2008-06-29 05:46:02

西の魔女が死んだ

テーマ:映画

いつかしら 心の病 抜け出せる



 実は、この原作、梨木香歩さんの、文庫で読んだことあります。が、どんなお話だったか、殆ど覚えていません。女の子と魔女らしきお祖母ちゃんの交流ということくらいしか。
 それよりも読み進めるのに非常に難儀したことを覚えています。読みかかると、すぐに睡魔に襲われ、睡くって眠くって。1ページもいかないうちに。だから覚えてない? ひょっとすると、最後まで読破していないのかもしれません。
 そんな原作体験なのに、何故にこの映画、観に行ったんでしょ。思春期な乙姫心の複雑怪奇よ。あは~ん。
 違うんです。匂いがしたんです。そう。例えれば、禁煙室のはずなのに、何処からか煙草の匂い。普通胡散臭いと毛嫌いされるでしょうが、私はポール・オースターの「スモーク」ファン。ほら、この映画の中でも、魔女の血筋を継いでるとかいうお祖母ちゃんが煙草をくゆらすシーンあったでしょ。火のないところに煙はたたず。
 このお祖母ちゃん役のサチ・パーカーが素敵です。「愛と追憶の日々」でアカデミー主演女優賞をもらったシャーリー・マクレーンの娘なんですって。火のないところに煙はたたず、でも、その火元をとやかく言わないのよねえ。
 彼女の孫、中学になって登校拒否が始まったまいちゃん(高橋真悠)。この娘さんとの遣り取り。彼女のママさんは、りょう。これも、いいね。で、お祖母ちゃんとこに来るの、まいちゃん、彼女が火元。それもそうだし、彼女が怪しい隣人ゲンジ(木村祐一)に対し真相究明しようとするのにも釘をさすのよね。
 お祖母ちゃんは、まいが何かあるごとに好意をもろ発するんだけど、それにI Knowって言います。このI Know、ちょっと照れくさくってインパクトには欠けるけど、実は、こういう人、みんな望んでいるのよね、誰でも。
 魔女の血が流れている、らしいことで、それを羨むまい。そして彼女に課された魔女修行。なんのことはない、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの、なんですね。でも、そんな暮らし、やがては、まいの心にも変化を起こさせるんです。あとは観てからのお楽しみ。
 原作を出来る限り忠実に描いているんだとは思います、ほんとに覚えていないけど。とにかく静かに淡々とお話は展開していきます。でも、そこに込められた空気を感じます。私たち現代人が毎日送っている日常には欠如している空気を。単純に、それが田舎にはある、ということではないでしょう。魔女が住める場所、なのかもしれません。そして、魔女とは。。。私たち人間が人間として元来、持ち合わせていなければならないもの?
 この映画は、きっと押し付けることなく静かに私たち観客を脱出させてくれることでしょう。それは・・・人それぞれに違う場所かもしれませんが、けっして不幸な場所ではありませんね。



西の魔女が死んだ (2008)

【監督】長崎俊一
【出演】サチ・パーカー / 高橋真悠 / りょう / 大森南朋 / 高橋克実 / 木村祐一


★★★★☆ [90点]「空気がいい」

してやられる、誰だって魔女になれるはずなんだね。もちょっと人間らしくなれれば。

Posted by 裏木戸楽子 on 2008/06/29 with 映画生活

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