映画「キツツキと雨」
テーマ:MOVIE音はよく知らないけどジャケに吸い寄せられて買ってみる。
これがいわゆるジャケ買い。
これを映画に当てはめると、ストーリーは良く知らないが
あの俳優さんが出ているからとりあえず観てみようって感じだろう。
僕の中では洋画ではアル・パチーノとかソン・ガンホ
邦画で言うと役所広司がそれにあたる。
出会いは高橋英樹氏、春風亭小朝氏との共演だった時代劇「三匹が斬る」
あの中で役所氏が演じる風来坊で熱くて気分屋な久慈慎之助役が
とても好きだった。それ以来、彼の作品は注視している。
今回はそんな役所広司の最新作「キツツキと雨」のご紹介。
役所演じる岸は林業で生計を立てている。
妻を亡くし年頃の一人息子とはあまりうまくいっていない。
木と接し自然と触れ合う中で天気の移ろいを独自に感じとったりしながら
平凡ではあるがルーティンワークを堅実に確実にこなしながら生きている。
そんな山奥に見知らぬ人達がやってきた。
どうやら映画の撮影で来たらしい。
スタックしたロケの車を助けたことから岸もロケ地に最適な場所に先導したりと
道案内に任命され映画撮影に巻き込まれていく。
自分の人生とは全く違った映画の世界。
自分達にとって生きる術として接してきた山や川べりで行われる撮影に関わって
行く中で岸は新しい価値観に触れていく。
一方の映画班にとっての大きな事は監督がまだ新米でこれがデビュー作ということ。
小栗旬演じる新人映画監督の田辺と岸の間に生まれる微妙な距離感と接点。
現代っ子丸出しの田辺と触れる事で岸は自分の息子の事もそこに投影しながら
映画作りの現場に魅了されていくのだが・・・・・
「南極料理人」で頭角を表した沖田修一監督のオリジナル脚本による最新作。
全編に渡ってのユーモアと岐阜県の山奥の雄大な自然とのコントラスト
主題歌の星野源の何ともいえない穏やかな歌声とのどかな原風景。
劇中劇と言ってもいい、映画の中で映画の撮影風景を追いかけているのを
一緒に観る楽しみなど見所はかなりある。
役所広司、小栗旬以外にも山崎 努、平田 満、伊武雅刀など
そうそうたるキャストが脇を固めている。
親子の絆だったりなくなりつつある自然だったり
無気力・・と思われがちな若者の今だったりと考えさせるシーンも豊富。
映画を観るととりあえず、味付け海苔を食べたくなったり
将棋をしたくなったりする可能性が梅雨時期の雨予報ぐらい高確率だ。
1月は行く、2月は逃げると
年明け早々からかなり気ぜわしい毎日だが、たまには
こんな映画を観てニヤっと笑って一息つくのもいいかもかも。
こういうタイプの邦画、個人的に結構好き!!
映画「キツツキと雨」 は今週末2月11日~公開










