曇「もらった名刺は全部捨てろ!」内藤 誼人著より。ジョリー汗時計

この本のタイトルからして、やや刺激的で面白いと感じて手にとってしまった。外資系の会社では初めからそんなに厳しいとは知らなかった。後輩はライバルだという考え方があるらしい。だから、自分の仕事のやり方を教えて実力をつけさせてしまうと自分を脅かす存在になるからだった。

とはいっても、その先輩の方法がベストだとはいえないだろうが。たかだか数年前に入社したからといって、いきなり素晴らしい仕事の技術を身につけているとは限らないからだ。また超ベテランの先輩なら、そうそう簡単に新人がライバルに追いつけるとは思えない。

日本の会社なら、かなり丁寧に先輩は後輩に仕事の指導をすることもある。私も職場で何度も新人や後から異動してきた後輩の指導をやらされたことはある。自分にとってもいい経験だった。とはいっても、自分のやり方がその人にあっているとは限らないが。

まあ、仕事は先輩から盗んで覚えていくという心構えのほうが正解だろう。そういえば、数週間前に、娘が仕事がうまくいかないのでやり方を教えて欲しいと言ってきた。その時は、やっている仕事も職場も別ではあるが、できる限り具体的に教えると、納得していたようだ。

自分で編み出したワザやノウハウは、そうそう他人には語れないものだが、子どもともなれば別だ。はじめはどうしていいかわからなかった様子の娘も、目が輝きだしてやる気になっていたな。うまくいくといいが・・・