書道クラブの初日と二日目。
漢字文化を持たないハンガリーの学生さんたちに、筆の面白さを実感してもらいましょう。

書道セットの寄贈式の後、集まった学生さんたちに早速書道セットを配りました。
書道用具を使うの初めて、という学生さんばかりで、見るものがすべて興味深いらしく、目を輝かせながら道具を触って、取り出していました。

文房四宝の説明は先週したので、まずは、書道用具の並べ方から。

ホワイトボードに道具の配置図を書いて、お手伝いの先生方に手助けをしてもらいながら、図のように並べてもらいます。

次に、お稽古をする準備を始めます。

1 墨を磨る

この作業をしながら、精神の統一を図る、という行為を体験してもらいました。
ただ、限られた時間内での作業ですので、ここでは、墨汁と水を同じ割合で混ぜて、5分間だけ墨を磨る作業をやりました。

2 筆をおろす

新しい筆の場合、筆には糊がついてカチンコチンになっているので、その糊を落としてから使います。
今回は既に筆がおろされているので、省略です。

3 筆をしごく

筆に墨をつけて、硯のハシの溝を利用して、筆の中に含まれる墨の量を調節する作業です。
一気に筆の根本まで、筆を墨に沈めます。
それから、墨の量を調節する「しごく」の作業をします。


ここまでの作業で、難しい日本語が飛び交いました。
きっと、日本人にもわからない言葉があるでしょう。
これが、書道独特の専門用語になります。
覚えてくださいね。

そこで、半紙を3枚づつ、部員に配ります。
半紙には表と裏があるので、それをまず見極める作業をしてもらいました。
親指と人差し指を使って、半紙を挟み、スリスリします。
そして、ツルツルとザラザラを指で判断するのですが・・・

パーフェクト!!

ここの部員は全員間違えることなく、表を上にして半紙を置いてくれました。。
とても優秀です!!



さぁ、これから筆遊びのはじまりです。

筆は、毛先が細くなっていて、根本が太い、という特徴を持っています。
毛先でかけば、細い線が書けます。
根本まで筆をおとせば、太い線が書けます。
背筋をまっすぐに伸ばし、ひじを上げて、手首を動かさずに筆を動かすと、ひたすら同じ太さの線が書き続けられるのです。

この回では、横線と縦線を書きました。
もっと楽しんでもらうために、縦線で書ける「川」という字と、横線で書ける「三」を手本として渡します。

そして、手本を良く見て、同じように書くのですが、その際に、今あなたが感じていることを思いながら、半紙に筆を入れていきましょう。

みんな、真剣に、一生懸命、筆遊びをしています。

おもしろかったのは、思いを込めて書く際に、部員全員が、一度深呼吸をしてから筆を入れていました。

感情を、筆を使って、半紙にぶつける。

そうやって書かれた作品は、とても初心者の字とはおもえない、立派な作品になりました。

作品の内容は「競書」のコーナーに載せていきます。

最後に、道具のお手入れのやり方を教えて、きれいに片付けて、クラブを終わらせます。この作業も書道では重要なポイントです。

立つ鳥跡を濁さず。

日本のことわざです。いい言葉ですね。

W. 典允
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