(追記あり)TSL ナム君インタビュー | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

(5月2日追記です。)

本記事にいただいたコメントで、そういえばワールド用にナム君の密着レポ動画があったことを思い出したので、簡単なポイント訳とともに貼っておきます。
授業風景やクリケでのトレーニング風景、自宅の様子など、盛りだくさんです。



6:15  起床

8:00 オフアイスウォームアップ (トレッドミル15分、陸上ジャンプ2~30分)

8:45 氷上トレーニング (ウォームアップ、2A→4Sまで全ジャンプの練習10~20分、SPランスルー)

10:00 授業。 普通校にあるスポーツ選手用の特別コース。今学期はダンスと社会科学を選択。「自分は学校中知られているわけじゃなくて、それが気に入っている。」「一人か二人、親しくなりたい生徒はいるけど、普通の子供みたいに一緒に過ごす時間が全然無いから、そんなにたくさんの友達は作れないんだ」

14:30 トレーニング (FSランスルー、5~10分休憩後、セクション別等軽い練習。ハビの足の揃え方を見習ってとオーサーに言われてるシーンも)

17:30 帰宅 (とても疲れているので、まずは家族とおしゃべりしてリラックス。そして勉強。自室じゃなくてキッチンテーブルでするのね^^)

学校で親しい友達ができないのはトップアスリートの宿命のようなものですね。だからこそクリケットの家族的な雰囲気は、彼らの若い心の成長や安定にとって大きな意味がありますよね。

クリケットクラブについてはモモ博士のブログに詳しいので、感謝してリンクを貼らせていただきます。

(追記ここまで)





ゆづの来季FSは再度シェイリンの振り付けだそうです!



ファントムはゆづが滑りやすそうだったし、印象的な振り付け満載な素晴らしいプログラムだったので新作も楽しみで仕方ありません♪ SPは誰の振り付けかなー。


さて、ジェニーとデイヴが聞き応えたっぷりのナム君インタをアップしてくれました。→こちら
トレーニングやゆづについてなど、貴重な話が満載です。
ナム君もまだ若いとあって、彼の使うスラングの話から入るなど、辛口ペアもナム君の気持ちをほぐそうと努力している感じがなんだか調子狂…いや、微笑ましいです(笑)
昨夜ツイッターにアップした訳を、少々編集しつつこちらに移したいと思います。
訳は逐語訳ではなく、発言をピックアップし、読みやすいようにまとめたものです。ご了承ください。


名前の発音について:
両親は「ウィン」と発音するけどほとんどの人は「ニュエン」読み。
自分自身は「ニュエン」の方がいい。
(ご両親は正しいベトナム語発音をキープ、カナダ育ちのナム君はカナダ風の読みがしっくりするという事でしょうね。)

ナム流スラングについて:
spicyはスケアメのFSが上手く行ってコーチに発した第一声だった。それがカメラに捕らえられてインスタやツイッターで広まった。swagはspicyと同じくクールと言う感じでポジティブな意味。spicy noodleについて→インスタやツイッターのHNであるnamnamnoodleはディラン・モスコビッチのパートナーのリュボーフィが付けてくれたが、spicy noodleはディランが考えた言葉、自分もヌードル好きだし、スパイシーならなおよしと思った。

3Aについて:
13歳で初着氷。その後クリケに移籍してから成長期で感覚を失い2年間できなかった。ある日ブライアンがゆづとハビに付き添って不在の時にまた降りることができた。今では自分にとっては簡単なジャンプだそう。

4Sについて:
安定の鍵はジャンプを筋肉に記憶させて再生する事。数日前にプレパレーションをスリーターンからモホークに変更したので少し苦労しているが、それでも毎日数回は跳んでいる。

ハビやゆづとトレーニングする事について:
大きなモチベ。世界一のスケーターである二人と共に練習できる事は大きな栄誉。トロント移籍以来二人から多くの事を学んだ。彼らと共にベスト5に名を連ねることができたのはブライアンにとっても自分にとっても驚きだった。

クリケでまず手をつけたことは:
まずスケーティングの基本に立ち帰った。SSとPCSがコンペでは常に重要だから。ジャンプに入るスピードを上げたり、姿勢を改良したり。まずそういった基礎を固めてからジャンプテクニックを若干手直しした。

トレイシーのコーチ法:
スケーティングはプログラムの中で練習する。トレイシーはコアの重要性を強調する。それが効率的なスケートに繋がる。

ランスルーについて:
毎日の練習は3パートから成る。SPのランスルー。FSのランスルー。そしてSP・FSから様々なセクションの練習。

ブライアンについて:
リンクではリラックスしていて穏やか。全ての教え子がベストを尽くせるようにいつもサポートしてくれる。彼の開発したアプリ(Peak Performance)がとても役に立っている。ブライアンはプログラムを教え子と一緒に滑ることは滅多にない。

この夏の目標:
パワーとスピードのアップ。トレイシーの指示をしっかり守ればできる事だが、演技中はジャンプに集中し過ぎて彼女の細かい指示を忘れてしまう。その結果ジャッジにもスピード不足を指摘されるしPCSも低い。これは是非改善したい。

4Tについて:
長い間練習していなかった。国別前にインスタにあげたのは惜しいがクリーンではなかった。二日前に練習を再開して着氷したが、それからは練習していない。プログラムに入れるかどうかはわからないし、4Sほど練習していないが毎日やっていきたい。2種類のクワドがあればクール。来季プログラムにクワド2本入れるかどうかは未定。それはブライアンが決める。SPにはクワドを入れる。

「道」について:
ウィルソンの指示はキュートでチャーミング、エモーショナルかつドラマチックにと。3A-3T後のランはお気に入りのパート。ジャンプが決まったら嬉しくて走るし、決まらなかったら歩くよ、とジョークw 映画は見ていない。コミカルだと聞いたのでそんな感じでやっている。

尊敬するスケーター:昔はプル・ランビ・バトル、今はハビ・ゆづ。といっても今も全員からインスピレーションを受けている。プルのキャリアとジャンプ。ランビのスピン。ジェフのSSはとても素晴らしく彼と新プロ(複数)を作れるのでハッピー。ハビゆづのトレーニングスタイル、パワーと余裕を感じさせるスケート。

自身のスタイル:
エンターテイナー。だがオフアイスのヒップホップなどの要素は来季のプロには入らない。まだ選曲中だがフリーはすごく深くてエモーショナルなものになるだろう。とてもチャレンジングだが、全く違うスケートを見せるつもり。

ハビとゆづのパーソナリティについて:
ハビはオフアイスでもオンアイスでも面白い。ゆづもオフでは面白いが氷に乗ると真剣。1セッションで4T40本4S40本やってのける。多すぎるかもしれないが、彼は頑張り続ける。だからこそ彼は五輪王者と世界王者なんだ。ハビは昨季これまでになくハードに練習していた。王者になれてよかった。

ファンからのプレゼントについて:
ゆづはあまりクリケにはプーのティッシュケースを持ってこない。コンペには持って行くが。自分が好きでプレゼントに欲しいキャラは昨夏ショーで貰ったくまもん(実際にくまもんを持ってくる)。コンペではブライアンはプーとくまもん両方持つことになるのでゆづと同じグループに入ったら大変かも。

ワールドでのグリーンルームについて:
最初の15~20分ほどは面白かったが後は飽きてしまった。何をしたらいいかアイデアが浮かばなかったのでただふざけていたんだ。

ネイサンと比較される事について:
意識していない。初めてのJGPS、成長期でアクセルが飛べなかった時、彼が素晴らしい演技をして計200点以上出した時は堪えたが、すぐに忘れて自分に集中した。比較されていることは一応知っているが、自分は他のスケーターの事は考えすぎない。

パトリックとの戦いについて:
尊敬している偉大なスケーター。カムバックは嬉しい。ナショナルでしか戦った事がなく、来季もナショナルだけかもしれないが、楽しみだし準備はできている。

向こう数ヶ月の目標:
ジャンプのGOEをアップする。3Aでジャッジから軒並み+3を獲得したゆづのように。スピンも柔軟性と速度をあげる。努力を怠っていないことを印象づけたい。

オフリンクでは:
学校やショーが忙しく、趣味といえばスケボーぐらい。トリックなどはコーチに叱られるのでしない。ただ道を走るだけ。6月にはFaoIで日本にも行く。授業は2時間、今学期はダンスとHSPという心理学Psychology・社会学Sociology・人類学Anthropologyをミックスした科目(→訳注・分野の頭文字がHSPと合っていないのでちゃんと聞き取れていないのだろうと思います。 →こんなサイトもあるので頭文字の意味はまだ判りませんが一応聞き取りは合っているかな。)をとっている。とても面白い。学校の試験は6月だがまずは休んでいる分を取り戻すことから。


以上。


とても落ち着いてナチュラルな受け答えをするナム君、しっかり者ぶりが伺えます。
学校が2時間というのがびっくりですが、がっつりスケートにフォーカスしているんですねえ。
来季の新プロについては複数形で語っていますがほんとに両方ジェフになるのかな?まあ、正式発表を待ちましょう~。

そしてゆづ…そうですか、クワド40x2…なのね。びっくりだけど、それがゆづなんですよね。
プーの事なども聞けてとても面白いインタビューでした。
ナム君、そしてTSLチーム、どうもありがとう~。