カーボン製のエアロパーツが高額な訳? | 物造りは人創り・カーモデラー・働く神の手 経営者@細木

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3代目家業を継いだ後、50歳を過ぎての独立転身。
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SHORINの細木です
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カーボン製のエアロパーツが高価な訳?
素材が高額と言うのは,あくまで一つの要因!





最大の要因は歩留まり率が低いからでしょうね


ウエット製のカーボン製品は量産方型にポリエステル樹脂を
使用し積層しますが一般的なFRP素材と異なり脱泡作業は
気泡が目視できませんので手探りで感に頼る所が多いので
経験値が大きく作用してきます。



その他に工程上、不具合の発生するものとしては
ピンホールに塗装たれは勿論ブツごみ混入と言った
クリヤー塗装品で不良となる場合もあります。


今回の不具合は

①カーボン素地でのクリヤーゲルにブツごみが
 混入しブツごみ除去の補正実施


②その後クリヤー塗装



③クリヤーに塗装ハジキの小さなピンホールが
 製品の目立つ箇所に発生し補修は完了するも


クリヤーぶつの除去で#2000の耐水ペーパー
からコンパウンド研磨のバフ掛けでクリヤー厚が
少なかった為下地のゲルコート面が顔をだす。



こうなると再度クリヤー塗装するしか手がありまへん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


このようにハンドレアップでのウエットカーボン品は
良品を得るのにいくつもの難関をくぐり抜けて初めて
品検は合格となるのでございますぞ。