強烈に面白い漫画 包丁人味平編

2010-03-19 01:44:32 Theme: 日記

100人のバーニングマン展で漫画夜話的なのはどうだろうかと思った時、

真っ先に包丁人味平という漫画が頭に浮かんできた。ラーメン対決編もある。

次に浮かんできたのはアストロ球団。ラーメンは出てこない。


二つの漫画に共通するのは70年代初頭に少年ジャンプで連載されていたこと。

そして今読むとギャグとして認識されてしまうであろう、悲しい傑作であること。


間違いなく言えるのは、2つともいつまでも読み伝えられていかないといけない傑作。


魅力を書いていこう。まずは包丁人味平からだ。


・味平は中学卒業後すぐにコックを目指し、修行のため洋食レストランで下働き。でも喧嘩早い味平は、すぐ対決することになってしまう。キャベツ切り対決など。


最初の大きな対決は料理のできない味平と料理の大ベテランの料理人が料理人生命を賭けて臨む包丁試し。

・氷を削って白鳥を作る。氷の彫刻対決

・より多くのアイスクリームを油で揚げれるか。アイス揚げ対決

・水に浮かんだキュウリを、水に浮かべたまま包丁で真っ二つに切れるか対決。水面キュウリ切り対決。


これは全国にテレビで中継される。ものすごい盛りあがりようだ。

勝負の終わり、審査員は付け加える、「味平くんの勝ちだけど!この勝負では最も大事なことが競われてないよ。それは味だよ」


全くその通り。味が大事だからこそ、美味しんぼや料理の鉄人のスタイルがある。

でも漫画において重要なのは本当に味だろうか。


味なんて食ってみないとわからないじゃないか?


オリンピックなどの競技は、速さや距離時間・美しさなど、基準があるので見ていれば何となく優劣がわかる。でも料理の場合、食ってみないと、見た目しかわからない。

料理の鉄人で言うならば、神田川が一番なのは単純に見てて面白いからに他ならない。


包丁人味平は、食べ物漫画のパイオニアにも関わらず、一番重要な事をわかっていた。

読んでる人は食えないんだから、凄い技やったほうが面白いに決まってるよ!ということを。


味平は色々な勝負をする。


例えば、海鮮料理の対決がある。


通常、どの魚をどんなふうに調理するか、それが物語の中核になるかと思われるが、


味平は魚対決が始まった時、魚の味が嫌いでそもそも食べれない。

まず魚を食べれるように魚嫌いを克服するところから始まる。


ようやく魚が食べれるようになったら、次は船を操縦する特訓だ。

荒波の中命がけで、船を漕ぐ特訓をする。


ようやく高波の中、船が操縦できるようになったら、もう対決は始まってしまう。


高波の中、難破しそうになりながら味平が船漕ぐのが面白いんじゃ!料理なんてどーでもいいんじゃ!!という開き直った態度。全くその通り。感服する。


勝負は何故か焼き魚どっちが多く焼けるか?対決となる。味平の魚はちゃんと火が通っていたが、相手の魚は生焼けだったため味平が勝利する。味平は、火を通すために、まず魚を茹でてしっかり火を通して、その後バーナーで焦げ目をつけて完成させたのが勝利の決めてとなった。


魚ゆでたら焼き魚じゃないじゃないかという突っ込みには、鰻だって蒸してから焼いてるだろ。それでも蒲焼というじゃないかという屁理屈で対応。味平はとにかく口が達者だ。


そのほかにも衝撃的な対決が多数おさめられている。カレー編に関して内容は敢えて言わないが、小学生が読む漫画に何してくれてるんじゃいという無茶ぶりだ。


この漫画の手法は、宮下あきらなどに継承されていく。

やたら盛りあがる観客。説明役の存在などなど。

エポックメイキングであったことはもちろん、最も大事なのはとにかく一度読んだが最後の引きの強さ。

奇跡に他ならない。


明日はさらなる奇跡アストロ球団について。



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