くもり『なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのがうまいのか?』内藤誼人著より。チューリップオレンジ

タモリさんは、自分から仕事を得ようとしたことはないようだ。つまりまわりの人たちが、タモリさんに仕事を振ってくれるからだった。そして、持ちかけられた仕事は平気で引き受けて完ぺきにこなしてしまう。どんな仕事も、流れに身を任せて仕事をしてきたようだ。

こんなことは誰にでもできるわけではない。持ち込まれた仕事が初めての場合は、未経験だからと尻ごみするのが普通だ。そうしてビジネスチャンスを失ってしまうというパターンが多いようだ。

タモリさんは、持ちかけられた仕事はイエスといって引き受けてから、どうやってこなすのかを模索するのだそうだ。未経験の仕事も興味を持って取り組むことで、自分の力が広がっていくのだった。

筆者の内藤氏も、「こういうテーマで本を執筆できますか?」と聞かれることがあるそうだが、やはりタモリさんと同様に、何も考えずに「できる」と答えているそうだ。そのあとで、どうやってこなすかを考えてるという。やはりできる人は、その辺が違うのだろうな。それだけの力(自信)があるという証拠でもありそうだな。
AD
くもり「モチベーションを思うまま高める法」小山龍介著より。ブタ

昨日は、日本ハムの稲葉選手がプロ野球39人目となる2000本安打を39歳で達成していた。これも積み重ねの数字で実に素晴らしい地道な努力の結果だ。今朝の新聞のスポーツ面ではかなり大きいスペースを割いて報じられていた。

しかし稲葉選手は2000本安打のために試合をしているのではなく、優勝して栗山監督を胴上げするために頑張っているという言葉もまた素晴らしい。野村元監督は彼は人望もあるから将来いい監督になるだろうとも語っている。

さて、ここでの小タイトルも“できる人の目標は「打率」でなく「安打数」”となっていた。そこですぐに連想できるのが、イチロー選手のメジャーリーグで達成している安打記録だった。

もし打率を目標にしてしまうと、終盤戦で打率を下げたくなかったら、打席に立っても消極的になってしまうこともあるだろう。しかし、安打数を目標にするなら、もっと前向きになれる。

やはりチャレンジをしなければ、見ている方としても面白くない。守りに入ってしまったら、それ以上の成長もないのかもしれないな。むしろ積み上げていく記録を目指したい。

積み重ねてきた数字を目標にすれば、まだモチベーションが保てるはずだ。もし、アイデアを定期的に書き留めておいたなら、それも後にはパワーとなるようにも思える。趣味としての収集もその数が多いほど価値があるものも多そうだ
AD
くもり「モチベーションを思うまま高める法」小山龍介著より。男の子

これはなんとユニークな発想だろうと思った次第。起業したばかりの会社はその後どれだけ発展するかまったくわからないものだ。

楽天が創業したのは1997年で、誰も7年後の2004年にプロ野球球団を持つとは思わなかったはず。逆に数十年の歴史があって、超一流と思われた会社もある日突然倒産してしまうこともある。

1850年創業のリーマン・ブラザーズの破たんで世界は大ダメージを受けている。一企業の影響は世界中にも及んだのだ。恐ろしいことである。

いくら理想的なビジネスモデルを持っていたとしても、むしろ大事なのは起業家のポテンシャルだそうだ。出資した時とはまったく別の事業で発展してもいいわけだ。

自分が出資者なら、どういう基準で出資を決めるか、ということが大切なことだったのだ。計画は途中からいくらでも変わる可能性がある。むしろ着目すべきはポテンシャルやエネルギーだったのだ。
AD
雨武田双雲さんのブログ(4月21日付け)より。ヒヨコ

フレーズはやや長かったので、カットしてしまったが、次のようになっていた。「人生は小さな改善をたくさん繰り返してると、いつのまにか、周りがびっくりするくらいの変化、成長を遂げている。」

はじめ何とはない靴下の話題から始まっていた。武田氏は、前日の講演、撮影の時、作務衣を着てのぞんだものの、足袋を忘れてしまったことに気づいたのだ。裸足では寒そうなので、ユニクロの靴下のまま、草履をはいたところ、それは意外にもぴったりだったという。

人からもまるで足袋をはいているようにしか見えなかったようだ。こんなことも氏にとっては、迷った末に発見した喜びだったのだ。ちょっとした思いつきのアイデアも発見につながったという。そんな繰り返しがあれば、日々もイキイキ過ごせ、パワーアップも期待できるようだ。

そこで、この日の教訓は、やや大げさにも思えるが上記のようになっていた。確かイチロー選手も大記録を達成したとき、似たような言葉を残してましたね。ちょっとした工夫や改善をどれだけ継続できるだろうか。確かにこのようにありたいものだと思った次第。若くして成功した人の言葉はさりげなくまた力強い。
雨「相鉄瓦版」平成24年4月1日発行より。ブタネコ

別の生き方を見つけたもう一人は、ボランティアで紙芝居を始めた方だった。Wさんは、高校卒業後精密機器メーカーで定年まで勤めあげた、さらに職場での仕事の継続も可能であったが、あえて、別のことをやりたいと思ったのだ。

定年退職まであと半年と迫った平成18年12月に、ある夜子どものころに見た白ヒゲの紙芝居のおじさんが、たまたま夢の中にできてきたという。

なにかべつのことをしたいと思っていたのが「これだ!」と直観でわかったという。もともとモノを作るのも人を楽しませるのも好きだったという。そこで、定年後も継続して働く話は白紙にしてもらったそうだ。

紙芝居も手作りをメインにしている。ボランティアだから気を使うこともないようだ。始めは集まらなかったものの、何時しか子どもだけではなくお年寄りも楽しみにしていることがわかったのだ。

ある老人施設からの依頼があり、継続して続けるようになっている。当然ながら、お年寄りを前に紙芝居をすることなど、全くの想定外のことだった。Wさんはセリフをそのまま読み上げるのではなく、芝居風に演じている。

その他、さまざまな工夫が凝らされているという。やはりこんな自分なりの工夫をするからこそお客さんも喜んでくれるに違いない。また、Wさんには喜んでもらえることが何よりな報酬になっている。たとえ、自己満足でもかまわないようだ。始めないことには、失敗も成功もないか。
くもり「相鉄瓦版」平成24年4月1日発行より。チューリップオレンジ

(前日のつづき)
山田さんは54歳のときに通いの田舎暮らしもはじめ、61歳で家を建て居住していた。仕事場は東京だが、通いも可能な静岡県の伊東市にしたようだ。もともと生まれ育ったのが北海道で、歳をとったらぜひ野菜作りをしたいと思っていたのだ。広い空の下での畑仕事は楽しいという。好きな趣味と実益に没頭できることほど幸せなことはないだろう。

さらなるチャレンジは59歳でホノルルマラソンを走ったことだった。それまでマラソンの経験などまったくなかったのだが、7時間47分58秒で完走できたという。大した練習もなしの挑戦は実に無謀だ。

すると欲ができてきて、毎年フルマラソンンを走るようになっていた。今年の東京マラソンでは自己記録を更新し続けて、5時間23分5秒で完走できたという。体調や体力と相談しながら、楽しく自分自身と戦っている感じらしい。

若い頃からの夢だった田舎暮らし、思いつきでも継続できるマラソンをし、仕事も続けられているとは、なんとも理想的な生活にも思える。あと3年で70歳になるというが、歳をとるなりに楽しむためには、それなりの努力も必要なのだろうな・・・
晴れ「相鉄瓦版」平成24年4月1日発行より。アップ

この号の特集は“別の生き方、見つけました”となっていた。まずはじめに紹介されていたのが、声優・ナレーターのキートン山田さんだった。人気テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーションは独特で面白い。キャリアは40年と長い。

山田さんのターニングポイントはいくつかあったようだ。一つ目は北海道の出身で高校卒業後建設会社に勤めて、その後劇団員にあこがれてサラリーマンを辞めてしまったことだった。苦労の末役者の仕事と声の仕事ができるようになったのだ。

一時、アニメブームで順調に進んでいた声優の仕事も30代になるとほとんどなくなってしまったという。しかしなんとか踏みとどまれたのは、そのころ人から聞いた「三流の一流」という言葉だった。

三流でもいいじゃないか、その中で自分なりの一流を目指せばいい、ということらしい。何でもトップを目指さなくてもいいわけだ。人との競争より、自分らしい色に磨きをかけるという意味でもあるようだ。

そう考えて、生まれ変わろうと38歳の時、キートン山田と改名したという。これが二つ目のターニングポイントだった。そして44歳の時に「ちびまる子ちゃん」と出会っていた。やはり仕事がなくても辞めなかったから出会えたと述懐している。運命だとも感じているようだ。

雨『なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのがうまいのか?』内藤誼人著より。!!

これはビジネスで成功するために重要なことだといわれる。つまり人が何かして成功したからといって、まねても駄目だということだろう。むしろ人がやってないことだからこそうまくいくこともあるようだ。

ただし、それに到達するまでが大変なことだとも思えるが。並みのことなら誰でも思いつくし、すでにやってしまっているからだ。あとはスピード感も大事だろう。

ここで「だれもやってない」というのは、番組で一緒に出ているタレントたちが騒いでいる時は、むしろ静かにしているような状態だった。違う表情をしていると逆に目立つようだ。

人と違うことをしていると、他の人とは違った存在として評価してもらえる、と内藤氏は語っている。「人の行く、裏に道あり、花の山」というスタイルもあるようだ。
くもり『なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのがうまいのか?』内藤誼人著より。!?

ユーモアにはいくつか種類があった。たとえば極端なものとしては、他人をからかうものや、自分を貶(おとし)めるタイプのものだ。タモリさんは、後者がほとんどのようだ。

自分をさり気なく低く見せるという話芸を身につけている。このさり気なくやるというところがポイントかもしれない。こんなことも参考にすれば、日常のコミュニケーションのヒントになると思われる。

いずれにしても、自分を必要以上にカッコよくみせようとすれば失敗してしまう。自慢話は本人は気持ちがいいかもしれないが、周囲からは嫌われるものだ。むしろドジぶりをアピールするほうがいいようだ。

一見知的な感じでも、ドジであると相手は安心して親しみを感じるはず。しかも自虐ネタは、話の後より先に出した方がよいという。そういえば、人に話せる失敗談はいくつ持っているだろうか・・・
くもり『なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのがうまいのか?』内藤誼人著より。グッド!

いつでもどんな時でも、一貫した人物がよいとは限らなかった。むしろ、その場の状況に応じて、カメレオンのように自分を変えてもよいという。このカメレオンという比喩が面白い。

心理学では、上記フレーズのような技能は「社会的スキル」と呼ぶらしい。まあ、こんな言葉は知らなくても、人間関係をうまくやっていくには、場の雰囲気によって自分を演じることが必要なことだった。

マジメは基本的にはいいことだが、マジメなだけの顔で宴会の席にいても盛り上がらないだろう。周囲からはつまらない人間だと思われてしまうかもしれない。

タモリさんは、状況によって、たとえば出演する番組によっていろいろな表情を見せてくれる。たんにお笑いタレントだけではないようだ。お笑いをメインにするときもあるし、知性派なタレントである顔も見せてくれる。実にバラエティ豊かだ。

「笑っていいとも」のインタビューでは、連日さまざまなゲストが盛り上がるような質問をしている。まったく苦手な人がいないくらい、どんな人とも会話を弾ませているのはすごい。話題の豊富さにも驚かされる。