2010-05-07 06:50:41

シャッターアイランド

テーマ:映画

善人 なおもて往生をとぐ モンスターをや



 この映画、始まる前に、最後の驚きをけっして観ていない人に話さないで下さい、などと念を押されたので、多くを語らないよ。
 何を躊躇う、結構ネタバレ言ってしまうくせに。でもね、スクリーンで見せられるストーリーがいわゆる、ああ、よくあるパターンだよね、現実と内面、とか、言えば言うほど陳腐化しかねない。となると、自分としては困るのよ。それはそれとして、さらに、そうかもしれないけど・・・。
 とりあえず、物語の発端は・・・、
 連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)が新たな相棒チャック(マーク・ラファロ)と共に、ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島「シャッター アイランド」を訪れる。1954年9月レイチェルという女性患者が忽然と姿を消してしまった事件を調べるために。だが実は、テディは事件と無関係なアンドルー・レディスという人物についての質問を繰り返す。その人物、アパートに火をつけ最愛の妻ドロレスを殺した放火魔で、テディはレディスがこの病院に収容されていると知り、その行方を探って島へやって来た真の目的だったのだけれど…。
 それから物語は現実とテディの睡魔が交錯する。その経過はここでは語らないよ。でも最後。そう、最後の台詞でディカプリオが「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか、どちらかだ」と言うんだよね。この選択は何だろう、観た人なら、これは、ある意味、この世の中で生きるっていうことは、におけるシェイクスピアじゃないけれど、「生きるべきか死ぬべきか」に近いと思うのよね。
 もし私たちが今生きている世の中がシャッターアイランドだとしたら、そして、もしそれに気がついたとしても、気がついたまま行き続けることとは、自分の人生にとってどういうことなのか。
 おそらく、いや間違いなく、この「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか、どちらかだ」という言葉には、私たち一人ひとりに選択を迫っている。そして、どちらかなのだろうが、果たして誰かがどちらを正しい選択と判断できるのだろうか、この世の中で。
 主人公は元の木阿弥に戻るわけだが、果たしてそれは自覚なきことなのかどうか、三度目だが繰り返す、「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか、どちらかだ」という言葉が口をついて出ているのである。夢のまた夢、そこに恐るべき現実が眠っている。
 それにしてもディカプリオ、「アビエイター」でもいい演技してたけど、この映画も卓越なる役者魂が感じられるね。まさに、スコセッシ監督とはステキなコンビだと思う。



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