恵みの雨

テーマ:
さすが梅雨でございます。
今年は岡山も雨がよく降ります。

恵みの雨とはいえ
こう雨が続くと
鬱陶しいものですが
私の仕事にとって
ひとつだけいいことがあります。

それは、サビ付けが
早くできることです。

日本刀の世界には
鉄に強制的にサビを付ける
という仕事があります。

例えば、鉄で作った鐔(つば)には
あらかじめサビを付けておきます。
目の細かい良質なサビで
表面を覆うことによって
鉄を傷める悪質なサビを
防止することが目的です。

良質なサビは黒っぽいサビで
悪質なサビは赤っぽいサビです。
我々は黒サビ、赤サビと呼んでいます。

ところが、サビを防止したり
サビを落としたりする薬品は
世の中にたくさんありますが
サビを付ける薬品というのは
売っていません。

それゆえに
黒サビを強制的に付ける薬品は
それぞれの職人が自分で調合して
作ります。

私も自分で実験を繰り返して作った
独自のサビ液を何種類か持っています。

そのサビ液を付けて
サビが自然に浮いてくるのを
待つわけですが、これが冬場の
乾燥した温度の低い季節だと
なかなかサビが付かないわけです。
逆に、この梅雨の時期には
驚くほど早くサビが付いてくれます。

昨年は秋口にサビ付けの仕事が
大量に来るとわかっていたので
テストピースを使って
春先に調合したサビ液の具合を
梅雨時に確かめたときの画像です。
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午前9時半前にサビ液を
テストピースの半分に塗って
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12時間足らずでこんな感じ。
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いい感じに黒サビが付いています。
冬場だとここまでサビが付くのに
3~7日かかります。

というわけで
今がサビ付けのチャンスですが
サビ付けの仕事が
まったく来ていないときた。

なかなか思い通りにはなりませぬ。

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道具は大事

テーマ:
今週末の25、26日に
ピンチヒッターで
岩国美術館に銘切りに行きます。

銘切りをしていると
切った銘板以上に
私の彫金台のほうが
皆さん気になるようです。


特に、クラフト関係の人は
興味津々のようです。

外国製の彫金台はこの大きさだと
7万円超えるお値段するので

「さすがにプロは
高価な道具使っていますねぇ。」

などと言われますが
そう言われると
これが国産で外国製の
4分の1の値段だとは言いづらい。

リーズナブルだけれど
使い勝手はとてもいい
ハイクオリティな製品。

今週末も、この彫金台を使って
銘板彫らせていただきます。


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気が抜ける

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日曜日から
精進潔斎が必要な
かなり難易度の高い仕事に
寝られないくらい悩みながら
取り組んでおりました。

それでも、なんとかできたので
今日は少々気が抜けております。

ということで
精進落としを兼ねて
これで気合いを入れなおす。
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インド・パキスタン料理の老舗
東京『デリー』のカレー。

東京に行ったときに
食べに行くのはもちろん
通販で定期的に買って
常備しています。

どれも、まことに美味しい。

さて、どれにしようか
これはこれで悩ましい。











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刻印製作

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不思議なことに、同じ仕事の注文が
立て続けに来るという現象がある
ということを以前にも書きました

今年は、刻印製作。

5年ほど前に知り合いから頼まれて
焼印を製作したことがあります。
その人は、竹や木で作った杖や椅子を
介護施設に無償で提供するという
ボランティアをしていて
そこに自分の銘を入れたい
ということで焼印の注文が
あったのです。

元々は私の手話ボランティア仲間で
喜んで引き受けました。

これが製作した焼印。
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焼印は、普通は長い柄を付けて
先端を焼いて捺すものですが
丸い杖に捺す場合に
コントロールがしやすいよう
先端の焼印部分を短く作り
それをペンチで挟んで
使うように製作しました。
注文主は長い柄の焼印を
イメージしていたらしく
見たときには「うーん・・・」
と言っていましたが
実際使ってみると、私の目論見通り
そちらのほうが捺しやすく
大変喜んでくれました。

その焼印を見た
その人の友達の陶芸作家さんが
自分の作品に捺す刻印を
作ってほしいということで
新たに注文してくれました。

今年はすでに2個
刻印を製作しています。
これも、私が以前作ったものを見て
注文があったものです。

刻印製作なんて
滅多に注文もないけれど
集うときには集うものですねぇ。

不思議。



爪切り

テーマ:
爪を切るときの
『パチン』
という音と感覚が苦手で
というより大嫌いで
爪切りは、赤ちゃん用の
ハサミ型のものを使っています。
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それが先日、義母が注文していた
SUWADAのニッパー型の
爪切りが届いたのですが・・・
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驚きました。
嫌な音も感覚もしない。
切った跡も綺麗で
ヤスリがいらないほど。

噂には聞いていましたが
ここまで見事だとは。

職人技を見せつけられた気がします。

動物と触れ合う

テーマ:
奥さんと倉敷市児島に
行く用事があったので
帰りに渋川動物公園に
寄ってきました。

わたくし、ただいま
動物園がマイブームです。

ここは普通の動物園と違い
キリンやライオンやカバやゴリラは
いないけれど
動物が放し飼いされていて
触れ合うことができる
楽しい動物園です。
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入り口入ってすぐの通路で
リクガメが食事中。

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白クジャクが羽を広げてお出迎え。

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カピバラさんやウサギに
エサをあげることもできるし

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ヒツジやヤギに
触ることもできます。

園内は舗装されておらず
四季折々の自然の草花を
見つけることもできます。

動物や植物を観察することは
仕事の参考にもなります。

おかげで、癒されまくりました。

おまけ
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エサやりコーナーでカピバラさんに
追いかけ回される奥さん。

持っているエサの容器に
噛みつかれて
「離して~。やめて~。」
と格闘する姿に
周りの人たち失笑。

奥さん、ほんとに天然だねぇ。

読書

テーマ:
20代には、本を読みまくり
年間で200冊以上を読破していたのに
今は仕事で目を酷使するため
活字を目で追うのが辛く
めっきり読書時間が減りました。

それでも、読みたい本は
躊躇なくどんどん買うので
未読の本が50冊ほど
本棚に控えている状態。

出張が続くと、移動時間を
もっぱら読書にあてるので
どんどん読破していけるのですが
今年は出張が少ないのでね。

最近、好んで読んでいるのは
歴史の本。

中学時代も高校時代も
歴史の先生が偏った思想の
変わった人たちばかりで
授業がまったく面白くなく
歴史に興味を持てなかったのに
今、改めて歴史関連の本を
読んでみると、面白いのなんの。

特にハマっている時代は
鎌倉時代から室町時代にかけて。
貴族に変わって武士が台頭してくる
この時代から何を学ぶかは
人それぞれでしょうけど
人間の本質は当時となんら
変わってはいないんですね。

これらの時代には現在の日本が
直面しているいろいろな問題の
答えがあるとも感じます。

遅ればせながら
歴女ならぬ歴男になっております。


テーマ:
鷹は、雄々しく勇敢で
日本刀によく使われる意匠です。

武士は鷹狩りを嗜みとして
武家の家紋にも
鷹は多く使われています。
さらには
一富士二鷹三茄子でお馴染みの
吉祥文様でもあります。
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銀地 丸鷹目貫。
すべて手作業での製作です。

下に敷いているのは
直径2センチの1円玉。

目貫は拵の表裏に付くので
もう一つ、ほぼ同じ大きさで
デザインを変えて
作らなければなりません。

やれやれ。


当番変更

テーマ:
これから1カ月間は出張がなく
引きこもりで仕事三昧の日々。

の、はずだったのですが
岩国銘切り当番の刀鍛冶さんの
仕事が忙しくて、ピンチヒッターで
25、26日に岩国銘切りに
行くことになりました。

よく人から
「それだけ出張が多くて
よく仕事ができるねぇ。」
と言われます。

ところが、出張が多くて
仕事をする時間に制約があると
いかに効率的に働くか
知恵を絞って考え実践するので
案外仕事はできるものです。

その代わりに
遊ぶ時間はほぼありませんが
元々、仕事が大好きで
仕事に疲れたら気分転換に
他の仕事をしてリフレッシュという
ワーカホリックですから
仕事をしているかぎり遊べなくても
ストレスとは無縁です。

それにね、この娘と遊ぶことで
疲れが吹き飛ぶんです。
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このたびの出張から戻ると
嬉ションちびりながら
出迎えてくれました。

なんてかわいいやつ。

一期一会すら叶わず

テーマ:
今日、私はレンタカーを借りて
天草に行っておりました。

2年越しでお会いしたいと
思っていた方のもとを
訪ねるためです。

ところが、訪ねてみると
その方はひと月前に
帰幽されておりました。
まだ若い方だったので
考えもしませんでした。

手紙を出したら
いつもはすぐに返事が来るのに
おかしいなとは思っていましたが。

一期一会すら叶わなかった。
もっと早く会いに行っていれば・・・
もう、悔やんでも悔やみきれません。
会えば絶対に話が合って
楽しく有意義だったろうに。

天草まで行くなら
ついでに天草観光をと
考えていたけれど
まったくそんな気になれず
そのまま帰路につきました。

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今年2月に熊本に行ったとき
また6月に来るから、その時に
熊本城を見学しようと日帰りした。

いつでも会えるだろうなんて
いつでも見られるだろうなんて
誰に対しても、何に対しても
もう考えない。