千秋楽から早4日 | 望月六郎的日記『中年勃起』

千秋楽から早4日

3月3日

 

節分か…。

 

千秋楽の翌日は泥のように寝て

 

4時浅草に向かった。

 

お世話になった方に挨拶。

 

5時から東洋館での衣装、備品の撤収に立ち会った。

 

5時半より台東区中央図書館で日清戦争関係の本を一冊読み終えて

 

6時半の打ち上げを目指して入谷の焼き鳥屋『たけうち』に向かう。

 

初日乾杯の焼き鳥及びお酒を差し入れてくれた『たけうち』のマスターとは3年ほどの付き合いになります。

 

もともとは劇団唐ゼミと横浜国大教授室井さんの紹介で

お誘いすると東洋館にいらして貰えるようになった。

 

『たけうち』はもつ焼きとモツ煮込みの上手い店だが

もう一つ大きな特徴がある。

 

芸大がそばにあることからお客さんに音楽家が多い。

 

マスターもまたクラッシックギターの名手だ。

 

そこかしこにクラッシックのポスターが貼られ、色々企画もされてるそうだ。

 

今回マスターから

 

『ドガドガはいい曲を持っているんだから、ディナーショーみたいな

ライブをやりましょう。僕が計画します』

 

と持ちかけられた。

 

入谷あたりでドガとモツのコラボってことだろう。

 

嬉しい。

 

確かにいい曲もあるし、歌いたい希望の出演者も多い。

 

ドガーニョの浦川奈津子に話すと『やりた〜い』そうだ。

 

野島健太郎と相談しなきゃな。

 

マスターのご厚意もあって打ち上げは10時まで続いた。

 

内のチームは毎回、打ち上げの終盤に二つ出し物があって

 

一つが『言ってみたかったセリフ』だ。

 

自分以外のセリフで、いっぺん口にしたかったセリフをみんなの前で披露するのだが

 

これがなかなか楽しい。

 

将来、どんな役を狙っているのか、とか

 

ユーモアのセンスもわかったりしてなかなか好評の企画なのだ。

 

もう一つは劇中歌を歌ってもらうのだ。

 

それぞれの歌い手が、もう一度自分の歌を歌うのだが

 

これがなんとも贅沢な気持ちになります。

 

もう当分聞くことができない、と思うと感慨もひとしおなのです。

 

2次会に少し顔を出し、帰宅。

 

それから二日は天気が悪いこともあり、じっくり読書。

 

今朝は天気が良く、いよいよ衣装の洗濯を開始した。

 

夏の公演ではいきおいよく乾くのだが、2月公演は毎年大きな悩みでもある。

 

弾左衛門の衣装のような大物は天気であろうが三日は乾かない。

 

今日は5回ほど洗濯機を回しました。

 

天気によるけどなんだかんだ全部片付きまでにはあと一週間はかかるかな。

 

そんな作業の合間、千秋楽のアクシデントについて色々考えた。

 

前田自身も『申し訳ありませんでした。ご迷惑かけました』

 

とSNSに載せていた。

 

こりっちの評価でピシャリとお叱りも受けました。

 

前田は言い訳するようなタイプじゃないので、僕が代わりに言っとこうと思います。

 

それも前田は嫌かもしれないが、うやむやよりはいいだろう。

 

今回、前田から出ますよ、と言ってきたときは本当に嬉しかった。

 

『その代わり稽古は2月からでいいですか』と問われてもちろん承諾した。

 

鳶鴉は奴にとって2度目の役だし、奴の健康状態、

療養中のご両親の面倒も見ているのだし、

 

『皆さんもご理解してください』

 

と初出演の共演者にもご容赦願った。

 

もちろん稽古中の不安もあったが

 

13日の通し稽古、14日の最終稽古、ともに完璧にこなし

 

『間に合ったな』

 

と二人で喜んだ。

 

しかし、それからの小屋入りで前田は体力をどんどん失っていった。

 

それでも千秋楽までの7日間、完璧が2日、5日はヒヤヒヤだったが

 

なんとかこなしていた。

 

しかし、千秋楽、出たなり一旦、立ち往生してしまった。

 

共演の橋本くんになんとか救われたが、それから先もなんとかこなしてはいたが

 

階段落ちそうだったり、ほんとヒヤヒヤもんでした。

 

お客様には本当に申し訳ないことをしました。

 

しかし、前田は僕らの仲間です。

 

きちんとフォローできる形でこれからも一緒にやって来たいものです。

 

前田、早く体治そうな。

 

前田はまだ若い。元ジェフ千葉のフォーワードで城彰二の相方を務めた男だ。

 

アルゼンチンに単身渡り、ドガドガにたどり着いた益荒男だ。

 

膝や腰に故障があって、一回目の浅草紅団では楽屋で一度も座れずに

 

立ったまま、松葉絵杖で役にぶつかった。

 

傷痍軍人、消防団の顔役、白髭の親分の松葉杖は

 

室井さんのして

 

『カッコよすぎる』

 

の一言でした。

 

しかし無理強いはいかん。

 

色々話し合おう。話し合おうにも健康が一番。

僕にとっては…ドガドガにとってなくてはならない男です。

 

明日の夕方、横浜ジャックアンドベティで

 

 

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                     望月 六郎