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2016-04-05 11:22:40

昨日の続き・・・

テーマ:ブログ
4月5日

再び花曇り。

昨日『リリーのすべて』について書いた。

今日はその続きを・・・

主人公のリリーは性同一性障害者・・・生まれてきた性別に違和感を感じる人のことですよね。

僕は二人の姉がある末っ子で、そんなわけで周囲に女のマテリアルが多かった。

それから、僕の母方はいわゆる女系の家族だった。

母の兄弟はみんな女。

いとこに関しても随分と長い間女しかいなかった。

絵がうまかったので姉やいとこに女の子の絵をかけ、とせがまれたり

小さい時分には女装をさせられたり、化粧もしたことあります。

しかし、第二次性徴を迎えてから僕の興味の対象は女性で以来揺るぐことはない。

ホモっ気は普通にあるつもりだが、時分の対象は異性つまり女性でしかなかった。

まだ若い時分、10代後半から20代、ゴールデン街に出入りしていて

危うく襲われかかったことが幾度かあったが

そんな時は大抵飲みつぶれて眠かったりしたのだが

まあ、いいや・・・とか考えて何かを失ってしまうこともなかった。

つまり最後まで抵抗しました。

そんな僕ですが、僕は僕自身には大変女性的部分が多いと思っています。

女性のセリフを書いたりする時は気合が入る。

自分でも『おれ、何を書いてんだ?』と思うことがしばしばある。

ましてやセリフを書く時は、文字面より音が肝心だろう。

どんな風に聞こえるか?どんな音で人に届くか?ですよね。

そこで僕はセリフ書く時は大抵一緒に声も出しています。

書きあがった長ゼリフを、声を出して読み返し、いい感じかどうかも確かめる。

この姿は大変怪しい。

妖しい・・・のなら人に見られてもいいが、僕の場合それはない。

気持ち悪い方ですね。

しかし、義務というか、好きでやっているわけでおかげで

僕は女のセリフを書いた後は、サウナ風呂に入ったように大変スッキリします。

自分の中にある女性的感情を、振り絞って出し切った感じがあるからです。

『リリーのすべて』のリリーは長い間、自分の欲求を抑圧していたけど

火がつくと・・・まるで野焼きのようにメラメラと一気に燃え上がります。

その原因の一つは、綺麗だった・・・といことにもあるのかな?

自らの女装姿を見て、深く納得できる・・・のめり込むのもわからなくはない。

しかしだ、世の中には不細工な女装家も多い。

諦めを持って納得しているのかもしれないが、往々に彼女?らは
審美眼の持ち主で、その辺はわきまえているんじゃないかな。

しっくりくる・・・そんな理由で女装しているんだろう。

よくテレビのドキュメントなんかで中年過ぎて女装を始める人物が紹介される。

溜まっていた感情がほとばしり、本来の自分のあり方に戻る・・・
というかジャンプして・・・着飾って街を歩くのだろう。

僕の場合は、セリフを書いたり、女優さんに芝居をつけたり・・・

日曜日、お義母さんと車椅子の花見で近所の神社に行ったのだが

そこに張り紙があって、僕は昭和32年生まれ、数え年の60歳で

どうやら、前厄のようで・・・

つまり60歳をして糖尿病の気を抱えながら少女の仕草をしたりしています。

お陰もあって女装してみようかしら?・・・なんて感情が浮かぶことが一切ない。

コメディアンとか芸人さんもよく、女装するよな。

女装すると、普段言えないことも言えたりするしな。

なんなの?あのコーディネート。信じられなーい・・・とかね。

落語家さんの場合も女の語る部分がいい。

講談も、男性なら女、女流なら男を演じるところが見せ場だ。

一人の人間が性差を軽々と飛び越える様は人の心を奪うし美しい。

昨日からそんなことを考えてました。

『タクシー・ダンサー』

チケットを渡され一曲だけ踊る。

独占したい男はそれだけ多くのチケットをお目当てのダンサーに渡す仕組みだな。

5枚渡そうとするけど、一枚しか受け取らないダンサー。

誰もいなくなったホールで、女同士が踊っている情景。

恋しい女が男と踊っているだけで嫉妬心を燃やすダンサー。

どっちにしろ色っぽい。

最近知ったことなのだが

ジャンプするのが踊りで

回るのが舞いだそうです。


女優さんが飛躍する時に男性を演じるのはいいことだと僕は経験から知っています。


『浅草カルメン』は女の悲哀がテーマの一つでした。

それを浮き立たせるためにも、と思い男の世界=ドンホセの世界を作りました。

世の中にはびこる幕末物のテイストがしっくり来ずにいたので

そのアンチができればと、考えたストーリーでした。

しかし、マチョズムというか、やっぱり幕末という時代に絡みとららて

結局『日本の夜明け』に付き合った風になってしまった、という感情も残りました。

『問わず語り』・・・戦前戦中の物語ですがどこまで女々しくできるか

新しい挑戦に賭けてみたいと思います。

それじゃあ。









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2016-04-04 12:34:13

一ヶ月以上のごぶさたでした。

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4月4日

花曇りの月曜日。

最後ののブログが2月29日・・・すなわち『浅草カルメン』の千秋楽でした。
翌日の打ち上げやら、衣装の洗濯やら、小道具の整理整頓やら
慌ただしく10日ぐらいが過ぎてった。

それから10日はこれから先の一年間をどうやって乗り切るか・・・
そんなことで精一杯。

17日、座長の丸山と会食して打ち合わせをしたりもしました。

場所はなぜか赤羽。
『ドガドガは望月さんと僕がいれば、なんとでもなります』
とか、実に頼もしい言葉を言ってくれたりで嬉しかった。

劇団を応援してくださる皆様にご報告しなければならないこともあるので
よし、年度替え4月1日に書こう、と思ったのだが
エイプリルフールだと思われるのもなんだし・・・
二日はサボり、3日は御義母さんとの散歩やらで今日になりました。

さて、ご報告の第一歩は音沙汰なしだった、ドキュメンタリー番組の放映問題です。

一昨年、稽古場だったり、僕の家だったり、それから劇場だったり、
それこそ劇団唐組の赤テントでだったり、いろいろな場所で撮影が行われていました。

で、丸々一年が過ぎてしまった。

そんなこともあって僕の友人を始め、妻の友人、観客の皆様に迷惑をかけていました。

この迷惑は僕や妻にも降りかかり幾人もの皆様に

『あれ、どうなったの?』

と困った風に質問されること幾度でした。

僕自身理由の核心を想像することはできましたが
もちろん確信を持つことはできません。

ですから

『まだ生きてるみたいなんで、今は黙って待ってるしかないんです』

とか

『そのうちやってもらえるんじゃなかろうかと、思ってます』

とか

実に歯切れの悪い返事を繰り返し辛い想いをしてました。

そのことが晴れて三月に解決しました。

関係者から連絡があり、妻と私が新小岩のファミレスに呼ばれ説明がありました。
一年間以上ほとんど連絡もないまま放置されたわけもわかりました。

理由は・・・大人の事情・・・とでもさせてください。

と、いうのは物事が好転したからです。

正直、裏切られたままなら洗いざらいブログでぶちまけるつもりでした。

ですが、それはあんまり気持ちのいいことではありませんから
こうして『秘密』にできる喜びを感じています

で、会見の翌日プロヂューサーから
『必ず放映します』
と連絡をいただきました。
一週間後に今後の対応や追加撮影に関する打ち合わせがありました。

この時も妻が同席したのですが僕からプロヂューサーに

『局名、番組名は明らかにしませんから
番組放映が確定したことをブログ等で公表してもいいか?』

とお願いしました。

もちろんリクエストの動機は皆様に、経過をお知らせしたいからです。
僕も妻も、お客様の質問に対して曖昧に答えるのが辛かったからです。

結果、局名と番組名を明記しないのならいいですよ、と応じていただけました。

放映日は未定です。
僕としてはこれだけ待たされたのですから一日も早くと思いますが
そうはいかないようです。
8月以降とでもさせてください。

夏公演後の放映になってしまうのはとても残念ですから
一日でも早く・・・今はそんな気持ちです。

ブログばかりでなく次回公演のオーディション要項にも
放映に関しての情報を載せていいそうなので嬉しいです。

三月末、邦題『リリーのすべて』を観に行った。

トム・フーバー監督、アカデミー助演女優賞受賞、人気の実力派男優と
人気の理由はいくらでもあったが12時の回は実に全席満員で壮観でした。

僕は例えば『ピアノレッスン』やら『イン ハー シューズ』だったり
女性映画が好きだったりするので慣れてもいるけど
この日のお客さんは男女比1対9かな。

紳士だったり、感度良好フェミニンな男性客に混じって
おっさん丸出しの僕の存在は・・・というのは単なる自意識過剰ですね。

『リリーのすべて』はトランスジェンダーの男性とその妻が主役ですから
正確には女性映画とは言えないかもしれないけど・・・
つまり『二人の女性』の織りなす大変美しく、悲しい物語でした。

もちろん露骨な描写はありませんが、R15で、テーマはセックスです。
夫婦とトランスジェンダーなんですから当たり前ですよね。

見に行ってよかったなあ。

映画の最後にこの事実を元にした物語の結末がクレジットされます。

『1933年にリリーの日記が出版された』

そうです。

同性間の恋愛は太古の昔からあったに違いありません。
ギリシャ神話にはいっぱい出てきます。
その後宗教によってタブーになったのでしょう。

生まれて第一次成長の際に気がつく者もいるでしょうし
第2時成長期に目覚める者もいるでしょう。

先天的かもしれませんが後天的という場合もあるんじゃないかな。

1933年といったら第一次世界大戦の後、ヒトラーが首相になった年です。

戦争戦争の時代に生まれた人間が
当時の世界を支配していた男性の生理に背を向けるのは当たり前のようにも思えます。

戦前戦後、谷崎潤一郎の男性主人公たちは
ことごとく女々しかった。とことん堂々女々しくて・・・
それが谷崎の凛々しさなんだろう、と思います。

永井荷風も一緒ですね。

で・・・ドガドガの夏の公演は永井荷風の『問わず語り』です。

3年前に高円寺明石スタジオで上演中から

『これもう一度書き直して、またやりたいな』なと思っていました。

『タクシーダンサー』という悲しい風俗に行きた女性を主人公にしよう・・・

と考えていたのですが、
どんな風に話を展開していいか、いまいち決心がつかないでいました。

戦時中が舞台ですからそもそも若い男の絶対数が少ない。

そんな世界の恋愛模様を描くのだから、女たちが思い出と恋をする・・・

それもいいでしょう。

しかし、人間は思い出だけで足りるのでしょうか?

生身のぬくもりや人肌が恋しいに決まっているんじゃないかな。

短絡的かもしれないけど・・・『リリーのすべて』を見た結果・・・

今度の『問わず語り』はとことんレズビアン・・・
当時の言葉ならシスターラブ・・・S・・・の世界に挑戦しようと心に決めました。

Sは世界を救う・・・とは言いませんが
Sはあたしを救う・・・そんな物語をやってみようと決心しました。

幸いドガドガの女の子には宝塚ファンも多いので堂々とやれそうです。

『リリーのすべて』はいいですよ。


それじゃあ。
















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2016-02-29 11:37:39

千秋楽です。

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2月29日

いよいよ千秋楽だ。

三日ほど前から舞台は本当に落ち着いた。
と言って、勢いがなくなったとかではなく
力の抜きどころを覚えたため力がこもった場面が一層引き立つようになった。

昨日より唐組から借りた本を読んでいる。

文芸評論家の堀切直人さん著作の『浅草4部作』だ。

まだ読み始めなのだが、内容濃いです。

近くの図書館にはなかったから読まずにいたの公開してます。

浅草を丹念に調べ、浅草に関する数多の著作の断面がちりばめられている。

だから、気になった本を探すのにも大いに力を発揮しそうです。

僕は浅草生まれではない。

しかし、祖母方のお墓があったから年に数度は浅草に出かけた。

新宿生まれだから繁華街に離れていた。

しかし、墓参りに行く浅草は全く違った街だった。

お祭りのような街・・・これが幼い時の思い出です。

何しろ変なものが見たいから、ある程度大きくなってからは
積極的に迷子になった。


銀座、新宿、渋谷・・・と街のステータスは移り変わって

浅草は大いに廃れたけどその分変わらぬものが残って今や立派な観光地です。


最近新しい建造物が多くなったけど、僕が思うにもっと小さな単位の建物が

ごちゃごちゃしている方が外人さんも喜ぶんじゃないのかな。

しかし、古いながらも先取の精神に富んだ街であることに違いはない。

昨日は学生時分の友人が団体で見に来てくれた。

『こうやって年に2回会うのも望月のおかげだな』

なんて嬉しいことを言ってもらえた。

観劇の前蕎麦屋で一杯、なんてのも浅草ならではの楽しさだよね。

さあ千秋楽。

『カゲキ・浅草カルメン』・・・もうしばらくは見ることできません。

カルメンとドン ホセ(干 愚鈍)以外にもほんとうに愛おしい役柄ばかりだ。

その役柄のせいでほんとうに成長した役者も多い。

勝海舟、勝麟太郎の丸山は2幕の頭でほんとうの意味で

座長としての役割を果たしてくれている。

お客さんと出演者をつなぎ、テンポよくこの物語の大事な説明をしている。

麟太郎の父親、勝小吉の前田は今までにはない、凄みのある男を軽妙に
演じてくれている。

謎の悪党歌二郎を演じる中瀬古健はもともと魅力的な存在ではあったが

それをどう表していいのか解らない部分もあって
自分を出し切れていなかったように感じる。

しかし今回の役所で、自分のキャパにまだまだ余裕があったことを知ったんじゃないかな。

真希乃役の古野あきほは今回僕に絞られた一人だが
昨日の啖呵などは、思わず笑い出したくなるほど迫力があった。

ども安を演じた大岸明日香は自身のブログだか何かに

『最初はなんだこの役・・・と思っていたそうだが今では大切な役柄です』

みたいなことを書いていたが、自分の性と違う性を演じると

その柵を飛び越える勢いで本人に新しい魅力がつくこと知ったんじゃないかな。

バアナの沈馬も静香の部分があってこその役所だし、殺陣は本当によくやったね

中途半端にやるとみっともないから、
目一杯やってその結果役者として振れ幅がでかくなる。

僕は潜入捜査のシーンを思いついた時からこの役は明日香にやらせようと思った。

岡田がやった藪中カマキリだがこの役のせいで本書きが三日ほどフレーズしてしまった。


カルメンは血なまぐさい物語なので死人が一杯出ることは覚悟していたが
殺し方によっては後味が悪くなると考えていた。

殺した結果、ヒーローが男を下げるような結果になったら目も当てられないものな。

そこで、ただの殺し以上の仕掛けが必要だと考えたのだが
思いつくのに時間がかかった。

しかし、そうやって考えた部分は結果面白さを増幅することになるし

岡田自身多くの局面を持つ役柄にトライして成長できたと思います。

死はドラマチックだ。

そこで役を育てて、持ち上げて、殺す。

その結果、お客さんの感情を揺さぶる。

どうでもいい奴が死んでも『かわいそうだな~』とは思ってもらえない。

1幕最後に殺すのは佳ちゃん演じる照古満と決めてから

照古満を育てに育てた。

死んだら普通二幕出れないからどうしようかと考え

幽霊って手があるなと思い至った。

その結果、いいセリフと『生きててよかった』場面が生まれた。

それに幽霊が出たことによって一層歌舞伎っぽくなれたのも嬉しい。

育てに育てたいい女=照古満という役所も、佳ちゃんにとって大切な役所じゃないかな。

ガルシアは出てきた時から

『どいつが俺を殺すんだあ?』

なんてうそぶいているから死ぬのは当然として

川又が演じた利根主税ははなかなかのもんだった。

時代劇やったことない。
ラブシーンやったことない。

そんな川又だったが、頼もしい先輩男性陣にいろいろ叩き込まれて
大いに成長できてよかったね。

弾左衛門の小玉さんはもちろん存在感もあり、立派な女優さんだが

『こんな役は初めてです』と弾左衛門を愛してくれた。

途中、大河内伝次郎や片岡千恵蔵の映像を見せて

僕も真似をしたりして

『やってみる?やってみて』

と促すと

『女の私がですか?』

とびっくりしていたが

『そうだよ』

というと、一心に取り組んでくれた。

昨日、講談師の4代目宝井琴調さんが見に来てくれた。

ドガドガを気に入ってくださり久しく見てくだすっているのだが

『弾左衛門の女優さんは大したもんだ。いっぺんも抜けるところがなかった』

と大いに褒めていただきました。

河竹新七を演じた渡辺は、稽古中一旦役所に疑問というか

魅力を見つけずらい時があったように感じます。

語り部という役所ですか、飛び跳ねて活躍する同僚男優陣の中で
寂しい思いをしたのかもしれない。

終盤各場面をテンポ良くつなぐ口上の部分で

どうしても調子が落ちる・・・そりゃあ、大勢で演じるのと
一人で喋るのじゃあ、勢いは違うけど・・・
『それじゃあダメだぞ、落とさないでくれ』
と頼んだところ、実に立派に調子を上げて大円団へと導いてくれた。

頼もしくなったな。

レイアイも

『こんなに長いセリフ』

と驚いていたけど、立派にこなして大したもんだ。

僕は来年2月に日清戦争前夜の物語『金色夜叉GOLDEN DEVIL』
を予定してるんだけどこれにはどうしたって中国人の重要キャストがいる。
頼んだぞ。

鈴虫、コオロギコンビの絵里奈とバニーも大成長。
セクシーっていいだろう?

まあまだ書けないこともないのだが全員となると大変だ。

今日のところはここらにさせていただきます。

それじゃあ、千秋楽。劇場にてお待ちしています。





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