福祉が進めば家庭は崩壊する?

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 来年度の国の予算で月額13,000円の子ども手当てを支給することが決まりました。子ども手当ては親の経済的負担を軽減し、少子化対策の目玉政策として位置づけられていますが、思い通りの効果が出るかどうか疑問の声が上がっています。


 子どもを社会の責任で育てるという発想や経済的に恵まれない子どもに教育の機会均等を保証するという考え方はとても重要だと思います。しかしながら、経済的な支援は健全な子育ての基礎条件とはなりますが、十分条件とはなりません。子どもたちに健全な精神を育くむ基盤は何よりも親子の固い絆にあると思います。


 子ども手当てには親が果たしてきた役割を国が肩代わりするという一面があります。手当ての支給によって、本来、親が果たすべき役割が社会や国の責任に転嫁されることがないようにしたいものです。また、子ども手当ての支給が親の子育てへの責任感を弱め、結果として親子関係が弱まることにならなようにもしたいものです。


 かつて音楽プロデューサー・松居和氏の講演を聞いたことがあります。その中の次の言葉が今も心に残っています。


 「福祉が進めば家庭は崩壊する。保育者が子どもを預かれば預かるほど、親は親でなくなる。福祉が進んだスウェーデンでは日本の犯罪率の30倍だという。日本は奇跡的にいい国だった。先進国で家庭が崩壊しなかったのは日本だけである。


 親子がともに苦労するのがいい。苦しんだ内容は忘れるが、苦しんだことは覚えている。親は、おろおろしていれば親心が育つ。困難、悲しみ、苦労を子どもとともに乗り越えてこそ、親心が育つ。


 子育てを経済的な側面だけで捉えていては問題の本質が見えません。親子が目線をあわせて問題に対処し、苦労しながら乗り越えてこそ親子の絆は強まります。

 くれぐれも子ども手当てに頼り、親力が弱まるような結果にならないように心したいと願っています。




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