あまりに衝撃的すぎて… | ロスめし

ロスめし

Hello, Los Angeles. I'm very hungry.


みなさま、ご無沙汰しております。

更新が止まってしまっていたのには理由があります。実は、2週間程前に衝撃的な事件が起こり、それの対応の為にてんてこ舞いでした。まだ事件の後処理は続いていますが、一旦落ち着いたので、このロスめしでも少しお話したいと思います。

ちなみにこの話は食べ物とはいっさい関係ありませんし、かなり個人的なことで長いので、興味のない方はスルーしちゃってください。

たしかに私の人生は今までも割と波瀾万丈な方で、いろいろな事を体験して来ました。その度に、もうこれ以上の事は起きないだろうと思っていても、人生長く行きていると、本当にまだまだ何が起こるかわかりません。今回のこの事件もまさか行きて来てこんな事に合うとは思いも寄らない程に凄い事でした。

それは…












私の住むアパートに車が激突してきたんです。
「え?」と思われた方もいると思うので、もう一度言います。



私の住むアパートに車が激突して来ました。
しかも私のベッドルームに…
注:ユニバーサルスタジオのセットでもなく、映画のワンシーンでもありません。



内側から見るとこんな状態。丁度ベッドルームに激突して来た車はベッドのクッションのお陰で貫通しなかったものの、半分ぐらいは部屋の中に入り込んで来ていました。

その時私はどこに居たか?とみなさん疑問に思うと思いますが、幸いにもアパートの外に居ました。でもすぐそばに居ました。

実はこの日、会社が終わった後にトレジョーへ買い物に行き、その後一旦家に戻って来ました。通常なら、帰って来てすぐにベッドルームへ行き、服を着替えた後ベッドに横になってくつろぐのが習慣だったのですが、その日はすぐ近くの日系マーケットに行きがてら、軽く散歩をしようと荷物を置いてすぐに外へ出ました。そして歩き始めた直後、後ろから

「ドンッ!」

という凄い音がしたんです。私は事故かな?と思って後ろを振り向いたのですが、道路には何もなく変わった様子は伺えなかったので、そのまま歩き続けて日系マーケットに到着。買い物しようとかごを手にすると、一緒のアパートに住む友達のDくんが電話して来て

「由香さん、大変!由香さんのアパートのベッドルームに車が突っ込んで大変な事になってるから、早く帰って来て!!!」

と、言うのです。

「え?」

一瞬、彼の言っている意味が分からずも、でも大事なことはすぐさま把握出来たので、とにかく慌てて家に戻るとそこには大勢の人だかりと消防車が来ていて、上のような写真の状態になっていました。

その光景を見た瞬間も一体何が起こってこうなったのかが、全く把握出来ずにとにかくおろおろとしている状態。するとその私の姿を見て、アパートの住人がみんな寄って来て、

「由香!!!あぁ、良かった、無事で本当に良かった。。。」と次から次へとハグしてくれました。

この事故が起こった直後、アパートに居た住人はすぐに私の事を心配し、駐車場に行くと私の車があったため、まさか私が中に居たのではないかと青ざめたそうです。

幸いにも私は無傷でした。

そして車を運転していたドライバーは自分から車の外に出て来て、その後救急車で運ばれました。一緒に住む王子もこの日は仕事だったので、その場に居なかったので無傷です。

ちなみに私たちは毎日車が激突して来た壁側に頭を向けて寝ていたので、この日私が今まで通り、帰って来てから少し横になっていたり、激突して来たのがもっと遅い時間の寝ている時間だったら、私も王子もたぶん即死だったでしょう。万が一怪我がなかったとしても、家の中に居たとしたら、凄い音と無残な光景に精神的にかなり来たと思います。それを考えるとぞっとします。



そして、その事故から数時間後に車は部屋から出されました。



外からでもベッドルームが丸見えなくらいの穴がぽっかり空いてしまいました。



ベッドルームの中からみても外が丸見え。



それを24時間緊急対応のコンストラクターが来て、すぐに応急処置をしてくれました。



黙々と作業は行われ、着々と壁は塞がれて行きます。



そして夜中の12時をまわった頃、応急処置は完了しました。これで、誰も侵入することは出来ません。この素早い対応に「アメリカもやれば出来るじゃん!」ってちょっと見直しました。笑



こちらが次の朝に撮影した外観の状態。すぐ横の窓ガラスも全て割れてしまったので、板が貼られています。



そして車が激突して来た衝撃で、アパートの前の窓ガラスまでも全て割れてしまったので、そこにも応急処置で板が貼られました。

ベッドルームは全く使えない状態なので、事件直後は通報してくれた同じアパートに住むDくんの部屋に泊めてもらい、次の日からはベッドルーム以外は通常通りなので、リビングで寝泊まりしています。

私の周りの友人がこの事件の事を知った時、誰もが「家においで!」と沢山のオファーしてくれました。困っている時にこんなに沢山の人が手を差し伸べてくれた事が、本当に嬉しくて、そして深く深く感謝しました。みなさま、ありがとうございました。

現在もリビング暮らしは変わらず、やっとベッドルームの修理工事に取りかかる準備が出来てきたので、あとしばらくの辛抱でまた元通りの生活に戻れる日が来ます。この事故が起こった直後、1週間ぐらいは毎朝、リビングで起きる度に、慣れない場所での睡眠がストレスだったり、首が痛かったりで、「なんで私たちがこんな目に遭わなくちゃいけないの!?」と惨めになる時も沢山ありました。先週は会社にもろくに行けず、保険会社や大家との後処理の対応や、ベッドルームの物を全て外に出す作業、全て諸々が怒濤の様に毎日行われて、気が休まる日は全くありませんでした。

その度に、ブルーになったり、ネガティブになったりして、憂鬱な時間を過ごして来たのですが、だんだんと事が落ち着いて来て、少しずつですが回復の方向に向いてきて、また事件の真相が明らかになってくると、そんなネガティブな気持ちもだんだん薄れて来て、今は

「とにかく自分や王子、そしてドライバーさえも無傷で良かった」とだんだん思える様になって来ました。

さて、何故こんな事故が起こってしまったのか?


そこがみなさんの気になる所だと思います。私は事件から数日後にその真相を知りました。それまではドライバーが飲酒やドラッグ、または携帯でテキストをしていたのではないか?といろいろな原因を想像し、事故の後処理がめんどくさくなってくると、怒りが沸々とわき上がって来ていました。

でも本当はドライバーはそのとき突然シージャー(seizure)、つまりテンカンなどの発作を起こして意識のないままこの事故が起こってしまいました。31歳の女性で初めて発作を起こしたそうですが、何が原因で発作を起こしたのかまでは詳しく知らされていません。ただ、ほとんどの場合は脳になんらかの異常がある場合が多いらしく、それを聞いた時、私は人ごとには思えませんでした。

というのは、このブログでも良く登場する、私の親友ゆかりんりんの旦那様Jが約3年程前に悪性の脳腫瘍が発見されたのですが、その時全く同じ事が起こってしまってもおかしくない状態だったからです。しかもその時Jはこのドライバーと同じ31歳でした。偶然が重なりますね。。。ドライバーの彼女が脳腫瘍であるかはわかりませんが、その可能性が大きいことと、この事故が偶然にも私の身に降りかかったということで、我々はもちろん、ゆかりんりんもJもこの事故については傷心していました。

それらの詳しい件についてはゆかりんりんが自分のブログで詳しく書いてありますので、興味のあるかたは是非読んでみてください。

「幸せ国際結婚&海外生活☆それでも旦那を愛してる♪」

そんな人ごととは思えない状況も含め、今回の事故で私はいろいろな事を考えさせられました。というのも、実はこの日の事故をニアミスで逃れたのもある意味ただの偶然ではないからです。

最近私は自分の健康を改め、食生活を少し変えた上に1時間のランチ時間に会社の周りをウォーキングしているのですが、この日は同僚とランチに出かけてしまい、ランチ時にウォーキング出来ませんでした。それを知った王子が「帰ってから歩くんだよ!」言っていた言葉が頭に残り、いつもだったら疲れている自分に甘えてそんな王子の言葉を無視してしまいがちなんですが、この日は日系マーケットに行くついでにそのまま散歩しようと外に出た事が大きな理由でした。つまり、この日に限っていつもとは違う行動を2回も取った為、最悪の事態から奇跡的に免れることが出来ました。

そんな偶然が重なった上での生還だったので、今回の事で周りの人たちは「ゆかりんは強運の持ち主!」と言います。でもそれは言い換えれば私がこの日「自分にポジティブに居た」ということで避けられたといっても過言ではありません。王子が「歩こうね!」と言ってくれることを、今までは「え~、仕事から疲れててめんどくさい!」と聞かずに居た事が多かったのですが、自分自身の健康などに気を使ってポジティブに居た私は今回珍しく「私の事を思って言ってくれてるんだから。」と有り難く受け取って、自分の体のことも考え、「自分の為=ポジティブ」に行動した事が、最悪の事態から免れた大きな理由だった気がします。

そして深く考えれば考える程、この事故を通じていろいろな事を試されている気がします。どれだけ「強運=ポジティブ」の法則を信じることが出来て、辛い状況でもポジティブで居られるかどうか、起こってしまった事はどうあがいても消せる事は出来ないので、「なんで自分ばっかり…」と事が終わるまでネガティブに過ごして終わるか、「不幸中の幸いで無傷で良かった!」とポジティブに過ごして乗り越えるか、いったいどちらが賢い時間の費やし方なのか、改めて考えさせられました。

もちろんポジティブに居ようと思っていても、理不尽なことが立て続けに続くと、途端にネガティブな気持ちになってしまいがちです。でも
今後もこの事に対して自分が気持ち的にも行動的にもいかにポジティブでいられるかで、この事件の結末も変わってくるのかもしれないということではないでしょうか。今の状況でポジティブに居続けることは結構難しいことですが、これを教訓だと思ってできる限りポジティブに乗り越えたいと思います。




だってそれが今後の私の人生の生き方をも変えることかもしれないから。





所詮モノは代わりの利くものです。でもカラダは一つしかありません。今回これだけの出来事の中で無傷で居れたことを深く感謝します。そして無傷で居られたことで、これからも美味しい物を美味しく食べれて、ロスめしも更新していけるということです。きっと今回の出来事は我々にとって何か意味のあることだったんでしょう。

そしてポジティブに居たことに加え、王子のLUCKに守られ、今は亡きDavidにも天国から守られて、今回無傷で居られることが出来ました。そういった意味で私は強運の持ち主なのかもしれません。そして本当に私は幸せ者です

王子から「由香は常にネタが尽きないね~。」と言われる私ですが、今回のことは今後の人生で語りづがれる大きなネタになりました。


最後に私から皆さんへのアドバイスです。
Renter's Insuranceを持ってない方は今すぐ加入しましょう!!!


長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
これを機に通常のブログも再開させますので、みなさんまた遊びに来てくださいね



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