岡田光世さんの「ニューヨークの魔法」シリーズの第5弾。


今回も素敵な「みつよワールド」に再開できました。


ニューヨーク在住の著者が、色々な人との出会いやちょっとした会話がとても印象的。

きっと著者のオープンな心が他の人の反応を誘うのでしょう。


それに一番いいなと思うのは、それぞれのエピソードの中の印象的なフレーズが、英語で短く表現されていることです。


本書でもっとも気にいったのが「ポルシェを降りて、地下鉄へ」の中のフレーズ。


入ってきた電車の行き先を尋ねようと、車両から顔を出している車掌に著者が聞くと、彼が上半身でリズムを取りながら愉快そうに答えます。


This is the best train to go to Forest Hills.

You're going to enjoy the ride.

フォレストヒルズに行くならこれが一番。

乗ったら楽しいぞ。


車掌の楽しそうな口調やにこにこ顔が目に見えるようですね!


日本の車掌では、まず望めない気のきいたセリフです。


また、この第5作目は、松井秀樹選手の引退試合に記者(!)としてヤンキースタジアムに出かけ、しかもジーター選手や松井選手に直接インタビューした様子を書いた「ニューヨークのヒーロー」や著者が震災ボランティアに出かけた「東北と出あう」など、いつもとはまたちょっと違った味わいも。

(「東北と出あう」は、読んでいて胸がいっぱいになりました)


それに装丁(表紙)が、ニューヨークの雰囲気がとてもよく出ていておしゃれです。


丸ごと心が温まる一冊です。


ニューヨークの魔法のじかん (文春文庫)


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