今日は大阪のお客様の事務所で
新しい会社設立の打ち合わせにお伺いしました。

打ち合わせが終わって、
駅に向かう途中の
横断歩道で信号を待っていると、

突然、背後からおばあちゃんが
話しかけてきました。
おばあちゃん

おばあちゃん 「お姉ちゃんのカバンと私のカバン、同じ柄だね~」

      私 「本当ですね。同じブランドのカバンですよ」

おばあちゃん 「このカバンって、有名なカバンなん??」

     私 「最近、若い女性から年配の方まで人気ありますよ。
        柄も可愛いし、軽いから使いやすいですよね」

おばあちゃん 「これって値段、高いの?安いの?」
       「このカバンね、娘が買って私にくれてん~」
       「自分では2000円くらいのカバンしか買ったことないねん」

     私 「おばあちゃんのカバンなら、結構な値段しますよ、きっと」
 
おばあちゃん  「そうなん!やっぱり、高いカバンなんや」
       「わぁ~、嬉しいわ」
       「娘がプレゼントでくれたカバンやねん、おねえちゃん!」
 
   (思いっきり大阪弁だし、さっきも聞いたよ、おばあちゃん!)


と、おばあちゃんとお話をしながら
横断歩道を渡りきると、

おばあちゃんは、満面の笑みを浮かべながら
去っていきました。

おばあちゃんは
きっと、娘さんからもらったカバンがどこのブランドのものか
わからなかったでしょうが、

娘さんがプレゼントしてくれたこのカバンが
世間でも人気のカバンで
高い値段のものであることがわかって

『そんな素敵なカバンを娘さんがプレゼントしてくれたことが
 おばあちゃんにとっては
 とっても嬉しいことだったんだなぁ~』


と、
おばあちゃんの幸せそうに歩いて行く後ろ姿を見ながら

私のほうが、暖かい気持ちにさせてもらいました


☆百家族あれば百相続あり☆

名も知らないおばあちゃんですが、
ご家族って、どんな方々なんでしょう?

きっと仲のいいご家族なんでしょうね。

そうあってほしいなぁ~


相続のお仕事をしていると
色々なご家族の方々とお話をする機会があります。

  相続人の皆さんがとっても仲の良いご家族。

  ちょっと問題をかかえていらっしゃるご家族。

  本音と本音をぶつけ合ってしまったご家族。

  お互いの気持ちを抑えて相続手続きを進められるご家族。


百家族がいれば、百家族の相続模様があります。

だから、
『これが正しい相続手続きです』 という
正しい道、正しい方法はないのです。


相続人の方々が言いたい事を言わずに、
相続手続きを進めていくと
心の中で納得できていなければ
遺恨が残ってしまう。

結局、相続手続きが終わると家族の縁が切れてしまうこともあります。


逆に、
ご両親が亡くなり、誰が遺産を引き継ぐか話し合いをしていくうちに

 「親父は弟ばかり可愛がっていた」

 「介護をしたのは、次男の僕だ!長男は何もしていないだろう。」

と遺産とは別のことで気持ちをぶつけ合ってしまい、
裁判沙汰にはするつもりはなくても
気持ちを抑えることができず、
お互いが後に引けなくなってしまう。。。

そんな事態にもなってしまうことも少なくありません。


相続手続きで
家族みんながもめることなく
健やかに暮らしていくためにはどうしたらいいのか、


家族が相続手続きで壊れてしまったのは
何が原因だったのだろうか、
生前にそして相続が始まってから防げる手立てはなかったのだろうか。


いつも相続や遺言のお仕事をしていると
考えさせられます。

法律で全ての人の思いを叶えることは難しいかもしれません。

でも、
相続の法律を利用することで防げる、解決できることが
きっとあるはずたと
今日も信じてお仕事をしています。


今日お会いしたおばあちゃんのご家族を想像しながら
そんな事を考えていました☆
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私怒ってます


(国本おこってます)

京都向日市の青酸化合物殺人事件で、
容疑者が、交際相手に公正証書遺言書を書く事を
迫ていた

と報道がありました。


実際に容疑者は、
今までにも亡くなった方々に遺言書を書いてもらって
遺産を手に入れていたとのこと。


もし、この事件が本当に意図された事件で、

公正証書遺言が事件に利用されたのであれば

とっても残念な事件です


最近ようやく遺言が
世の中で認識されはじめて来たのに

この事件で遺言書の悪いイメージが浸透してしまうのかな、
と思うと、

『遺言書は素晴らしい~

をもっと皆さんに知ってもらいたいと

頑張っている私にとって

今回の事件は

かなりシャッキングな事件です。



☆遺言書作成は本人の意思確認が最大のポイント☆


遺言書は『満15歳以上』であれば
誰でも書く事ができます。

ただし、最大のポイントは、
『遺言書の内容が本人の意思に基づいて書かれたかどうか』

です。


だから、

高齢になって認知症が進行し
判断能力が完全になくなってしまうと
遺言書を書く事はできません。


自分で書く「自筆証書遺言書」だけでなく、
公証人が作成する「公正証書遺言書」もかけなくなります。



司法書士として遺言書のご相談があって
実際にお仕事をする際には、

何度も何度もご本人さんと打ち合わせを行います。


今、担当させていただいている遺言書のお仕事で
今日も遺言書の打ち合わせがありましたが、
今日で5回目の打ち合わせ。



遺言書の内容だけでなく、

●「どんな人生を送ってこられたのか」

●「どんなお仕事をして財産を築いてこられたのか」

●「その財産をどうして、同じ子でも
  あげたい子とあげたくない子がいるのか」

●「家族で一体、何があったのか」

こんなことを
じっくりと、しっかりとお話をお聞きします。

そうじゃないと、

ご本人自身が本当に残したい遺言書かどうか
分からないからです。



この作業を通じて初めて
本当に心から残したい遺言書を
書く事できるのだと

多くの方の遺言書作成に携わって
確信しています。



せっかく書いた遺言書が無駄にならないように

遺言書作成に携わっている
専門家として

これからも
きっちりと
ご本人さんのお気持ちと向き合って

遺言書を書くことで
親族からも喜ばれて

ご本人さんにも納得してもらえる
遺言書が作れるよう
頑張っていこう!

と、
久しぶりに怒り気味で
そんな事を考えされられた事件でした。


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☆『あなたの自宅の土地の石高はいくらですか?』


11月の2回目の連休に
奈良 桜井にある山辺の道へハイキングに行ってきました。

田んぼ

稲刈りが済んだ田んぼを見ながら
ふと思ったこと。

『自分の自宅の土地の石高はいくらなんだろう?』

こんな質問をすれば
あなたはすぐに答えられますか?

「石高」という言葉は
歴史ドラマや時代劇でよく聞きますよね。

たとえば「加賀百万石」。

でも、そもそも石高ってどういったものなのでしょうか?


石高は土地の生産高をお米の収穫量で換算したもので、
江戸時代、全国の大名の藩の規模を表したり、
武士の給与や年貢の課税も
この石高で表されていました。

つまり

土地からどれくらいの米が取れるのか、
とっても簡単に言うと

石高は土地の価値を『米の収穫量』で表しているもの。


ということは、
あなたの自宅の土地の価値を石高であらわすと、

お米を生産していないので
なんと 

『ゼロ石高』

ってことになるのかしら
残念


☆現在の土地の価値はどうやって測るのか?

では、質問の聞き方を変えてみますね。

『あなたの自宅はどれくらいの価値がありますか?』

どうですか、すぐに答えられますか?

(あなたの頭の中)
 ↓↓

「この自宅は40年前に3000万円で土地を買って、
 建物の建築に1000万円かかったな~。
 建物は古くなったので価値がなくっても
 ゼロではないし。
 土地も当時の3000万円で売れて欲しいよな~
 (希望的観測だけど)」

「自宅近くで最近、同じ位の土地が2500万円で
 売りに出ていたから、
 きっと同じくらいの値段かな??
 (そうあってほしいな~、これ以上下がらないでほしいな)」

「バブルの時は、このあたりで坪200万円したはずだ。
 バブルと同じではないけども、
 最近は土地の売り手市場ってよく聞くから
 自宅の価値もかなりあるはず、あるはず!!
 (無理して信じてる。。。)」


自宅、特に土地の価値って正確に答えることは
難しいですよね。


現代の社会では、「土地の価値」を表す基準には
いくつかの基準があります。
土地の価値を正確に数字で表すことは
実はとても難しいのです。

たとえば、身近にある基準をみると

●評価証明書の評価額
   市区町村が土地の固定資産税評価基準に基づいて、
   宅地や田、雑種地といった地目に応じて算出した
   「土地の評価額」を決定します。
 
   つまり、土地の評価は一定の計算式で
   算出されることになります。

   この評価額をもとにして、固定資産税や不動産取得税、
   名義変更の登録免許税を計算することになります。


●路線価に基づく価格
   土地の1㎡の金額「路線価」を国税庁が
   年に一度、不動産鑑定士等の意見を聞きながら決めていきます。
  
   相続税や贈与税は、この路線価をもとに計算します。

   
●売りに出された価格
   街の不動産屋で実際に売りに出される価格です。
   これは、まず不動産を売る際に、不動産仲介会社と売主で
   売却代金を決めて店頭に出しますが、
   もちろんなかなか問い合わせがなければ
   どんどん値下がりすることもありますようね。

   実際に売れた金額が、
   ある意味、
   本当のその土地の「実の価格」とも言えるかもしれませんね。


☆遺言書を書くときは、
  自分の土地の資産価値を把握することが大切☆



遺言書作成の打ち合わせをしている際に
よく問題になるのが
この土地の価格です。


遺言書を書くのに土地の資産価値は関係ないでしょ~、
と思われがちですが、
実は土地だけでなく、
ご自分の資産価値を把握することはとても大切なことなのです。

お亡くなられた際の遺産の額によっては
相続税がかかる場合があります。

遺言書を作成する際には、
相続人らに負担がかかるかもしれない相続税のことも
念頭において
考えなければなりません。

また、遺言書でも奪うことができない
相続人がもつ「遺留分」の額も
遺産の額に応じてきまりますので、
遺留分についても配慮しなければなりません。


もちろん、
遺言書を作成する時と
お亡くなりになられる時では
銀行の預金の金額も変わっていますし、
土地の評価額や路線価も同じではないので、

相続開始時の資産額がいくらかは正確に
把握することはできないかもしれません。

ですが、

遺産のなかでも大きな比率を占める
「不動産の価格」について


遺言書を書いている今の価値を把握するだけでも
相続税や遺留分について概算を計算する際に
大いに役立ちます。


バブルの時に坪200万円で買った土地が
今でも同じ価格であることは
あまりないでしょ。

ご近所さんの土地とあなたの土地は
同じ大きさでも

 ・南に面している土地なのか、
 ・段差があるのか
 ・正方形なのか、長方形なのか
 ・自宅の前に道路があるのかどうか、

あなたの土地とご近所さんの売れた土地が同じであることは
決してありません。

だから、ご近所さんの売却代金は参考にしかならないのです。

だから、

 あなたの頭の中と
 あなたの希望
 (高くで売れて欲しいというあなたの心の叫びかも。。。)

で算出された土地や建物の価格では、

現実に沿った相続対策を考慮した
遺言書を書くことが難しくなってしまうのです。




『ご自分の自宅の価値を正しく把握する』

ことは遺言書作りの第一歩です。

土地の価格を知って、かなり落ち込むかもしれません。
逆に、「えっ、こんなに価値があったの!」となるかもしれません。


『土地の価値を知って、己自身(価値)を見つめ直す』
一緒に勇気をもってやってみましょう☆



山辺の道を歩きながら
石高と現代の土地の価値
を考えた一日でした