2006-03-12 21:07:27

イーオン・フラックス

テーマ:映画

人生は 使命だけでは 生きられませぬ 



 まずは「イーオンは、いいお~ん」などと親父ギャグから。つい、この間、みんなを立ち上がらせてくれた映画「スタンド・アップ」のシャーリーズ・セロンの出ずっぱり映画。立ち上がらなかった親父も、きっとこの映画で立ち上がるか。でも、セクシーにはちと遠いかなあ。それだけでは動機が不純かもしれないので、「2011年に人類は新種のウィルスにより99%が死滅、科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげでなんとかぎりぎりのところで全滅を免れ、生き残った500万人は汚染された外界から隔てられた都市ブレーニャで安全かつ平和な生活を送るようになる。しかし西暦2415年・・・」つうSFものには弱いという理由も持ち出そう(弱いって、苦手という意味じゃなく、ついメラメラとなりフラフラと誘惑されるという意味)。
 しっかし、この映画、ほんまにシャーリーズ・セロンの映画だった。オリンピックの体操競技に出場した彼女の妙技に釘付け感覚。それに、なんせイーオン・フラックスっての、彼女の演じる役の名前だった。わたしゃ、ジャスコ・ショッピングセンターのイオン・グループとか、英会話のイーオンなんてのに耳慣れてたので、まさか人名だとは思わなんだ。SF舞台の場所とか施設名だと思ってた。イーオンというファースト・ネーム、日本でいえば、松子とか梅子みたいなのにあたるわけで、よっぽどキャサリンのがピンと来る。キャサリン・・・。
 後から知ったのだけど、もともと、これアメリカン・コミックだかアメリカのテレビアニメだとか言うじゃない。なあるほど、日本でいえば、月に代わってお仕置きする「セーラームーン」あたりを想像すればいいのね。月野という苗字がフラックスで、うさぎという名がイーオンなわけだ。そういえば、「セーラームーン」もテレビだけど実写版、あったね。あれ今一だったね。シャーリーズみたいに、例えば月野うさぎに松嶋菜々子あたりを使えばよかったかも。あっ、年齢的にへんか。じゃあ、沢尻エリカあたりを。
 お話は「セーラームーン」のような勧善懲悪的ではなく、ここんとこ、よくある話ではあるやもしれへんけど、うま~く組み立ててありました。よくあるというのは、最近では「アイランド」で、ちょいと前なら「マイノリティ・リポート」あたりとか。ネタ的には新鮮ではござらんかもしれませんが、味に煩くなければ大丈夫。わたしゃ、最近、味覚がマヒ気味なので、美味いも分からなければ不味いも分からない。マヒって、虫さされの薬じゃなく、痺れ、鈍感、愚鈍。何の話?
 でも、ネタは鮪みたいに使い古されてるけど、面白いのがDNAとそれに宿る記憶。人生は一回こっきりという説と、輪廻転生繰り返されど前世の記憶一切残らずという説。どっちを取ります? その問いを投げかけるキーワードが「キャサリン」、この名で想起される記憶。あの時はかえってくるのか。
 そういえば輪廻転生の考えは東洋思想に多いわね。でも、吉田兼好の「あはれ」や本居宣長の「もののあはれ」に代表される「あの時は二度とかえってこない」という無常感も東洋感覚、いや、より日本的かな。そう言えば、映像のいたるところで日本的というか東洋的な大道具・小道具。桜の花びら舞い散るなんぞ風流なり。そうか、カリン・クサマという監督さん、日系女性監督さん。あらあら、しかも、もともとのアニメの原案者、ピーター・チョンという韓国系の方。ほお~お。しかも、さらに面白いのが、今昔同居。例えば服装、未来的と二十世紀的の同居。情報などは肉体精神埋め込みタイプかと思えば、武器はいきなりマシンガンのバリバリバリ。いや面白い今昔同居物語。

 DNAといい情報の肉体精神埋め込みタイプといい、このあたりは、シャーリーズの美貌よりも、何故か気持ち悪いほどにゾクゾクさせる。いや、ゾクゾクというよりネチャネチャって感じかな。そう、思い出した、あの変態的触感映画が得意なクローネンバーグ監督の「イグジステンズ」。肉感的な情報ツールについ食指が動いてしまいそう。
 ところで最後まではっきりしなかったのがイーオンを筆頭とする反抗勢力たちの精神の中で命令していた女神(あるいは魔女か?)風な女性。ありゃ何者? ええええっ、なんですと、あれ、炭坑の先輩を演じていたフランシス・マクドーマンド? うっそ~。って、それは役者の話。単に良い子一族、失礼、グッドチャイルド政権をひっくり返す親玉と見るんじゃなく、勝手な解釈をすれば、あれもグッドチャイルドの弟が兄を陥れるための陰謀、なんてのはちと苦しい? それよりもっとDNA的なる解釈をすれば、反抗勢力たちが自発的に誕生させた共有意識ってのは、どお! 駄目? なら、本当は、ほらイーオンのDNAを救ったおじいさん、あの人とかつて夫婦だった、なあんてのは、どおお!!・・・・・・(沈黙)。
 話は戻るけど、人間として生きるのに、一回こっきりの人生を生きるのか、どんな形にせよいつまでも生き長らえようとするのか、ということに、あっさりと一回こっきりと言いきれる人が羨ましい。その潔さに対し、いつまでもこの世に執着し続けたい自分は、良い子(グッドチャイルド)の弟と同じかもしんない。

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コメント

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8 ■紫さま

こちらこそ、TB返しいただき、ありがとうございました。

7 ■kuma0504サマ

人様にはどんなぼろくそなるものでも、自分にとって素敵なものは大事にしたいですね。
いろんな映画があって、いろんな評価がある。いいんじゃないでしょうか。

6 ■和希さま

どうもです。
こちらこそ、今後ともよろしくです。

5 ■kiyo4hm様

うん、私もこの映画観に行く前は知らなかったのです。アメリカンコミックかテレビアニメかどっちかよく分からないんですけど、この映画の監督、ファンだったんじゃないんでしょうか。

4 ■TBを有り難う御座いました

TBして頂いた
紫です
格好良さそうな
映画だったんですね!
有り難う御座いました。

3 ■楽しく読ませてもらいました。

反対勢力の親玉の正体をばらしてしまうと「マトリックス」になるから自主的に止めたんでしょうね。その潔いすっきりとした話の作り方も「良」でした。巷では評価はぼろくそですが、私にとっては至福の90分でした。TBさせてもらいます。

2 ■TB有難う御座います

”美しき忍び!って良いフレーズですよね~。実はまだ見てないんです。時間が出来たら見たいとお思います。今後ともどうぞ宜しくお願いします

1 ■アメコメでしたか~

TBありがとうございます。
あーやっぱりアメコメものだったんですね。そうじゃないかと思いました。マンガっぽかったですもんね。
それにしてもセロンさんの美しさ・しなやかさが際立っていた映画だったなぁ…

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