心配して肩に手をかける寅山だったが、当然ながら逆効果のようでさらに星月の絶叫は続く。
「いやっ来ないでっ!!誰でもいいからっ、もうこの際鈴藤さんでもいいからたすけてーっ!!!」
 何気に鈴藤に対して失礼なその声を最後に星月は床に仰向けに倒れて気を失ってしまった。
「星月?おーい、どーしたー。起きろー」
 ペチペチと頬を叩いたり肩を揺すったりしてみるが起きるはずも無く、とりあえずは来客用のソファに寝かせておくことにする。
 ふと、壁に掛けてある鏡に映った自分を見て驚いた。
(なるほど、これなら星月が驚いたことも納得出来る。実に酷い格好をしている。しかし、叫ぶだけならまだしも、腰を抜かして気絶とはあんまりだと思うんだが……とりあえず、電気を点けてコーヒーでも淹れるか)
 そう思い立ち上がったところで入り口のドアが開いた。
「こんにちはー……って、なんて格好してるんですか寅山さん」
「おう、経か丁度今からコーヒーでも淹れようかと思ってたんだが、一緒にどうだ」
 経が手近なスイッチを押し電灯を灯らせる。
「はぁ、先ずは着替えてください。ついでにシャワーも。そんな格好で出されたコーヒーなんか飲みたくないですから」
「あ~、そうだなちょっと待っててくれ」
 そう言って事務所の奥へと向かう。
「コーヒーなら淹れておきますから。給湯室借りますね」
「おぅ、悪いな」


 しばらくして小奇麗な格好で戻ってきた寅山は経が持ってきたコーヒーを受け取る。と、何か言いたげな経の視線とぶつかった。
「どうした、そんな顔して。皺増えるぞ?」
「何で星月さんが寝ているんですか」
 星月の向かいのソファに座りながら疑問を口にする。
「あぁ、それか」
 寅山は軽く星月の様子を確認すると自身は仕事用デスクに浅く腰掛け、やれやれというような感じで答える。
「事務所に入ってくるなり、悲鳴上げて倒れたんだよ」
「は?」
 まぁ、寅山から見ればそういうことにはなる。
「多分、俺のさっきの格好に驚いたんだろうよ」
 はぁ、と溜息一つ。
「なるほど、薄暗かったのも相まって不審者にしか見えませんでしたからね」
「全く、失礼なやつらだ」
 そういって不満げにコーヒーを飲みつつも、その顔はどこか楽しそうだった。


「二人とも忙しいのに悪いな」
 ひょんなことから寅山探偵事務所を訪れた星月と経に、そう前置きをして寅山は本題へと入った。
「実はだな詩歌藩国測定機という物を作ったんだが、…って、こら経、あからさまに胡散臭そうな顔をするな。そして星月、少しは理解してるような顔をしてくれ」
 まぁ、いきなりそんなよく分からない装置名を出されても困るというものであろう。とりあえずテーブルに件の装置を置く。それの見た目はごくシンプルなものだった。
 先ず目に付くのは大き目の液晶画面と何やらボタンがついた携帯電話程の大きさの本体。そこから一本のケーブルが伸び、先端には棒がくっついている。
「で、それがどうしたんですか?」
 少しばかり面倒そうに経が口を開く。
「おう、よくぞ聞いてくれた」
 待ったましたとばかりに寅山の瞳が輝く。
「何と、これをかざすだけでその人の詩歌藩国度が分かる優れものなのだっ!!!!!」
 ………………。
 ……………。
 …………。
 ………。
 ……。
 …。
「はい?」
 長い沈黙を破ったのは経であった。まぁ、完全な疑問形ではあったが。
 星月はというと、
「あ、このクッキーもらいますねー」
 テーブル上の来客用に常備してあるお菓子類に手を出していた。分からない話は聞かない主義のようだ。
 それでも寅山の説明は続く。
「この装置の使い方なんだが」
「何だかテスターみたいですね」
 経が寅山の台詞をぶった切る。
「経よ」
「何ですか?」
「とりあえず、質問は後で受け付けるから、説明だけさせてくれないか」
「あまり興味はありませんが、どうぞ」
「……いちいち引っかかるが、まぁいい」
 気を取り直して
「といっても、大した説明も必要ないんだがな。実際に試した方が早い」
 そう言って左手に本体を、右手に棒を持ち、経に棒をかざす。
「何やってるんですか?」
「こうやって調べたい相手にかざせばそれで勝手に測定されるんだよ」
 そうしている間に測定終了の電子音が響く。
「ま、こんなとこだな」
 表示された数値を確認した後、今度は星月にも同じように装置をかざす。
 星月は気にせずにクッキーをかじっている。
「で、質問なんですが」
「おぅ、何なりと」
「詩歌藩国度って何ですか?」
 ………。
 ……。
 …。
「経よ」
「はい」
「あんまり深い突っ込みはやめような」
「はぁ、つまりはよく分からないと」
 電子音が再び鳴り響く。数値を確認した寅山は眉をひそめて呟く。
「……近いな」
「何がですか?」
 そう言って経も画面を覗き込む。
 そこには何やらよく分からないグラフに数字の羅列が一組になったものが二つ。確かに、よくよく見れば二つのグラフは似たような形ではある。
「これが何か?」
「右の数値とグラフが経のデータだ」
 寅山がそれを指差し、次に左を指す。
「で、左が星月のデータなんだが。実によく似ている」
「まぁ、確かに」
 意味はよく分からないが。
「で、さっきは省いたが、これらの数値はその人の性格や出身地、これまでどういう人生を送ってきたかというのを元に色々数値化しているんだが」
「今考えませんでした?」
「そんなことは無い」
 コホン、と咳払いをして説明を続ける。
「それでお前ら二人のデータを比較してみるとよく似ている」
「それで?」
「こんなのは姉妹でもない限り相当稀だ」
「はぁ、では、私らは姉妹である確立が極めて高いと」
 ちらりと星月の方を見ると丁度二杯目のコーヒー淹れようと、クッキーをくわえたまま席を立ったところであった。テーブルの菓子類は殆ど無くなっている。
「どうしたの経ちゃん?」
「いえ、寅山さんによると私たち姉妹らしいですよ」
「はい?」
 キョトン、とした様子で経を見つめる。口にくわえたままのクッキーがぽとりと床に落ちて砕けた。
「いや、経、早まるな。珍しいってだけでお前らは違」
「けーいちゃーんっ!!!」
 寅山の台詞を遮りガバッと経に飛びつく星月。
「そっかー、そーかー、経ちゃんは私の妹だったんだねぇ!!」
 あぁ、そういう反応なんだ。まず生き別れにはびっくりしないんだこの人。
「えーとえーと、なんかそうだったみたいですー!」
 いや、経も何言ってんの。
「じゃぁさ、じゃぁさ、姉妹っぽいことやりたい!」
 え、いきなり何を言い出すんですか星月さん?大体、姉妹っぽいことって?
「よし、じゃーさっそく姉妹っぽいことをやってみよー!」
「えっと、何をするんですか?」
 少々困惑気味な経。そりゃぁそうだ。意味が分からない。しかし、そんな経の様子などお構いなしに星月は続ける。
「えーとね、この間テレビで見たんだけど、それやろっ!」
 そこで一旦言葉を区切り間を置く星月。そして
「経、タイが曲がっていてよ」
 大人っぽく声色を変え、経の首の辺りに手を伸ばし、タイを直すような仕草をする。あぁ、星月さんって、割と大人っぽい雰囲気も出せたんだ。しかし、次の瞬間には
「ってやつー!一回やってみたかったんだよー!」
 緊張感の欠片もない笑みを浮かべていた。

 で、打ち合わせもそこそこにマジで始めるつもりらしい。いや、分かってたけどね。

 見つめ合う星月と経。
「あら、経。アフロの縮れ具合がいつもより甘くてよ」
「はい、気をつけますお姉さま」

 あぁ、背景に薔薇が見えそうだ。
 そして、本人たちはなぜか楽しそう。


 果たして、この二人のことをマリア様は見ているのだろうか。
 確実なのは、急展開についてこれない寅山がなんと言えばいいのか考えつつも、見守っているということだけだった。



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2008-01-10 22:03:58

詩歌藩国のお正月 (カオスVer)

テーマ:ブログ

三枚目、ラストです。

この辺になってくるとネタも尽きてきて、もはや正月ですらありません。



               おしょうがつ その3



まずかぼちゃがある時点で間違ってます。これではハロウィンです。


なぜかメタモンもいます。軟体つながりでスライムもいますね。


orz がなぜか小島よしおになってます。正直、この発想はありませんでした。


ポリンとか臍巫女とかはわかる人だけニヤニヤして楽しんでください。


あとイカナの悪食っぷりは異常。




以下、チャットログになります。




詩歌>>さて、第三弾……いこうか?
鈴藤 瑞樹>>オッケーィ
詩歌さんが全消しのリクエストを行いました。全消しをキャンセルするには、30秒以内に「拒否」のボタンを押してください。
詩歌さんが全消しを行いました。
鈴藤 瑞樹>>これでメタモン完成じゃね?
花陵>>なんか、大胆なピンク出現。
詩歌>>なんて簡単な生命
駒地真子>>(メタモンってなんだろーと画像検索したら、上位の方にお姉さんイラストが鎮座していた件)
花陵>>メタモンはわからんので、スライムで。
詩歌>>つまりモシャス
清水魁斗>>とりあえず勢いで描いた歌丸は消しておきますね
駒地真子>>歌丸www
鈴藤 瑞樹>>むしろ残しておいてほしかったw
駒地真子>>カピバラさんのつもりで描いてみたら、だいぶ違ってた。というかお正月関係ないw
鈴藤 瑞樹>>熊かと思ってた。 もうお正月とかどうでもいい気がしてきたw
詩歌>>第三弾までくるとネタないだろうから、正月くくりなしで(笑
花陵>>お腹すいた・・・
鈴藤 瑞樹>>さぁ、だいぶカオスってまいりましたwww
駒地真子>>豚さんΣ
鈴藤 瑞樹>>小島よしおwww
詩歌>>オッパッピーw
花陵>>はだか芸人も、見慣れるとインパクトうすーいv
花陵>>左にルー語でかるたとか、宣伝が!
詩歌>>何宣伝してるんだ(笑
駒地真子>>広告の基準が分からないww
詩歌>>人体のデッサンと、スピーチはまあいいとしてw
鈴藤 瑞樹>>ちょwwルー語www
花陵>>環境サミットで語った伝説のスピーチと、ルー語が並んでいる!?
鈴藤 瑞樹>>アマゾン自重してくれw
花陵>>そうだねー。下はなんか、めちゃくちゃ。かたい。
清水魁斗>>むしろルーが上じゃないかっ
花陵>>ふ。ふーw
鈴藤 瑞樹>>つまりアマゾン基準では  ルー語でかるた>>>>伝説のスピーチ
詩歌>>なんてこと
清水魁斗>>お、東方になった
鈴藤 瑞樹>>東方はとりあえず中国。
詩歌>>発言の横で選択可能みたい
詩歌>>反映まで時間はかかるw
詩歌>>東方・ときめも・東方
花陵>>違った。ルー語と、ときめきメモリアルが並んでるのかと、一瞬おもった。
駒地真子>>ほむほむ(ルー語の基準はやっぱりわからなんだw
花陵>>お。十二時すぎたので、先に休みまーす。
鈴藤 瑞樹>>おやすみなさい。
清水魁斗>>おやすみなさーい
駒地真子>>おお、12時。私もそろそろ落ちますー。
花陵>>ペイロ、ペイロがかわいいね。
花陵>>おやすみなさーい。またねー。
詩歌>>おやすみなさいー
清水魁斗>>お疲れさまでしたー
花陵さんが退室しました。
駒地真子>>おやすみなさいー。
鈴藤 瑞樹>>そろそろお開きにしましょうか。
駒地真子さんが退室しました。
詩歌>>芸人も食べられた所で
鈴藤 瑞樹>>食欲旺盛すぎるよイカナ
詩歌>>腋巫女?
清水魁斗>>見ずに描けるのはルーミアくらい
詩歌>>人類は十進法を発明しました
詩歌>>では撮影~
詩歌さんが撮影のリクエストを行いました。撮影をキャンセルするには、30秒以内に「拒否」のボタンを押してください。
撮影5秒前です。
撮影しました。よろしければ、メッセージを入力してください。
鈴藤 瑞樹>>では、落ちまーす。 お疲れ様でしたー
詩歌>>おつかれ~
詩歌>>では本年もよろしくお願いします
清水魁斗>>あ、藩王に森さんってバレテル
清水魁斗>>お疲れさまでしたー
詩歌>>一枚目の続きと見たw
鈴藤 瑞樹>>いや、これはどう見ても森さん
清水魁斗>>バンダナしてないですYO(笑<続き



提出物は以上になります。

にぎやかしにでもなれば幸いです。ありがとうございました。


























えー、すいません最後にぶっちゃけます。



俺にもマイルください!


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