夏休みはどう過ごす? 4

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勉強時間。これほどまでに明快な尺度はなかなかありません。従って多くの受験生は、この勉強時間というものさしに食いつくわけです。そして、これ自体はもちろん悪いことではありません。

 

勉強というのは芸術作品の制作などと決定的に異なる部分があります。それは「成果が実体を伴わない」という点です。ものづくりと違っていくら勉強しても物理的な形となって現れないのです。

 

このままだと、自分がどれほど勉強したのかわかりません。したがって、何らかの形で目に見えるものにする必要があります。その結果として生まれたのが「勉強時間」や「偏差値」といった数値です。数値にすることの大きな利点は、

 

・目に見える

 

・数値の大小で過去の自分や他者と「比べる」ことができる

 

ということです。受験生によって他者と比べることができるのは大きな魅力です。なぜなら入試そのものが点数による競争だからです。

 

というわけで、他者と比較ができる「数値」に落ちつくのは当然の帰結だと言えます。勉強時間が勉強量の尺度として浸透するのもうなづけますし、それはそれでいいことです。

 

 

しかし。

一方で悪いとともあって、それは「勉強内容のことが全く考慮されていない」ということです。有意義な勉強であっても、そうでなくても1時間は同じ1時間になってしまうわけです。もちろん。勉強時間と勉強成果には正の相関はあるので、勉強量が多いほど学習量も増えやすいわけですが、内容が考慮されていない以上、勉強時間から勉強量を推察するのは難しいところです。

「1時間勉強した」と「10時間勉強した」というふうに極端な場合は、さすがに後者のほうが成果は大きいことでしょう。しかし「3時間勉強した」と「4時間勉強した」では、もう勉強量の大小は怪しくなります。

 

勉強時間という尺度がもつあやふやさについてお話ししました。次回は「studyplus」について触れたいと思います。受験生の中にも、studyplusを使用している人は少なくないことでしょう。

 

 

今回はここまでです。

>>東大合格 塾に行かない勉強習慣<<

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夏休みはどう過ごす? 3

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結局、どの科目でも通用するような勉強量の測り方はあるのでしょうか。

 

私の考えでは、そんな理想の測り方はないと思います。

 

科目が異なれば内容は全然異なる。また同じ科目でも問題集を解いたり教科書を読んだりと様々な方法がある。あまりに内容・手法が多彩過ぎて、統一したものさしで測るのは到底不可能なのです。

 

しかし、誰しも勉強量の目安は欲しいものです。自分はこれだけ勉強した、という大まかな量を、できれば数値的に手に入れたい。そのほうが勉強プランも立てやすくなりますからね。

数値で大まかな勉強料を表すうまい手段はあるのでしょうか。

 

 

みなさんも考えてみてください。いままで私があえて挙げてこなかった基準があります。

 

 

そう、勉強時間ですね。

これはとっても便利な指標で、1日にいろいろな科目をいろいろな方法で勉強しても、同じ時間という尺度で測れば簡単に勉強量を把握できるのです。

 

というわけで、世の中の受験生はこの「勉強時間」という言葉にたいへん敏感です。受験生の方々のブログを拝見すると、勉強プランとして「夏休みは毎日◯時間勉強するぞ!」という形で目標を立てている人が非常に多いわけです。

 

もちろんそれはいいことだと思います。数値的な目標にしたほうが達成したか否かの判断が簡単ですし、なにより明快ですからね。

 

しかし...

 

いいことばかりなのかというと、そうではないと私は思います。この勉強時間という概念には大きな落とし穴がいくつか存在します。

次回からは、勉強時間にこだわることの危険性について見ていきます。このシリーズはきっと、受験生の皆さんにとって有益なものとなることでしょう。

 

 

今回はここまでです。

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夏休みはどう過ごす? 2

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前回は、後回しにしないということをお話ししました。とっても大事なことですから、ぜひ頭に入れておいてください。

 

今回は勉強時間の話をしましょう。

 

 

★勉強量はどうやって測定するか?

 

皆さんに質問です。

あなたの日々の勉強量を具体的に測定するにはどうすればよいでしょうか?

 

これは結構難しい問題です。毎日テストを行うわけにはいきませんから、テスト以外の方法で勉強量を測定する必要があります。1つでもいいので、自分で方法を考えてみてください。

 

 

一つの方法として、解いた問題数を用いる、というのが考えられます。たとえば数学の問題集で、昨日は5問解き、今日は10問解いたとします。そうしたら今日は昨日の2倍勉強した、と考えるわけです。

しかし、この方法にみなさんは疑問を抱くことでしょう。それは当然のことで、問題を解くことで得られるものは問題によって異なるからです。解く意味の(あまり)ない問題をたくさん解くよりも、意味のある問題を数個解くほうが学習効果は大きいことでしょう。

 

では、こういう方法はどうでしょうか。問題に、「解き甲斐」の重み(係数)をつけて足し合わせるというものです。具体的にいうと、価値が1の問題を5つ、価値が5の問題を1つ解いたとすると、学習効果は

1*5+5*1=10

となるわけです。これなら、問題ごとの価値の違いを反映できそうですね。

しかし、これにも疑問を抱くことでしょう。問題ごとの価値はどうやって測るのか、と。その指摘は正しいと思います。問題を解くご利益を数値化するのは容易ではないですよね。同じ問題でも人によって価値は変動するわけですし。したがって、この方法もあまりうまくいかないことがわかります。

 

さらに困ったことに、問題を解くだけが勉強ではないからです。たとえば教科書を読むのだって勉強ですし、単語帳を眺めるのも勉強です。これらは「問題数」という尺度で測ることができませんよね。

 

よって、問題数を基準とした測り方はどうも上手くいかないことがわかります。ではどういう科目でも、あるいはどういう勉強スタイルでも通用するような勉強量の測り方は存在するのでしょうか

みなさんも少し考えてみてください。

 

 

今回はここまでです。

 

 

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