くもり「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」見城徹・藤田晋著より。とかげ

感想という言葉を見て、コメントとも似ていそうだ。しかし、コメントというと、なんだか軽くてちょっと偉そうで上から目線で言いぱなしのような気もする。

見城氏は、「感想を伝えるという行為は簡単のようで難しい」と語る。感想ですぐに思い浮かべるのは学生時代に書いた読書感想文のことだ。夏休みの宿題でもあったが、けっこう楽しめたものだ。

しかし、人を前にしての感想はそうそう簡単ではなさそうだ。しっかりと相手に注目していなければ、言葉を発することさえできないだろう。単なるお礼だけなら誰でも言えるだろう。

氏は感想はその場で言うのが一番いいというが、まさにその通りだと思うう。時間が経ってからでは嬉しさも半減だろう。また、相手が感想をしっかり伝えてくれた時、この人とは付き合える、と思うようだ。

氏は最後に「感想がないところに、人間関係は成立しないと心得るべきだ」と語っているが、それに対して、藤田氏は見城さんの感想の見事さは訓練の賜物だと感じていた。

また藤田氏は、「感想を言うことは、とても有効な戦略的コミュニケーション」とも語るが、それをうまく出来るかどうかが問題だとも思える。中途半端な感想ならすぐにわかるだろう・・・な。