2010-09-04 06:26:26

東京島

テーマ:映画

くよくよに 取り付く島も なき都



 ううん、なんちゅうか評価しづらい作品ですなあ。脚本があかんのか、監督があかんのか。でも、脚本は、「重力ピエロ」の相沢友子ですもんね。
 原作は読んでいないからあかんけど、元ネタとなったアナタハンの女王事件そのもののが、事実は小説よりも奇なり、なのかもしれませんね。実際に、展開がありゃりゃんりゃんで(黄色いサクランボも含めて)、ドロドロ感にもっと漬からせて~(私は漬物か)、そう思ってしまったのも事実ですね。
 ただ、世の風評耳にする、駄作とか愚作と言うには切り捨て難く、また主人公の清子をうすっぺらなキャラと感じてられる方々(若い方が多いようですが)に対し、女性がすごくしたたかによく描かれているとする同性同年代(キャラ設定は40代だと思う)の感想の方に、私も共感しているのです。ようは、キラキラチヤホヤ狙いの若さだけを特権にした生き方ができなくなる現実世代が共感してるのも事実なんですわね。ある意味、若い方に清子を理解しろ、と言っても難しいでしょね。
 でも、ちょっとコメディっぽいノリかもしれないけれど、「ケンタッキー、ケンタッキー」と叫びながら、中国人たちの船に乗り込んでしまう清子もいたく分かるでしょ、そうなりますよ、若い方でも。ようは脳みそだけで考えていてはサバイバルな時代は生きていけません。
 私がこの映画を観る気になったのは、もちろん原作とか監督とかにあるんじゃなく、ひとえに清子を演じる多江ちゃんファンだからであります。「スターフィッシュホテル」「怪談」「ぐるりのこと。」「ゼロの焦点」などなどを拝見しており、こりゃあ観ねばなりませぬ、と思ったしだいです。それと、私自身が去年から東京島に住んでいる、ということ。
 それにしても、この役柄を引き受けた多江ちゃん、偉いと思いますよお。よ~演じなされました。異性や若いファンからすれば、こんな多江ちゃん見たくない、そう思う方も多いかもしれませぬが、ここでの多江ちゃん演じる清子の行動、好きですね。特に男性からすれば、女性を美化・神格化したがる傾向が高いので、目隠ししたくなるやもしれません。でもね、それは女性のほんの一部の魅力抽出と言う一方的な見え方、じゃないでしょうかねえ。
 そうそう、ちょうど、この「東京島」について、多江ちゃんが取材に答えている記事を見つけたのですけど、言いえて妙なので、載せますね。
 清子を演じて得たものという問いに対して、
「ポジティブに切り替えるだけですごく生きやすくなる、生きる強さを清子に教えてもらいました。たとえば、嫌なことをずっと考えて眉間にシワができるよりも、大口あけて笑い飛ばしてできる笑いジワの方がいい。実際、清子は(顔が崩れるほど)ぐちゃって泣いたり、大口あけて大笑いしたりしていますから」
 また、東京島が現代社会の縮図のように描かれていることについては、
「男性は秩序を作り、それに対応してきたのが女性。女性は変化に順応しやすいからこそ男性の後ろを三歩下がって歩くことができてきたと思うんです。でも、本能で言うならば男性は繊細でロマンチスト、女性は現実的で切り替えが早い。清子の『何がハッピーエンドかは自分で決めるわ』というセリフからも『○○しなければならない』ではなく『○○したい』という強さを感じました。『これを私に運べっていうの?』とかも含めて、女性には日常生活で使ってほしいセリフです(笑)。男性は23人のいずれかに自分を当てはめるだろうし、女性は清子を見ながら自分のなかの清子を発見できると思います」
 いやあ、多江ちゃんがいちばん、この映画を分ってらっしゃいますねえ。なんで彼女が、この作品を引き受けたのか、それをナットクすると共に、彼女が清子を演じたことで、どの女性の中にも清子はいることを証明してくれた、のかもしれませんね。
それと蛇足みたいですが、亀仙人じゃなくワタナベを演じる窪塚くん、いいキャラでしたね。なので余計に、ラストが尻切れトンボみたいで、もう少しエンディングにも絡めたかったですなあ、と。
 それと、もっと蛇足ですが、離れ離れになった双子ちゃん、昔テレビドラマで夢中になって観た「怪獣王子」を思い出しました。


空想俳人日記-東京島




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