NHK長期密着ドキュメンタリー「世界に挑め 下町ボブスレー」 | 下町ボブスレーオフィシャルブログ

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下町ボブスレーは大田区の中小零細町工場が中心となり、世界の舞台で戦える国産マシンの開発をしようというモノづくりプロジェクトです。

下町ボブスレー長期密着取材によるドキュメンタリ―が、2月24日深夜・NHKにて放送されます。

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※3月1日追記
このドキュメンタリーは国際放送がメインです。NHKワールドプレミアムにて3月3日に放送します。また3月22日、全編英語化したものをNHK World+ネットストリーミングで放送します。全世界に配信されますので海外在住の方も是非ご覧下さい!
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◆タイトル:地方発 ドキュメンタリー「世界に挑め 下町ボブスレー」
◆日時:2月25日(24日深夜)
◆時間:午前0時40分~午前1時25分
◆リンク:http://www4.nhk.or.jp/chihouhatsu/x/2014-02-24/21/12396/


番組放送にあたり、ドキュメンタリーを製作したNHKの担当ディレクターに
下町ボブスレーネットワークプロジェクト」に迫った理由や取材を通じて感じた事をお聞きしてみました。

2日間徹夜!という編集での死闘直後の朦朧とする中にも関わらずお答えいただきました。お忙しい中お答えいただき感謝します。
インタビューを読んで密着ドキュメンタリーを楽しみましょう。

【NHK茶園ディレクターへのインタビュー】
インタビュー担当:下町ボブスレー広報チーム

―なぜ昨年夏から下町ボブスレーをドキュメンタリーにしようと思ったのですか?

チームの皆さんや職人さんたちを、世界に売りたい、売るべきだと思ったからです。そもそも日本および日本人は、モノづくりで食わせてもらっているにも関わらず、モノづくりに対する敬意が足りません。イタリアじゃ年収2千万の板金職人もいるそうですし、ドイツじゃ自動車工場で働く人が美術館の学芸員のような扱いです。なんで日本はこうなのか?おかしんじゃないの?と、初任地の名古屋時代からずーっと思っていたのですが、何せ無口な人が多いモノづくりの現場。ずーっと悶々としてきたのですが、ついに言葉を持った皆さんに出会い、「カメラを向けさえすればドキュメンタリーになる」という絶好のチャンスを頂いたわけです。理由はいろいろありますが、決定的なのは、志で集まった皆さんの男気です。(念のため、そっちの気はありません。)


―300時間もの長期間密着しカメラを回したことで強く印象に残っている出来事を教えてください。


強く印象に残ったシーン=番組の肝ですので、ネタばらしはできません… (笑)放送には出ないのですが、ある状況下で、細貝さんが「製造業SM説」を主張されたシーンがあります。あれは爆笑すると同時に、すごく考えさせられた一コマでした。日本経済は、モノづくりの現場の皆さんの、ある種の自己犠牲の精神がなければ成立していないことを、改めて想起させられました。


―同じ年代の下町メンバーに密着していて何か感じたことを教えてください。

例えば國廣さんと自分は、同じ昭和49年生まれの今年40ですが、サラリーマンの自分と経営者の國廣さんでは、命の重みが違うなぁと感じました。100人の社員さんがいれば、その3倍とか4倍の数の人たちの暮らしに責任を持たなければいけない…当たり前のことですが、自分などお気楽なものです。


―今までさまざまな取材したと思いますが、下町チームの特徴はなんでしょうか?

ドキュメンタリーなのに、上司に「やらせ」を疑われるぐらい、役者がそろっていること。ホンモノの心の叫びは、どんなにうまい芝居をも凌駕するという、好事例です。

―最後に放送の見どころをお願いします。

チームの皆さんや職人さんたちの想いを伝えきれているか…そこに尽きます。


【番組ウェブサイトより引用】

惜しくもソチ・オリンピックの出場がかなわなかった「下町ボブスレー」。日本中が五輪で盛り上がりを見せる中、町工場の男たちは人知れず世界を目指した挑戦を続けていた。

ものづくりを支えてきた東京都大田区の町工場が、国産ボブスレーの開発に乗り出した。「技術を世界に示し、苦境に立たされた町工場を活気づけたい」と、職人たちが寝る間も惜しんで作り上げた「下町ボブスレー」。だが、世界の壁は厚く、ソチオリンピック出場は、かなわなかった。それでもあきらめずに改良を進め、国内で公式戦デビューを果たし、夢に着実に近づいている。「世界最速のマシン」開発にかける男たちのドラマ。