ELECTROCUTICA Official Web 新装
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公式サイトができたので

★変態微少女さん★-electrocutica_web_demo01
★変態微少女さん★-electrocutica_web_demo02

すっかりお伝えし忘れてましたが
今後はこちらで公式情報や、おいしい入れ知恵とかやります

ELECTROCUTICA公式サイト
http://electrocutica.com/

こちらのブログは個人的な考えをまとめたりするのに使う予定です

2011-06-16
Theme: Information

「創作の[仕事]に就く」ではなく、「趣味創作での社会貢献活動」を目指す。

前回の【創作活動スタンスや目的の多様性/自分のポジション】
に関しての補足をします。

「去年から色々勉強したり、チャレンジするなかで
しばらく2人とも創作活動を仕事・職業にはしないことにしました。」
と記述した件について
ですが、
「仕事・職業」という言葉使いが指す意味について
人によってかなり差があるかと思うので、今度は違った言葉でせつめいしてみます。



ELECTROCUTICAはおそらく、
「同人活動と音楽業界のプロ仕事を両立する」みたいな所を目指すのではなく
「趣味創作で社会貢献するための活動を仕事にしていこう」としています。
なので、自分たちだけ儲かったり成功しても、全く意味が無いのです。


仕事ではなく趣味で創作活動やってます!と言うと
「普段はサラリーマンとして生計を立て、創作活動は趣味・副業で行う」
といった活動スタイルになる、というニュアンスで伝わってしまうかと思いますが
そういうつもりではありません。
ではどういうことかというと、詳細はちゃんと実現した後に書かないと
説得力もありませんので今は割愛しますが、抽象的に言うと

いわゆる「仕事」をする上で重要になってくる迅速さや器用さ…例えば

「短納期に対応できてあたりまえ」
「仕事なんだから気乗りしない事でもやる。ある程度の妥協は仕方ない」
「著名人や大企業と仕事することは名誉となるので低額でも引き受けたほうがよい」
「今回は条件が悪いが、経験・プロモーションだと思ってトライする」

といった「仕事的」な考えを最優先にすると
自分たちの場合は創作意欲が無くなってしまい本末転倒なので
そういったものが要求される状況で制作はしないようにしますよ、
という意味合いです。


というわけで、モチベーションが保てる状況であれば
「趣味の延長にあたるような位置づけで、
商業の企画に関わらせていただく」ということは
ありえるということになります。


例えば3月に発売になる「More SQ」も
もともと趣味としてゲーム音楽のアレンジに興味があり
「著作権者さまの許可をいただいて、公式的に企画させていただくことはできないかな・・・?」
と考えていたら、ちょうど考えていた企画内容のお話をいただいてびっくり!ということで
参加させていただいたものでして

そんなふうに素敵な形でやりたい事が実現できるような
とてもありがたいお話をいただいた際は
「趣味と仕事が繋がった」ような状態になりますが
そういった時に失礼があってはいけませんので
2010年は自主制作(趣味)でもかなり商業作品の
制作スピードや、作風を意識したモノに挑戦したりしていたわけです。

というわけで、
特に考えや方針がぶれて、変わってしまったという事では全くありません。
「いくつもの選択肢を経験する中で、自分たちに合った方法を見つけた」
と捉えていただければと思います。
それを実行するなかで得た経験(成功談・失敗談)を本やblog記事にしたりて
いくつもりです。社会貢献というと何だかアレですが
同じような事で迷っている人の判断材料にでもなればいいなとか
そんなことを考えています。あと国民の義務は守る。


私達のかんがえている創作活動は、結果的に
「創作活動のみで生計をたてる事の実現」にも繋がって来ます
ので
それは仕事って言うんだよ!という考え方もごもっともなのですが
いわゆる旧来の音楽ビジネス的成功モデルとは違った形になるので
「音楽業界のプロとして仕事をする」といった形と区別するために
「創作を【仕事】にはしない」という表現になりました。



趣味で自家栽培した食材をふるまう目的でレストランをはじめたら、
オーナーの意識としては「栽培と収穫=趣味」「調理と接客と経営事務=仕事」
といった状態になるかと思うのですが、それに近いイメージかもしれません。
趣味で制作をして、仕事では別の職種に就くけれど、それらが合わさると
やりたかったことが実現できる。

あくまでも自然のうまみを引き出す野菜をつくることが最優先で
売り上げのために量産したり、食材を変えたりはしないレストラン。
結果的に美味しさと信頼が口コミで広がり、予約でいっぱい。
そういう、「愛され続ける小規模店」もあれば、「大規模チェーン店」もある。
どちらも必要なものだし、どっちを選ぶかは自分次第。

ELECTROCUTICAは自然から生まれる恵みを大事にする音楽農家であり、
一軒家レストランみたいなものをめざしています。






もう1点はブログコメントについてのおこたえです。

>ただ疑問を持つとTreowさんは「劇伴的な規模の大きい音楽」を目指していた、と
ブログで書かれていましたが、プロデューサーとしてはそれを目指しているのでしょうか?

>もしくはそれを如何にして可能にするかを目的にしているのですか?

>互いでの考え方に少さなズレがあるのでは、と気になりお尋ねさせていただきます。



多人数で制作する場合、考え方が完全一致するということのほうが珍しいかと思いますので
その点がなぜ気になるのか、何のためにズレの有無を確認されたいのかが
逆に気になってしまうところではありますが、
コメント欄にTreowさんが書いてくれたようですので、そちらを読んでいただければと思います。
http://ameblo.jp/shizukacircuit/entry-10802691669.html

私からの返答としては
個人的にもそうした作品に関われる機会がいただけるのであればありがたいと感じるし
Treowさんが自分の目標を達成してくれるなら嬉しいし、やってほしいです。
そして、それを実現するアイディアを考えるのは、自分にとっても楽しい事であると
かんがえています。


ちなみにTreowさんがblogに書いていた
「劇伴的な規模の大きい音楽を目指していた」という発言は
「商業作曲家として劇伴を担当することを生業にすることを最終目標にしたい」
という意味ではないそうです。
自主制作でもクオリティの高い映像に音楽をつけるような事でも良いし
逆に、自分の納得するものが作れないような状況下での作曲であれば
劇伴などの影響力の大きい企画だとしても、やりたくないと考えているようです。

「どんなご依頼でも柔軟に対応できる」事が商業作曲をするうえでは必須となるので
作曲者があくまで自己の音楽探求を重視する考えなのであれば、
商業作品の劇伴に携わることは難しいかと思いますが
そういった場合のアイディアというのも持ち合わせておりますので
私としては時期がくれば実現可能と考えています。

ELECTROCUTICAの初作として映画音楽的なもの(REVERSUS(リヴェルサス)というCD)を作った理由は
Treowさんが将来取り組みたい企画に繋げるという意図もありました。
もし映画監督さんで、こういった音楽を求める方がいらっしゃった時に
このアルバムを「こういう音楽つくれます!」といって
名刺がわりにお渡しすることができたりもしますよね。

そんなわけで、活動について今みなさまに見える部分は「点」ぱっかりなので
わかりにくいかと思いますが、こうして全て計画的に進んでおります。
あとあと、点がだんだんと増えて線になり、ある文字が浮かび上がるように
見えてくるはず。

まだ社会に出た経験のない年代の方の場合
創作の対価を得る経験や、社会経験が無かったりすると
現在プロアマ問わず多くのクリエイターさんが抱えている問題を
実感として理解するのはなかなか難しい部分もあるとおもいますが

ニコニコに投稿している作品の品質が凄くよかったからといって
「この人はプロ向き!プロになるべき!」という論理は当てはまりません。
たとえば劇伴作曲に携わりたいならば、今のTreowさんの作曲能力とはまた別の部分が
必要となってくるもので、
ただやみくもに「◎◎がやりたい!つくりたい!」といった事ではなく
「では◎◎をするために自分が今どれだけのスキルがあるのか?」
「足りない部分をどうやって補っていくか?」
「それによって社会にどんな貢献ができるか?」
という事を考えているんだよ~というお話でした。

今まで制作する中で、そうした考え方や、重要視する部分の食い違いや
不快感を感じたことは私もTreowさんもあまりなかったように認識しています。

あったとしても「きのこの山」か「たけのこの里」が好きか
みたいなことだったかと思います。
2011-02-16
Theme: Thought

創作活動スタンスや目的の多様性/自分のポジション

今日は「私がなぜネット上で創作表現活動に携わっているか?」という
創作スタンスについてお伝えしたい
と思います。


私がメインの創作発表の場としている「ニコニコ動画」ですが
誕生初期は「2ちゃんねる」的な集いの場として機能していたものが
その後だんだんとオリジナル創作を投稿する人が増えて動画・創作交流SNSのようになってきて
「無償で好きなコンテンツを盛り上げる『同人文化』の歴史と絡み合ったことで成長し
現在、ニコニコ動画には作り手・演奏者・歌い手・踊り手・リスナーなど
自分のつくったものを公開する参加者・視聴者は増え続けている模様ですが

参加する皆さんは、それぞれ活動スタンスや、活動において重要視する点
微妙に異なっていたりするので、まれに意見が噛み合なかったり
すれ違いが起こることもあるようです。例えばこんな具合…↓

「ニコ動はアーティスト・クリエイターにとって新しいビジネスモデルが形成されている場として興味深い」
「ここは趣味で動画投稿する場所なんだから、金儲けしたい奴は来ないで欲しい!」
「プロもアマも見習いも一緒に発表できる場がある事は素晴らしい」
「何議論して熱くなっちゃってんの?楽しければいいじゃん!」



私はプロアマ問わず、面白いものを作る人を見ると嬉しくなるけれど
「じぶんの特技を披露して、誰かに褒めてもらえたらいいな!」という点を重視している方の場合は、プロアマ問わず誰でも参加できる場であるニコニコ動画の特性から、
「趣味のフットサル大会に出場して好きな子にかっこいいところを見せたいと思っていたのに、
相手チームに元プロの選手が居たことにより惨敗してしまった!(ToT)」

みたいな事があるわけなので、そういうのを嬉しく感じない人もいたり

元々「同人文化=(利益の出ない範囲で楽しむ創作コミュニティ)」に近い形で始まった
VOCALOIDの文化に、バンド文化の方や、プロを目指すクリエイターも参加して
規模が大きくなってきたので、報酬に対する考え方も人によってまちまち。
視聴者さんの応援目的も様々です。
例えば
「動画投稿者の成長を追うのが楽しみ=活躍してどんどん有名になって欲しい」
というタイプの方もいれば、
「動画投稿者とイベントで会えるのが楽しみ=応援してる人が有名になると寂しい」
という方がいたり。あとは「作品に興味あるけど、作った人には興味ない!」などなど。

先日、作曲や歌ってみたカテゴリなどで活動中のロリコム(@loli_com)さんが
「批判意見を執拗に排除するような風潮には違和感がある。
自分は作り手として勉強中なので、関係ない誹謗中傷は困るけど、
素直な批判とか批評は大歓迎。反省・成長するきっかけになるので、
賞賛コメントより批判コメントを貰える事が嬉しい。」

という旨の意思表示・問題提起動画を発表していて、
これは向上目的の作り手にとっては納得できる部分が多いけれど、
例えば学校や会社で辛い事があって、ストレス解消のために
「自分の得意な分野の動画を上げて、反応貰って少しでも心を落ち着けたいな...」
と考えてた人の場合、出来るだけ褒めてもらえた方が嬉しいと思う
人がいる可能性もあったり、
受け手側の視聴目的によっても意見が分かれたりする気がします。

==============
私は、自分のスタンスや目指すものについて幾度か発言してきましたが

まずお伝えしておきたいのは、
わたしは決して「自分の考えがだけが正しい!」とは考えておらず
「自分と真逆の考えや、こうした多様な意見があるなかで
このポジションを選んでいます」というだけという事です。
誰かをむやみに傷付けたりするようなものでなければ
どんな目的で創作活動しようと、応援しようと、
間違いではないと考えてます。

「XXはXXであるべきだ!」という意見はあくまでも
「誰かが選んだ選択肢のひとつであって、全員にあてはまるものではない」のでは
ないでしょうか。
なので違ったポジションの人同士は、争うまでもなく
心の中で住み分けつつ交流できると理想かなと感じます。


では、具体的に分類をしつつ解説してみます。

【参加目的】×【制作報酬についての考え】×【立ち位置(趣味or仕事)】
の組み合わせだけでもかなりのバリエーションがある
ので、
ニコ動に個人的、かつ定期的に動画投稿している人のスタンスは
「趣味=無償」or「仕事=報酬をもらう」といった
二元論的なものではない
ように感じています。

(以下の分類はあくまでざっくり、特に創作表現をする人に焦点を当てたものです。
表現に問題ありましたら修正します。)

【参加目的・・・どこで満足度を得るか】

(1)趣味ー交流A(誰かに褒められることで学校や仕事や家庭からのストレスを解消したいタイプ)
(2)趣味ー交流B(同じ趣味を持つ人との出会いや共作などのコミュニケーションを求めるタイプ)
(3)趣味ー探求A(会社・仕事ではできない企画を個人で実現したいタイプ)
(4)趣味ー探求B(制作力の向上・自己向上のための交流を求めるタイプ)
(5)趣味ー探求C(他人の創作物や新しい文化に関わる事やムーブメントの動向に興味がある)
(6)趣味ー金銭(お小遣い稼ぎたいタイプ。特にこだわらないが、報酬あるならラッキーと考えるタイプ)
(7)仕事ー金銭・名誉(創作の対価で直接収入や仕事を得ることを目的とするタイプ)
(8)仕事ー広告(多くの方に自分の活動や仕事を知ってもらいたい、営業につなげたいタイプ)

【制作報酬について】
・・・この項目は自主的な企画なのか、依頼仕事なのかによっても変わって来るかと思います。

(A)作品提供や企画提案に対価は必要ない
(B)作品提供によって金銭の授受は求めないが、食事などの謝礼があると嬉しい。
(C)基本無償でかまわないが、作者の作品を用いた商品を販売する事で利益がうまれるのであれば、作者に還元してほしい
(D)作者の制作時間・技術提供に対しての報酬は(企画の利益の有無に関わらず)ある程度いただきたい
(E)相手の提示に合わせる / 特に決めていない

【立ち位置】

(i)本業は創作表現(工作/芸術/芸能など含む)職ではない→趣味で創作表現に関わっている
・・・創作表現が好きor得意だが、仕事として割り切った創作が苦手・家庭の事情・収入安定などの理由で別の職種または創作関連の事務仕事などに就いた方、
イベント運営に携わったり、リスナーやコスプレイヤーとして作品を応援している方など


(ii)本業が創作職→趣味で本業と同じ分野の創作などに関わっている
・・・本業で培った技術や経験を生かして、趣味で自由に作っている方や、本業に関する訓練・実験に取り組む方

(iii)本業が創作職→趣味で本業とは違う分野の創作などに関わっている
・・・本業はデザイナーだが趣味で作曲をしている方など、

(iv)本業で創作・芸術・芸能に関する職に就き、仕事の一環でネットに作品投稿をする
・・・アーティストが自分を広く知ってもらう目的で動画投稿・レーベルの方が宣伝の為に投稿するなど

(v)定職についていない→趣味として創作に関わっている
・・・事情があるorお金に困っていない ので働いていないが、趣味で特技を披露したりしている方や
自分では創作しないが、動画投稿者や生主を応援をしている方など


(vi)学生/生徒→趣味として動画投稿を行っているが、創作関連職に就きたいとは思わない
・・・学校でやっている特技をみんなにみてもらいたい・応援や交流目的の方など

(vii)学生/生徒→将来は企業に勤め、創作関連事業に関わりたい
・・・ゲーム会社への就職を目指し、ゲーム関連動画を見て研究したり、ゲーム音楽制作の練習のために作品を投稿している方など

(viii)学生/生徒→将来はフリーランスで創作関連の職に就きたい
・・・歌手・作曲家・イラストレーター・小説家・映像作家などを目指し、訓練のために作品を投稿したり、コネクション形成を目指す方など

ちなみにELECTROCUTICAは
(5)目的で参加する(i)で、報酬に対するスタンスは(C)
=探求目的・趣味で創作活動をしているが、最低限の制作費などは必要とする。
という感じ。

みなさんはどうでしょうか。
完全にどこかのセクションに所属していなくとも、複数当てはまったり
基本的にどこかにウエイトがあったりしますでしょうか。



======================

・このポジションを選んだ経緯
私は大学で美術・藝術専攻でしたが、周りには
かなりの創作表現の技術や能力を持っているけれど
"仕事"として割り切った創作になると全く力が発揮できなかったり、
身体的や環境的な事情で定職に就くのが困難なため、結果的に
せっかく培ったスキルを生かせず、創作を止めてしまうような人がちらほらいました。

社会人の目線で言うと、そういうのは「甘え」の部分が大きくて
創作を続けたいなら、アルバイトなどで制作費稼ぎつつ続けるとか
自分の性質を生かせる場所を探すとか色々方法はあるので
それぞれが自分で解決すべき問題であるとは思いつつ、

けれど「CDが売れない」「本が売れない」など
ネットや携帯電話時代になってコンテンツ消費の在り方が変わり、
旧来の成功スタイルが現在の成功スタイルと合致しなくなって来た事や
現状を疑問視する声が各方面からあがっていたりもしたので
そうした問題を解いてみることには、自分としても興味がありました。

「技術・才能・やる気は持ってるけど、うまく生かせなくて困っている」タイプの人が
創作活動をうまく続けていくためにはどうしたらよいか?
私はそのヒントがネット上の創作活動、とりわけニコニコ動画・VOCALOID界隈にある
気がしたので、ムーブメントに参加をしています。→(5)

ちなみにこれは「不器用なアーティストを助けたい」といった目的ではありません。
自分の活動は「目の前に解けない問題があったので、解いている。」イメージで
どこに問題があって、どうしたら解けるのか?という自己の探求欲のためのものです。
そこに例の「超絶不器用タイプ」であるTreowさんが同じ問題を解いてたので
お互いの情報を交換して解答を目指すような感じのものがELECTROCUTICAという認識で
やっています。

・制作スタンス
去年から色々勉強したり、チャレンジするなかで
しばらく2人とも創作活動を仕事・職業にはしないことにしました。
というのは、自分たちの創作モチーベションが「研究」「探求」なので
創作物を製造すること…たとえば数をこなしたり、
妥協しなければならない状況下で創作することは
相容れない性質があり、本来の力も発揮できなくなるからです。

なので作家として仕事をいっぱいこなして沢山収入を得よう!ですとか
有名になって印税で暮らせるようになりたい!とは考えないのです。

あくまでも趣味・探求として創作をし、自分たちのやりたいようにやる。
そして創作に関する問題の解決に関わる、創作以外の事業を仕事にしています。→(i)
なのでお仕事として関わらせていただくものは、基本「創作以外のこと」になります。

ですが自分たちの趣味と合致する制作や楽曲使用の依頼をいただいた場合は
参加することもあり、そのときの報酬についての考え方は→(C)です。
そうした場合は、「趣味だから云々」という考えではなく
責任を持って行います。

私達が色々勉強をしてきた中で、「あるやり方を実現すれば
作家の創作モチベーションを保ちつつ、創作活動を続けられるのでは?」という
アイディアに繋がってきました。
それは旧来の成功スタイルとは全く別の道でもあり、
なかなか文字での説明が難しいのもあり、ここでは詳細を省略しますが

こうした経験を踏まえ、
成功例や失敗例を書籍にまとめるなどして公表できたら
同じ問題を解いている人にとって
ひとつの指標になることができるのかも、と思い
最近それを目標として動いています。
創作よりも、仕事と勉強に時間を割くようになりました。
(※最近Twitterからいなくなったのは勉強に集中するためです)

その為には、活動の運営費、勉強のための費用がかかったり
自分たちの活動を知ってもらうことも
制作と密接に関わってきますので
→(5)の一環として→(7)→(8)の一部も含まれます。
(=探求と問題解決を体現する為には「創作活動で制作費や活動費を得られる」証明をする必要があるため)


ELECTROCUTICAは法人(会社)ではありませんので、
金銭的な利益のみを追求しない点では「趣味」「同人活動」に近いですが
「できれば少しでも利益を出して参加アーティストさんに多く還元できるようにしたい」とか、
(とはいっても、機材購入の足しになるぐらいなものです。)
利益分は納税もしているので、「自分たちの活動が公益につながるといいなー」とか
そんなことを考えている部分はちょっと特殊なのかも。NPOに近い意識かもしれません。
ちなみに同人活動…オリジナル自主制作について、表面上の単純計算(CD価格×売上)で
がっぽり儲かるようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、
制作のために様々な出費があるし、利益があっても、
きちんと計上して国に納めるものを納めた場合、
よっぽどの売り上げがない限りはほとんど手元には残らないです。


長くなりましたのでこのへんで区切りたいと思います。
こうした私のスタンスに対し、ご自身の重要視する部分が異なる方々にとっては、
ELECTROCUTICAの活動自体が理解できない、または
気分を悪くされるような方もいらっしゃるかと思いますが
何かを否定するような目的や、私利私欲的なものではなく、
身近な友人や多くの方々が抱えている疑問の解決策につながる可能性のある
「問題を解いている」というポジションであることを
把握していただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
2011-02-16
Theme: Thought

ARCAの歌詞:聴覚的「歌言葉」と視覚的「詞言葉」の共存

"あなたにとってのARCA(アルカ)とは どういうものですか?"

1月のiDOLLA以来、新曲をフル投稿するのは11ヶ月ぶり。


今回は、歌詞の中に「歌言葉」と「詞言葉」を別々に存在させています。
読み音と漢字が違うものが多数ありますが、いわゆる「当て字」ではありません。

下記の【よみかた】を見てもらえればわかりますが
言葉に出す"音"自体はシンプルな単語しかつかっていません。
NaturaLeさんと最初に方向性について会議したときに
いつもわりと社会的なテーマが多いので
「今回は小学生や中学生でもわかる、絵本のような印象にしてみよう」
というのを決めました。

でもそのままだと単調すぎるので、あえて違う意味を持つ漢字を載せ
情報量を増幅するというスタイルで作っているというわけです。

なので、ARCAの字幕歌詞を「歌のよみかた」という認識で
読んでいる方は違和感を感じるかとおもいます。
(すみません…ふつうはそうだとおもいます)
ですが動画内で表示されている字幕は、歌の内容を深める
歌と同じ読み方や意味の、「追記テキスト作品」的なものと認識して
世界観を読むヒントとしてみていただければと思います。
「目で聴く」イメージ。

音としてあらわれる歌詞と
視覚で認識する歌詞を共存させるというスタイルは
NaturaLeさんが過去作で何度も使っていますが
なつられさんの言葉遊びはとてもおもしろいので
今回はその特徴をフィーチャーした形でした。

===============

本作はREVERSUSのテーマを引き継ぎ、次に繋げる作品として
ELECTROCUTICAとして表現したいものがあったので
映画製作でいうところの監督である私がコンセプトを発案し、
脚本家であるなつられさんと表現テーマを共有しながら
一字一句アイディアを出し合いながらひとつずつ一緒に作りました。


自分たちの意思表明的な意味合いと、応援してくださる方々や
私達が交流できる場所への感謝を込めてつくりました。
そして、とある友人を元気づけるために。

"僕らの大切なものは絶対に渡さない。
この本質はお前達には絶対に見えないから
うわべだけ盗んでも無駄だよ。
この楽園がそんなに欲しいなら
どうぞ ここまで来てごらん"

"君の宝物は、たとえ奪われたって
ずっと君のものだ。君にしか見えないものだ。"




ARCA

Lyrics by ShizukaKitajima & naturaLe
Composed by Treow & ShizukaKitajima
Arrangement by Treow

船長 手牽く誘歌 追われる契機 燻る汽笛
「対岸には夢見る理想郷 ほら 君が願っている祝杯」

霧の水遠渡る招待 少年達は晴れに旅立ち
窓外を眺めて 警哭は届かないの Say'll "Good Luck"

知らないよ 銀貨と代えた方舟は薄氷で
熱を奪い 逆さまに溶けて 憐れ 
帰らない航海に憧れる
何故 ここなら逢えるのに

客船には触れない
僕らの楽園 宝物を狙う
おいでよ 星彩の乱雨 未図のワルツ
止まない 譲らない 揺るがない メロディ
 
のぞいてみたいの?宝石箱
鳴らす妖精 君をエスコート
信じれば鍵開く楽園 君が探してた仲間

知らないで 珠玉を買えた孤島と呼ぶな
奪うなら赦さない 受けてたつよ
色褪せた海図には読めない
そう 君なら見えるだろう?

どこにもない世界に
隠した暗号 2°45' 急ごう
臨むなら 着いてきなよ
踊ろう 今宵 ガラスの舞踏会

You persuade "Can be defend only like the child."
However, it might be juvenile logics and adult tricks.

涙なら落ちない
飼い主はいない だけどいいの このまま
その贋歌は 聞きたくない
忘れないで 君の消せない冒険譚

僕ら 終わらないさ
秘密の基地 変わらないよ
いつでも 鳴り響いて 成り続ける
負けない 果てない どこにもない"アルカ"

★★よみかた★★
ARCA(アルカ=Arcadia/Arc/Ark)

わたしもり(=渡し守) てまねくコーラス おわれるとき くもるサイン
むこうには ゆめみるせかい ほら きみがねがっているメリー(=祝福)

きりのみなと わたるしょうたい こどもたちは はれにたち
そとをながめて こえはとどかないの  せいる(Say/sail/will) ぐっとらっく

しらないよ ゆめとかえた ふねは こおりで
ねつをうばい さかさまにとけて あわれ
かえらないこうかいに こがれる
なぜ ここなら あえるのに

かれにはさわれない
ぼくらのアルカ ディア(=dear)をねらう
おいでよ
ほしのランプ みずのワルツ 
やまない ゆずらない ゆるがない メロディ
 
のぞいてみたいの?マーブル ならすベル 君をエスコート
しんじれば かぎひらくせかい きみがさがしてたウェンディ

しらないで ゆめをかえた くにとよぶな
うばうなら ゆるさない うけてたつよ
いろあせた おとなには よめない
そぅ きみなら みえるだろう?

どこにもないちずに
かくしたコード 2°45'(とぅーふぉーふぁいぶ)
いそごう
のぞむなら ついてきなよ
おどろう こよい ガラスのダンスパーティー

You persuade(that) "Can be defend only like the child".
However, it might be juvenile logics and adult tricks.

(おまえは「子供のままでしか守れないものがある」と言い聞かせる
でもそれが、子供の論理なんだろう。
そして、(それは表裏一体で)大人のやり方なんだろう。)

なみだなら おちない
ママはいない だけどいいの
このまま
そのうたは ききたくない
わすれないで きみの けせない ストーリー

ぼくら おわらないさ
ひみつのすみか かわらないよ
いつでも
なりひびいて なりつづける
まけない はてない どこにもない"アルカ"
2010-12-26
Theme: Works

We wish you a merry "Crystalloid"♪11/14新作発表

★変態微少女さん★-Crystalloid_PR

Treow × AVTechNO! × millstones × 8#Prince × zddn

兼ねてから計画しておりました、電撃音楽系5人組コラボ。
ようやく解禁です・・・!


「Crystalloid」ELECTROCUTICA feat.Various Artists
01.Escape/8#prince 02.boku-boku/AVTechNO! 03.Leucos/Treow 04.Blind/zddn 05.Program"Avalon"/millstones
06.Melas/Treow 07.boku-bokuII/AVTechNO! 08.Blank/zddn 09.Regret/8#prince
(02&07 mixed by Treow)(03&06 Lyrics by NaturaLe)(01&09 Lyrics by q*Left)


★変態微少女さん★-Crystalloid07

11/14 THE VOC@LOID M@STER 14 にサークル参加
配置A49-52 サークルELECTROCUTICAきのこ/たけのこ にて
新譜「Crystalloid(クリスタロイド)」、旧譜3種類を頒布させていただきます。

「Crystalloid」はVOCALOID書き下ろし新作全9曲収録。
特注の半透明ジャケット・ホログラム表紙ブックレット12Pに
5人のメッセージ&サイン(印刷)封入で、イベント価格¥1,500です。
※今回は、おひとりさま5枚までとさせて下さいm(__)m

私はいつも通り企画プロデュース・ジャケットデザインと
広告や動画のデザインなど担当~
ジャケットは半透明の薄型ケースを特注したり、
ブックレットも封入物デザインなどもあったのでけっこーたいへん
ただいま、ELECTROCUTICA恒例の手包装中です・・・!
完成したCDを初公開しますね♡

★変態微少女さん★-Crystalloid01
★変態微少女さん★-Crystalloid02
★変態微少女さん★-Crystalloid06
★変態微少女さん★-Crystalloid03

先日アルバムのサンプル動画も公開しました。
またかわうそ先生がすごい謎の数式で制御したラミエルの卵動画3D映像を
つくってくれました!!サウンドロゴもはじめてつけてみました。


あと今回はタイポグラフィーを友人おこわさんに文字調整をお願いしましたので
とってもきれいなブックレットです♡♡
碧さんも英訳などアドバイスいただき、ありがとうございました!

★変態微少女さん★-Crystalloid08

広告の写真ように、CG(photoshop)でCDを描いてみたのですが
質感再現がむずかしかった
そして届いたCDの質感が予想以上にエグザイルなかんじのギラギラでした

あした参加されるみなさま、どうぞよろしくおねがいします~
2010-11-13
Theme: Works

About the Vocaloid phenomenon

海外からの熱い視線 <●><●>

Miku Hatsune and Black Rock Shooter:
Global Music Video "Vocaloid" Phenomenon That Defines the Future
http://www.huffingtonpost.com/jack-myers/miku-hatsune-and-black-ro_b_767779.html

Hatsune Miku is pop's biggest draw as Japanese 3D cartoon stage sensation
http://www.metro.co.uk/music/844784-hatsune-miku-is-pops-biggest-draw-as-japanese-3d-cartoon-stage-sensation

The Virtual Pop Star Hatsune Miku
http://www.vizworld.com/2010/10/virtual-pop-start-hatsune-miku/


Vocaloid Hatsune Miku, the worlds virtual diva
All Comments:http://www.youtube.com/comment_servlet?all_comments=1&v=xBZOlipfjkQ
2010-10-23
Theme: Thought

新作アルバム「REVERSUS」完成!

★変態微少女さん★-reversus_jaclet01
★変態微少女さん★-reversus_jaclet06
★変態微少女さん★-reversus_jaclet02
★変態微少女さん★-reversus_jaclet05
★変態微少女さん★-reversus_jaclet03
★変態微少女さん★-reversus_jaclet04

たくさんの方々に支えられて、ようやく完成させることが、、、
できましたー!!!というわけでひとまず告知から。

ELECTROCUTICA WORKS01「REVERSUS(リヴェルサス)」
特設サイト:http://electrocutica.com/reversus/

7/19日
THE VOC@LOID M@STER13にて発売(イベント価格¥1,500)
(イベント版のみボーナストラックとしてアルバム収録曲のinstrumental版1曲付)
7/25日~
とらのあなアニメイトにて委託流通開始(委託価格¥1,800)
8/6日~
Amazon.co.jpにて国内・海外通販開始(価格¥1,980/税送料込み)

作曲:Treow・作詞:NaturaLe
歌:Vocaloid2初音ミク・ルシュカ・やなぎなぎ・F9/きよの(敬称略)
オーケストラ・合唱録音の際には沢山の方にご協力いただきました。

私はプロデュース、作品総監督と
ビジュアルのディレクション・アートワーク制作を担当しました。
・・・と書くとよくわからないのともうので
このアルバムに関してやっていたことを羅列してみようー

【楽曲関連】
作品コンセプト提示・曲名決め・楽曲ディレクション・レコーディング時の指示
【ビジュアル関連】
アートディレクション・ジャケットイラスト制作(友人の伊藤イサクさんと一緒に)
ジャケット・ロゴ・webデザイン(制作~入稿まで全て。webのflashプログラムはユミソラさん。)
PVディレクション・素材制作(PV制作と監督はかわうそさん)
印刷の仕様決めやりとり・ポスターとチラシデザイン
【雑務系】
広告ディレクション・委託流通関連のやりとり
レコーディングスタジオの手配(エンジニアはたーさん)
書類作成・PR文作成・お茶汲み・作曲者を叱ったり励ましたりする係

未熟者がいろいろ不慣れなことを同時にやっていたので、
メモリが足りずフリーズしまくってましたが
多くの方に助けていただき、やり遂げる事ができました。
どうもありがとうございます(;;)感謝。

画像にあるとおり、今回は紙ジャケット+銀箔押しに半透明の帯の高級仕様です。
盤面も半透明の印刷でパールの質感のようになっています。
制作費がかかりすぎて、あまり数量をたくさん刷ることができませんでしたので
お求めのご予定の方は、お早めにどうぞ
全国のとらのあなアニメイトで委託販売の予約もまもなくはじまります。
店舗予約して、お近くのお店に受け取りにいくのが送料かからずおすすめです。
店頭に置いていないお店もあるかとおもうので、問い合わせてみて下さい。

【注意】
ボーナストラック付きのイベント版CDですが、プレス後に
予期せぬトラックが混入したことに気付きましたorz
なんとか修正版をプレスして用意することはできたのですが包装が間に合わなかったため、
旧盤(アルバム内に入っているディスク)と新盤(簡易包装にて同時配布)を
お渡しすることなりました。両方お持ち帰り下さい。

Treowさんが間違えていれた恥ずかしい音はどこにあるか探してみて下さい。
その他、新盤はいろいろ追加内容がありますので
両方聴いて下さいね。

通販で流通するものはこの新盤になります。
こっちにもイベントは異なる内容ですが、トラックリストにはない1曲が入っております。
アルバムのコンセプトを示す、だいじな曲です。

内容についてはまた追記します~
今日、新盤の放送をまた手作業でやらないといけないので
ふたたび包装生放送やろうと思います。7/17日21:00頃。

REVERSUS/ELECTROCUTICA

¥1,980
Amazon.co.jp
2010-07-17
Theme: Works

オーケストラ録音

プログラム名:逆衝動さんに殺傷される会

★変態微少女さん★-reversus_score ★変態微少女さん★-reversus_treow01
★変態微少女さん★-reversus_treow02 ★変態微少女さん★-reversus_mic ★変態微少女さん★-reversus_luschka01

品川で新曲のレコーディングをしてきました!
赤字覚悟の、オーケストラレコーディングっっ
オケとしては小規模だけれど、今迄で一番大掛かりな録音でした。

殿はいつも作曲ギリギリだけど

今回も曲ができたの、レコ当日です。

当日完成のオケ録音なんて
死亡フラグもいいところであるww

やっぱり個人でこういうことをするのはものすごく大変で
でも自分たちの今持っている力より
もっと力強いものを目指して挑戦したいから

TreowさんもNaturaLeさんも私も、この日のために
ほんとにほんとにほんとに
ほんとにほんとにほんとにがんばりました。

だけど、これは
サポートしてくれた皆様のお力がなければ
絶対できなかったことです

心から、ありがとうございます。。。

録音したのは、弦楽・管楽・合唱と、ルシュカのソロ歌唱。

電子音楽とオーケストラの融合で表現されるこの作品は
今迄とは違い、かなり映画音楽的な雰囲気。
M3・ボーマス12で発表するCDに収録予定です。

2010-04-05
Theme: BackStage

[初音ミク]とWEB協作連鎖現象に見る、若き作家達の未来

【注意】この記事は2008年に書かれた内容です【注意】


聞いた事がある方も無い方もいらっしゃると思います。
やけに売れていると評判の音楽ソフト、「初音ミク」のこと。

簡単に言えば、「パソコン上で歌うシンセサイザー」です。つまり電子楽器
だけど普通のシンセと違うところがひとつ。それは「キャラクター性」があること。

【いつもはCD-ROMの形をしているけど、パソコンに入れて
音符と歌詞を打ち込むと、その通りに[歌]を歌ってくれる、
16歳の女の子の姿をした、ボーカル・アンドロイド。】


みたいな感じでイメージしてもらうと、わかりやすいかもしれません。

YAMAHAが開発した技術(VOCALOID2)をベースに声優藤田咲さんの声を乗せ
クリプトン・フューチャー・メディア(株)が開発したこの「初音ミク」
2007年8月31日に発売され、ソフトシンセとして異例の売り上げを記録しました。

今回はこの「初音ミク」にまつわる現象を読み解きつつ、
私がミクを使った作品を創作している理由についてお話することにしましょう。

初音ミクvocaloid2_editor

「機械が、人間のように歌う」技術の成功は、昔から憧れられていたものです。
「作曲はできるけど、自分は歌えないから…」とか
「曲は出来たけど、歌ってくれる人が探せない、お金がかかる…」という悩みを持つ
ひとにとっては夢のようなツール。

そこでDTMを趣味としている人たちや、アマチュアのミュージシャンが
「じゃぁ試しに、自分の曲を初音ミクに歌わせてみようかな~」というノリで
ネット上に公開しはじめたのがはじまりだったような気がします。
そしてそれぞれが「アイドル『初音ミク』」をプロデュースしていった、と。

そしてちょうどその時期は
「ニコニコ動画」というサイトがネット上で流行していたところでした。

そこには沢山の人が集まって、様々は面白動画をアップ&閲覧して、楽しんでいた。
しかも「ニコニコ動画」はYouTube等の動画サイトと一線を画す面白いサイト。
視聴者が見た動画に感想コメントを入れると、それが動画上に一緒にテロップとして流れて、
「みんなで一緒に動画を見て、楽しんでいる」感覚を味わえる
画期的なシステムだったために、「初音ミク」人気はさらに加速度を増しました。

だって、今まではプロのミュージシャンになろうと思っても、
デモテープをレコード会社に送ったり、オーディションに参加したり、
路上やライブハウスで頑張って、スカウトしてもらって、
会社のえらいひとに気に入ってもらえないと、
自分の作品を沢山の視聴者に届ける事は出来なかったというのに、

家にいながら、偉い人に認めてもらったり、難しい契約書を書かなくても
ネットに繋いでいる、世界中の、ものすごく沢山の人々に
視聴してもらって、その反響をすぐに確認できるんですから。

(※)「ニコニコ動画」は現在登録者数が約930万人、一日に200万人以上の人が訪れ
月間PV数は20億を超える、「交通量のハンパない」サイトです。



こうして彼等の自作曲は、数多くの人のもとに届きました。
流行に敏感なネット住民たちの「初音ミクって何?」という疑問とともに
いろんな無名の曲が再生され、その認知度はひろがっていきました。
(中には有名なポップスのカヴァーもありましたね。)

そして、それだけでは終わりません。「ニコニコ動画」には
絵の上手な人演奏の上手な人歌の上手い人プログラミングの達人
プロアマ問わず沢山の人が集まっていたうえに、
素人がアップロードして、タダで聴ける曲なので著作権曖昧だった。

なので、「この曲イイね!私が歌ってもいい?」「俺が演奏してもいい?」
「この曲に映像を付けたいんだけど…」っていう人が現れ出したのです。
そして沢山の関連作が、次々に発表されていった。

しかもニコニコ動画では「再生数」「コメント数」「マイリスト登録数」に応じて
毎日ランキングが変動したので、それが表現者たちの創作魂を刺激し、

「あの曲の再生数がすごい!クオリティがすごい!」
「この動画よりあっちの方が上手だったよ!」
「私が作ったほうがもっと上手く作れる!」
「自分は動画は作れないから、おもしろいコメントを入れて、応援したい!」
といった具合に
創作協作競作の連鎖』があらゆる動画をきっかけに沸き起こっていった。

初音ミクはいわば「共通課題」のような感じで、
様々な分野のクリエイターがミクを媒介に自己表現をしていったわけなのです。
それぞれが関係ないテーマで、バラバラな事をやっているのではなく、
「ミクでこんな事ができるのか!」みたいな視点で競い合える事も
とてもわかりやすかった。
(「VOCALOIDシリーズを用いた作品の週間ランキング」なども作られていたり。)

そしてミクは「美少女ヴァーチャルアイドル」でもあるので、
「ミク可愛い!」と思うファンも沢山いて、彼らも
TVで歌い踊るアイドルを応援するのと同じようなノリで
いろんなクリエーター達が作り出す「ミクの新曲」を楽しんだのです。
プロ顔負けの上質な楽曲/動画も多いですし、それが
無料視聴ダウンロードできるのですから。


そして「初音ミク」発売から1年が経った今、
沢山の人がこの連鎖に参加しています。

人気の出た曲の作曲者はあだ名が付けられて、楽曲はカラオケや着メロ化され
沢山のヒット曲を飛ばした人は、メジャーデビュー(CD化)の話が決まったり、
自作CDとして制作し、コミケ等で販売して沢山の利益を出したり
スカウトが来てプロに転向したり、TVで取り上げられたりする動きなども
多く見受けられました。

金銭的なものに繋がらなくとも、
動画協作をきっかけに、友達が増えたり、恋人ができたり、モチベーションUPしたり…
「初音ミク」を自己表現のツールとして使って遊んだ人たちには、
たくさんのいいことがあったみたいです。


私はこのへんの一連の動きを追ってきましたが、
ここにひとつの「創作の理想型」を見た気がします。
(もちろん問題点やら悪い部分もたくさんあるのですが。)

自分としてもインターネットが普及し、回線が高速化しだした頃から
今後はクリエイター、創作物、流通、著作権のあり方が
大きく変わるだろうと感じていて、
そのへん整備しつつ、創作と研究をしたいと思って
大学では美術を専攻していたのですが
周りの才能ある友人達が、卒業後
創作するのを辞めちゃったりする人が多いのを見ていて
どうすれば作り手が能力を発揮しつつ、活動を続けられる(=そのためのお金を得られる)
ようになるだろうか。。。と思っている時に
ニコニコ動画で元気に創作活動しているクリエイター達を見て
すごく嬉しかったというのがあって。

そんなのもあって、
クリエイターにとって居心地の良い場所やシステムができるように
私も行動していきたい~と考えて
今の創作活動につながっています。


ものすごく長くなってしまいましたが、
私のプロジェクトに関わってもらう方には
伝えておきたい事、知っておいて欲しい事だったので、書いてみました。
2008-11-04
Theme: Thought

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