曇「偏愛マップ」齋藤孝著より。ウインク音符バッグ

偏愛マップの先生みたいな人だと、筆者がいうのは作家の向田邦子(1929-1981)さんだった。彼女の著作から、好きだったものをマップにしていくと、実にきちんと整理され、そのまますぐに役立つ生活カタログになりそうだという。

マップを作ってみて、はじめて現代女性に人気の秘密がわかったと述べている。つまりそこには今の若い人たちのライフスタイルのお手本のようなものが実に豊かに含まれていたからだった。

食器類なども自分で買うことで、だんだんと目利きになっていったようだ。身の回りにセンスのいいもの、質のいいものを配備して、生活を豊かにしたいということが、マップから見えてきたという。

衣食住、いい意味でこだわりがあったようだ。もちろん本当に好きな物には贅沢をしたようだが。それによって、さらにセンスが磨かれたのだろう。

偏愛するものの幅の広さがあった人だった。身近なさまざまなものに関心があったこともホームドラマ作家の条件だったのだろうな。
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ハート目「偏愛マップ」齋藤孝著より。雨ワインハート6つ

つまりこれが偏愛マップなのだった。このあまりなじみのない「偏愛マップ」とは、自分が偏って愛するものを一枚の紙に書き込んだマップのことだった。

ちょっと好きなものではないところがポイントのようだ。自分の関心が強いものは何だろうかと考える機会でもある。ここには当然個性が表れるはずだ。

ふだんの付き合いでも、相手がどんなことに関心があるのかは、黙っていたらなかなか分からない。そして、コミュニケーションを考えた場合に、このマップを見せ合うことで一気に気持ちが通じ合うようだ。

たとえば合コンなら、自分も関心があり相手も喜んで話したいネタがそれによって一瞬で提供できてしまう、という。齋藤氏が実際それを企画したら、参加した男女は思いのほか盛り上がったそうだ。しかも話し足りずに二次会にまでもつれ込んだという。

自分が偏愛するものを書きだすということは、人に話したいことの棚卸しともいえそうだ。自分でも実際にいろいろと書き出してみると、忘れていたことも思いだしてくるものだ。これがあればなんだか自然にコミュニケーションもうまくいきそうな気もしてくる。
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ウインク「朝日新聞」2010.10.23付けより。クール映画チョキ

文化面では現在TOHOシネマズで行われれいる、「午前十時の映画祭」についての記事があった。この映画祭では、一年間にわたり、毎週異なる50~70年代の名作洋画を上映している。

私も地元の映画館で時どきこの企画の作品を観ている。わざわざレンタルショップでDVDを借りるよりお手軽で大画面で見られるのがいい。若者は借りる方がメインなのだろうか。

人から聞いて観たかった作品も上映されたので嬉しかった。午前10時からの1回だけだが、ゆっくり観られる。しかも数十年前の作品ばかりだから、観客も年配者が多い。きっと50代以上なのだろう。

この企画では年間動員目標が五十万人のところ、半分が終了した7月時点で約30万人で、70万人に達する可能性もあるらしい。かつて観そこなった作品ももう一度映画館で観られるのはありがたい。

今月観たのは、スピルバーグの知名度がまだなかったころの『激突』だった。春頃、人から勧められた『ショーシャンクの空に』は感動した。若いころのモーガン・フリーマンも印象的。しかも、来年はまた別の50作品の上映もされるというからまた楽しみだ。
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曇「朝日新聞」土曜版、2010.10.23付けより。驚き99びっくり2

これは「99歳私の証 あるがまま行く」という日野原重明先生の連載コラムの中のワンフレーズだった。今月10月4日に99歳の誕生日を迎えていた。

それにしても、元気に活動され、いろいろと素晴らしい意見を書かれている。しかもどれも新鮮で豊富な経験を語っている。実に教えられることが多い。ここでのタイトルは“受容体の大切さ”となっていた。

ふだんあまり聞き慣れない言葉だ。これをウェブの辞書で引くと次のように出ている。「レセプター《receptor》細胞表面にあり、細胞外の物質や光を選択的に受容する物質の総称。」ちょっと難しい。

そして日野原氏は、このレセプターが人より多いのではないかと感じていた。つまり、様々な事象を見聞きすると、表面上のことだけではなく、その裏に隠された意味合いまで考えずにはいられないという。

好奇心が旺盛な人なのだろう。ここには98歳で俳句を始めたとも述べられていた。日々新しい出会いを経験して刺激を受けることも大事なようだ。何よりも「邂逅(巡り合い)」という言葉に非常に関心があるという。全く年齢を感じさせない。むしろ並みの人間より実に若い感性だと驚かされる。
曇「朝日新聞」2010.10.23付けより。泣く最低OK

生活面の連載エッセイ「積極的その日暮らし」(落合恵子)からのフレーズ。この日のタイトルは“約束ひとつ”だった。この約束とは同世代の同業者、つまり作家と交わしたものだった。

彼は「もしぼくの講演がいかなる意味でもパワーダウンしてきたと思ったら、その時は遠慮しないで言ってくれる?・・・」と話したそうだ。そして、お互いにそう指摘しあおうということになったのだ。

そこで、パワーダウンとは、量ではなく、むしろ質を意味していたのだ。質の低下は、自分でも分かりにくく、周囲も言い出しかねることもあるからのようだ。

たとえ客観的に分かっていても、実際に口に出して本人には伝えにくいことも想像できる。当然ながら彼女自身も相手に伝えるためにはそれなりの努力も必要だと感じている。

振り返ってみれば、30代、40代には、それなりにスタミナもあって、自分なりの仕事の質の濃さも感じられたもの。ところが、歳をとるにつれて、多少要領はよくなったものの、なかなか満足な仕事もできにくい。頭で考えるほど体が動かない・・・残念!

曇「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。怒りコーヒー椰子

こんなことが分かっていれば、自分のスタイルになるようだ。やる気が出るのは、どういう時だろうか、何をしている時だろうか。たまにはそんなことを考えてもいいかもしれない。

ここでは数人の画家について述べられていた。佐伯祐三は、東京美術学校を出てパリに行ってから才能を開花させていた。筆者はその要因とは、パリの乾いた空気、石造りの道や建物が彼のセンスを喜ばせてやる気を起させてくれたとみている。

ところが、帰国してからの作品はさえなかった。佐伯はそれでは駄目になると思い、再びパリに戻り修業して、画家として一流になったのだ。

またゴーギャンの場合は、パリに生まれながらも、南の島のタヒチでの原色の世界を描き、自分のスタイルを見つけていた。ゴッホは、日本の浮世絵の影響を受け強い憧れをもったことがその後の発展にもつながっていた。さらに独特の黄色の世界を見出し自分のスタイルを完成させている。

また見る側としても、どんな作品が自分の好みに合うかは、個人の気質にもよるのだろう。本当に気に入った作家の作品は何度でも観たくなるものだ。やる気がでるポイント探さねばな。

雨「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。口笛教会デジカメ

ここでのタイトルは、“エネルギーを引き出してくれるものは何か”だった。筆者は何が、またどんな場で自分はエネルギーが活性化され発揮できるかを知ることが大事だという。

スポーツのプロでも陸上なら強いが球技は苦手な人もいる。またいくら筋力があっても走るのは苦手な人もいる。これは気質的なものが影響しているらしい。

別にスポーツに限らず、どんな対象なら疲れ知らずにエネルギーが発揮できるかを知ることは、自分の気のセンスを喜ばせることにつながるようだ。

とにかく、向き不向きはやってみなければ分からない。仕事もはじめは難しそうだと思ったものが、実際に始めてみると意外にもうまくいったりすることもある。

齋藤氏は、だから自分の気質にフィットするかどうかは、始めてから判断すればいいと述べている。いずれにしても継続できているものは、自分のエネルギーが発揮できているのかもしれない。今まで三日坊主は多かったな・・・

曇「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。酔払いグーハート6つ

日本人に比べてアメリカ人のほうが、サービス精神が旺盛かもしれない。ジョークで場を和ませたり、スピーチのなかにもそれが交えてあったりするからだ。

コメントを述べる際にもそこにユーモアが含まれていると、思わず耳を傾けたくなるものだ。あまり真面目なものだと印象にも残りにくい。

プレゼンでも月並みな一般論だけ述べても、人の心に響かない。ユーモアを交えて、個性的なものであれば、よりアピールできそうだ。もちろんその前に内容も重要だが。

ハリウッド俳優のインタビューなどには、ウィットがきいた話がでてくることがある。やはりそれも普段からの訓練だろうな。たとえばさまざまなことわざなど覚えておいて、それをパロディにしてみるのも面白そうだ。

たまにはダジャレなどもいいかも。たとえ人が既に言ったことでも、そのタイミングさえよければウケそうだ。例として「ローマは一日にして成らず」→「老婆は一日にしてならず」。(ただしそれを言ったために嫌われたら、しょうがない。不運だと思ってあきらめるか・・・)
曇「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。ハート目ビール新幹線コーヒー

これは接客業でのことだった。接客はサービスが第一だ。ここでは実際に山形新幹線で車内販売の達人と言われた女性が紹介されていた。彼女は東京~山形の一往復で30万円も売り上げていた。

彼女の例は私も以前別の本で読んだことがあった。普通の販売員の場合は、数万円から10万円程度のもの。30万円と言えば小さなコンビニの1日の売上げに匹敵する。

彼女はどうしたらお客さんに喜んでもらえるかをつねに考えているようだ。そのため、声がかからなくても「買いたい乗客のオーラを感じ取る」ことができるという。

迷っている人には、さりげなく目を合わせるか声をかけて、買いそびれがないように気配りしていた。つまり気のセンサーを360度張りめぐらしていたということらしい。

その上、商品を渡す際には、「これはつばさ限定商品です」「全国駅弁コンクールで優勝したお弁当です」「淹れたてのコーヒーです」と一言添えていたのだった。言われたほうは当然ちょっと嬉しくなるに違いない。

彼女にとっては、気を配ることは、決してつらいことではなく、楽しいことだったようだ。仕事も楽しく感じられるほど、いい結果が期待できるとは、私も常々感じているところ。気配りを楽しめる人は強い!
曇「なぜか好かれる〈気〉の技術」齋藤孝著より。口笛!?温泉

もしやる気がどんどん出てきて脳が活性化したなら楽しいだろう。仕事でも、機械的に業務をこなすだけでは面白くもない。仕事で人と「気」の交換がいい状態で行われれば、うれしいもの。

齋藤氏は経験から、仕事で成功する人の多くは、気のネットワークづくりがうまい、と実感している。それはある意味いいコミュニケーションが保てていることではないだろうか。

もし仕事でストレスを感じているなら、満足な仕事はできそうもない。逆に、ストレスを感じないでできれば、仕事のテンポもよくなるものらしい。結果的に楽しく仕事ができるのだろう。

最近は池上彰さんのニュース解説が、ウケている。それは、今まで知っているようで、全く知らなかったことを実に分かりやすく解説してくれるから納得がいくのだろう。楽しく教えてもらえると、ちょっとした幸福感さえ感じられる。