くもり「パワープレイ」内藤誼人著より。アップ

実に何げない一言だが、それがあるかないかでは違うようだ。パワープレイとは言ってもいつでも強がっているだけでは物事は前には進まないこともある。守りと攻めをうまく使いこなすことも必要だった。

へりくだった姿勢を演出するという意味では「すみません」という一言も有効だったのだ。この言葉には、相手をリラックスさせ、心を広げる効果があるらしい。「すみません」といわれて気分が悪い人はいないもの。

実に応用範囲が広い言葉だと気づく。人に何かを依頼する時にいきなり、「・・・してくれませんか?」「やっていただけますか?」というよりも、その前に「すみませんが、・・・お願いできますか?」と表現するだけで丁寧さが増してくる。

失敗して謝る際にも使えるし、道を尋ねる時にもしばしば耳にする。またほとんど意味もなく、「いつもすみませんねえ」ということもでも、話がスムーズに進もこともある。こんな一言で相手の心が柔らかくできるならそれもパワープレイになるってことかな。
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くもり「パワープレイ」内藤誼人著より。おうし座

もし会話でパワーを得たいなら、受身の表現をゼロにして、必ず肯定表現を使うべきだった。「れる」「られる」というような表現以前に「受身」という言葉自体で劣勢な感じもする。

これは会話術に入るのだろう。いくら事前に準備を十分にしたからといって、そのプレゼンや説明の際にたどたどしいしゃべりであれば、それだけでマイナスのイメージになってしまう。

その際に気をつけるべきことは、パワーの面では受身の表現が含まれないようにすることだった。たとえば、「この商品は70%の若者人に好まれました」より「若者の70%がこの商品を好みました」と表現すべきだという。

彼はいつも受身の姿勢だということは、決して褒め言葉にはならなかった。消極的で自信のなさを感じさせ、イメージも良くなさそうだ。会話に説得力を増すには、受身表現をなくすことかも。
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晴れ「パワープレイ」内藤誼人著より。音譜

これは事実だろう。役員の席は一般社員がいる事務所でもそのスペースが広くとってあるのが普通だ。また社長ともなれば、大会社になるほど別の個室が確保されていることが多い。社用で乗る車も高級車で大きいものだ。

地位が低い者ほど使えるスペースは狭くなっている。これはもうどうしょうもない差だった。すでに空間の差だけで、パワーの差があることになる。はそれで威圧感を与えているようにも思える。

これを逆に考えれば、相手と向き合って話している時にも、自分の前のものを前に押し出して空間を広くとるというのも効果的だという。手ぶらよりも何か持っているのがいいのかも。

相手の空間を侵害していくというものだ。道具は事務用品、資料のファイル、手帳、飲み物などなんでもいいようだ。テーブルや机を広く使うということだった。

また交渉の際、必要以上の緊張をしないためには、いつも使い慣れた筆記具や手帳などをテーブルに置いておくというのもいいという。心理的に落ちつければ何でも利用すべきということだろう。パワーは意外にちょっとした工夫で出てくるものかな・・・
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晴れ「パワープレイ」内藤誼人著より。プンプン

何ごとも勝負をする前からお互いの実力には差があるというのが前提だった。はじめから人にはいろいろな面で差があるのは当然。すべてが平等などはありえない。

たとえば、身長、体重、学歴、経験量、顔立ちや育ちの良さなども入る。所属する会社の知名度、ブランドパワーも異なる。知名度の高い会社と全く無名の会社ではもうそれだけで印象も大きく違っている。

そんなものまで実力と考えれば、それを克服するのは相当の努力がいるだろう。だからといって、実力が劣るものがいつでも負けるというわけでもなかった。何らかの戦略を使って克服してその実力差を埋めていくことも可能だった。

そんな心理的な戦略があまりなじみのない「パワープレイ」というものだった。「パワー」とはつまりフェアープレイに対して力を発揮することだとも思えてくる。これは徹底的に勝つことにこだわるアメリカで生まれた考え方のようだ。
晴れ「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。ニコニコ

インタビューという言葉は一般の人にはあまり身近ではないが、人と親しくなろうと思えばある程度相手のことを知っておくことも必要になる。つまり相手への用意と自分の準備がポイントにもなるようだ。

もしビジネスの商談なら、あらかじめ相手の会社の概要程度は知っておくことは当然だろう。また相手個人についても知っているならより強みとなるかもしれない。またその方がよりスムースに話は進みインパクトも与えられる。

とくに初めての相手の場合は、事前の準備がその後の進み具合を左右する場合があるだろう。また大事なことは相手から聞きとるだけではなく、相手がどんな情報を求めているかを見極めて相手の望む情報を用意することもポイントだった。

そのことで待たれる人になれるかどうかも違ってくる。扇谷さんは朝日新聞社に勤務して後に週刊朝日の編集長もしていたが、インタビューの最大の眼目は、「会うときには、“生涯の友と思え”」ということだった。だからこそ、一回の出会いを大切にすることが必要だったのだ。
晴れ「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。わんわん

これは大宅壮一氏の言っていたことだそうだ。またIBM初代社長のワトソン氏によれば、1,read 2,listen to 3,discuss 4,observe 5,think の5つを挙げている。

それらは筆者によると順に、本を読め、よく人の話を聞け、人と話し合え、よく物事を観察せよ、そして考えよ、だった。

この二人に共通していたことは、読書と聞き上手ということで、これが自己啓発のキメ手だとわかる。さらに、ワトソン氏のいうthinkは前の4つにすべてかかっていたのだった。

つまり、これを方程式にすれば、think×(read+listen to+discuss+observe)ということだった。こうすると実にわかりやすくて面白い。

扇谷氏によると、落とし穴は聞くことだった。今まで学校では聞き方については教わらなくても用が足りてきたからだ。これからは聞くというより、聴くという心構えが必要なのだろうな。
晴れ「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。ビックリマーク

ふだんあまり気にしてないことだが、機会という言葉の意味には、チャンスとオポチュニティの二つがある。前者は寝て待つほうの機会で、後者はこちらが動いてつかまえるほうだった。しばしば運命の後ろ髪をつかまえるというやつだ。

問題意識というものも、同様で積極的に行動や思考することから生まれるものだった。ただ眺めているだけや、消極的なままでは問題意識は生まれることはなかった。

ここに一つの例があった。アフリカに靴のセールスに行った二人の男の話だった。一人はそこでは裸足だから売れないと考え、もう一人は一万足を用意して売ろうと試みたというのだ。裸足ということから無限の可能性を感じるかどうかの問題だった。

可能性にチャレンジするというのも問題意識があるからこそだった。ダメかもしれないが、やってみるだけの価値があるかどうかの判断をすることも必要だったのだ。またどうしたらそのプロジェクトが成功するかを積極的に考えることもチャレンジだろうな
くもり「朝日新聞」土曜版2011.12.24付けより。走る人

特集記事のテーマは「趣味ありますか?」となっていた。ちょっと興味深いので切り抜いてまたあとで読もうと思っていた。回答数3998人からのアンケート結果も記載されていた。

そこで「ある」と答えたのは何と92%にものぼっていたのだ。年代についてはわからないが、何らかの趣味を持たない人は一桁というのを知って驚いた次第。3割以上の人は趣味がないと思っていたからだ。

その中で、他人に胸を張れるほど熱中していると答えたのは62%とこれも意外に多かった。しかもそのうち、2~3あると言う人の合計は58%だった。中には6つ以上という人も12%いたのだ。

その中身は、読書、旅行、スポーツをする、音楽を聴く、パソコン、映画や劇の観賞などが上位に来ていた。読書や音楽鑑賞ではなんだか漠然としている感じもするが。パソコンといっても幅が広そうだ。ただホームページを眺める程度では趣味とは言えないだろう。

さて、タイトルのフレーズに挙げたのは、50代の女性からの意見だった。やはりここにはこだわりというものがあるのだろうが、私も似たような考えを持っていた。誰でも思いつきで始めることは多いだろうが、それを継続するのは難しい。

できれば、自分のライフワークとして、できるだけ長く続けられるものがあればいいのだが。評論家の森永卓郎さんの趣味はB級コレクションで、収集歴45年というからすごい。ここでもいくつかの肩書を持っているようだ。たとえば、コンビニスイーツ研究家などもはいるという。
くもり「人脈より人望のある人が成功する」中谷彰宏著より。リンゴ

直接この本とは関係ないように思えたが気になる部分だった。要するに何ごともタイミングが大事だという意味だろう。たとえば、何かを決定しなければならない時に、その時のリーダーは保留をしたり、決断を先延ばしにするべきではないという。

決める時にしっかり決定できれば、それだけ有効な時間は生まれてくる。バランス感覚とは、時間をムダ使いしないことでもあった。生鮮食品も時間がたてば、商品価値はゼロになってしまう。

時間自体も在庫がまったくきかない。ぐずぐずしているうちにどんどん消費されてしまう。だからこそ、タイミングよく捉えなければならないということのようだ。いつでも旬の時間を捉えたいもの。

自分ひとりだけが時間のムダ使いをするだけなら、構わないだろうが、そのことで他人が迷惑をかけるべきではなかった。何ごともだらだらと遅れて得する人は誰もいないだろうなぁ。と、だらだらとコメントを書いてしまったか・・・
雷「人脈より人望のある人が成功する」中谷彰宏著より。むかっ車

ここに歌手のさだまさしさんが免許取り立ての頃にアメリカで事故ったときのエピソードがあった。前にいたポルシェにオカマを掘ってしまったらしい。すると、サングラスをかけた紳士がゆっくり降りてきて、さださんのほうは見ないで、後ろのバンパーを指でなでたのだった。

そしてさださんには「ドント・ウォーリー。ビー・ケアフル」とだけ言って立ち去ったという。普通なら怒鳴られるだろうと思って当然だが、この余裕のある態度が実にカッコよく見えたようだ。

さださんは、もし自分が事故られたときにも、そうしようと思っていたそうだ。するとある日、そんなチャンスが来たという。さださんの車が後続車にぶつけられたのだ。用意してあったサングラスをかけて、後ろのバンパーをなでてから「大丈夫。心配いらないから、気をつけて」といって車に乗って立ち去ろうとしたのだった。

ところが、赤信号で発進できなかった、というのがさださんらしいオチだった。いずれにしても、たとえ軽くても事故に合わないにこしたことはないだろう。いくらカッコよく思えても、そんな動作は使わないで済むほうがいいに違いない。