庶ルファー! (庶民ゴルファー奮闘記)
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7年8ヶ月が過ぎ去りて

2010年4月から書き始めたアメブロの記事は2014年10月を最後に放置された。乗り捨てられた船は大海原を一人漂い続けた。漂流から7年8ヶ月が経った。

 


7年8ヶ月

 


人生100年時代と言われるようになって久しいが、それでも人の一生のうちで決して短くない時間だ。

 

結果としてアメブロから離れることになったのは、テーマであったゴルフから離れたからだ。ゴルフから離れたのは椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛というのもあったが、最大の理由は当日小学生になった息子のサッカーである。


休日ともなると、練習試合や公式戦などで殆どの休日に会場まで車で送り迎えが必要だった。練習試合などは直前に決まることもあり、とてもゴルフの予定を入れられる状況ではなかった。そんな息子も中学生になり、相変わらず休日の殆どはサッカー関連で埋め尽くされているが、親の送り迎えは必要はなくなった。


となると格段に私の休日の自由度も増す。まだ小学生の娘もいるので、さすがに独身貴族のように振る舞うわけにもいかないが、それでも十分に自由だ。


しばらくして気が付いた。



ゴルフ、再開できるなと。



幸いにもここ2年ほどは(奇跡的に)坐骨神経痛の痛みは感じなくなっていたので、もはやゴルフを再開しない理由は無くなったのだ。


というわけで、利休はゴルフを再開することになり、その宣言も兼ねて7年8ヶ月ぶりに庶ルファーに記事を投稿する。きっちり7年8ヶ月分の歳を重ねた利休はこらからどんなゴルフライフを重ねていくのか。


楽しみである。


浮気と本気(完結篇)


今、僕の隣には新たな伴侶がいる。書斎での練習ばかりでまだ外に連れて行ったことはない。それでも出会った時に感じたシックリくる感じは日増しに強まり、確信となりつつある。


僕は微かな後ろめたさを感じつつ、新しい伴侶との“本番”を胸をときめかせながら待つのである。(そう、僕たちはまだプラトニックなのだ)



そろそろ紹介しよう。


















photo:01










photo:02

photo:03






さて、この一連の記事はもちろんパターの話である。

だがしかし、同時に恐らく日常的に発生している伴侶を持つ者の新たな出会いと重ね合わせても十分にリアリティのある話ではないだろうか。こうやって何かが始まり、何かが終わるのかもしれない。何が正しいかという問題を越えて、僕らはただスコアを一打でも縮めたいと願う生き物なのだ。



おわり

浮気と本気(中篇2)


8月16 日 久しぶりのラウンド。



伴侶との関係に微妙な違和感が生まれていたことを知った。


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パット数は36打とギリギリ平均2パットを越えなかったが、そこには数字からは窺い知れない深刻な問題があった。とても微妙で気のせいだと自分を言い聞かせてみるが拭うことの出来ない絶対的な違和感。



それはカップまで50センチというパッティングでのこと。ほぼフラットな状況だったのでただ真っ直ぐボールを転がせばよい。十中八九カップインできる。いや、こんな状況においても外すことがあり得ることは理解している。しかし、あのミスはただのミスでは済まされない決定的なものだった。テイクバックの時に微かだが不安感があった。そしてヒットする直前に緩んでしまい、結果的にショート。上りのラインならあり得るかもしれないが、このようなシチュエーションでは強過ぎてカップから零れることはあってもショートするということは今までなかった。



この時の違和感は制服のワイシャツに付着した墨汁の染みが繊維に滲んでいくように僕の中で少しずつ広がっていった。




次のラウンドは9月27日。



ついにパット数が40になってしまった。数ヶ月前まであった「入りそうな」予感は全く消え失せ、入らないだろう」予感が付きまとった。そしてほとんどの場合、ボールはカップの手前数センチで止まった。


風が囁く。


「なぁ、気付かないフリをするのはもうやめたまえよ。君の脳裏にはあの女の白いうなじがチラチラとしているじゃないか。気になって仕方ないんだろ。もっと自分に正直になりたまえ。どのみち君の妻はとっくにその事実を知っているよ。誰かが教えたわけではないよ。彼女は“ただ”知っているんだ。そして君も知っているだろう? こういうことに関しては彼女はとても潔癖であることを。」




こうして僕と伴侶の関係は終わった。



つづく
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