今日はこんな記事です。
<婚活サイト>導入自治体に「財政支援します」
政府は少子化対策の一環として、「ビッグデータ」を使うなど結婚を希望する男女が結ばれやすくする先進的な結婚情報システムを導入する自治体に対し、財政支援する方針を固めた。内閣府の有識者検討会(座長・吉村泰典元日本産科婦人科学会理事長)が21日にまとめた結婚支援などの提言を受けたもので、内閣府の地域少子化対策強化交付金(30億円)を活用する。
先進例としてあるのは、愛媛県が開設した「えひめ結婚支援センター」のお見合い事業で使われているビッグデータを活用した結婚情報システム。センターが蓄積した利用者の閲覧履歴やお見合いの実績など約200万件の匿名情報(ビッグデータ)をシステムが分析して、登録した会員に「引き合わせ」成立の可能性が高い相手を自動的に画面に紹介する。自分で相手を検索できる従来のシステムもある。
「えひめ結婚支援センター」は、このブログでも以前ご紹介したことがあります。
えひめ結婚支援センターはアメーバにブログももっているようですね(こちら)。
「先進的な」システムの導入はいいのですが、「えひめ結婚支援センター」が投資に値するような成果を収めているのかが気になります。
こちらのページにえひめ結婚支援センターの「成果」が示されています。
○結婚支援イベント「de愛イベント」(H20.11~)
イベント開催数 1,593回(H27年6月30日時点)
参加者数 延べ46,242人(同)
誕生したカップル数 6,191組(同)
メルマガ購読者 9,646人(同)
○1対1のお見合い事業「愛結び」(H23.10~)
会員登録数 累計4,586人(H27年6月30日時点)
お見合い実施 4,604組(同)
誕生したカップル数 2,077組(同)
○成婚報告数(平成27年6月30日時点)
結婚支援イベント「de愛イベント」 298組
お見合い事業「愛結び」 202組
「de愛イベント」が、参加者数延べ4万6千人でカップル数6191組、「愛結び」がお見合い4600組でカップル数2000組というのは多いように感じますが、肝心の成婚数はイマイチなような気がします。結婚したけど報告がないもの、現在進行形のものもあるのだと思いますが・・・。
結婚相談所の成婚率を計算したことがあります(こちら)。女性だけで見ると、4人に1人が成婚しているという計算になります。同じルールで計算すると、「愛結び」は女性参加者2300人のうち結婚に至ったのは100人ですから、23人に1人しか結婚できていないことになります。半分が現在進行形だったとしても少ないと思います。
もっとも、結婚相談所は入会資格を厳しくすること(例えば年収を入会資格に加える)で成婚率を上げているのだとは思いますが。
えひめ結婚支援センターがビッグデータを活用するようになったのは今年からです。ビッグデータの活用が成婚率や成カップル率の増加に貢献しているかをぜひ明らかにしてほしいと思います。
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