2005-09-12 21:55:52

チャーリーとチョコレート工場

テーマ:映画

人の世は 意味ばっかりじゃ おもろない   



 「ビッグ・フィッシュ」でえらく感動的な作品を創りなすって、と、ティムに対しては、えらく多くの人から評価を頂ける事態になって、あれまあ、と思ったのかな、このバカヤローめが、と喜んでいたら、いやはや、やってくれましたねえ。ある意味、期待を裏切りながらも、痛快まるかじりの娯楽的風刺映画。おお、A級を超えたB級作品、万歳。

 この映画んなかで、選ばれた子供の中で、誰かが言ってた「キモイ」と同じ感覚を覚えた人は、それ、大正解の大ピンポンよね。そのキモイ、本当にキモイだけか、それとも、キモくってとっても快感なのかで、評価は二分されます。

 例えば予告で延々とディズニーのファンタジー期待していると、いきなり、あのウンパルンパのキャラ、そして歌と踊り、ディズニー気分を破壊して、いい加減にしろよな、それは正常な感覚ですよ、喜んでください。それが、こりゃまた、めちゃくちゃ面白いんだな、という人々の方が異常ですよ。でも、そういう人も入るんだな、私も、そんな異人の一人なんだね。


 俗物図鑑に並んでもいいチャーリー以外の子どもたち。でも、彼らに対し、「ちょっとひどくない」なんて声も。でも、ジョニー・デップ扮するウィリー・ウォンカの振る舞いは、明らかに原作ロアルド・ダール的なブラックもあり、アンデルセンやグリムなどに通じる残酷性もあります。
 でも、ウィリー自身の発案らしいチョコレート工場、大人の意味ありげな世界をちゃんとひっぺ換えし、大人の世界だけでは終わらない。

 さて、家族の愛にまで及んだらしい、彷徨える子羊でもあったわけで、家族愛を大切にするという陳腐極まりない訴えかどうかは、よく知らぬが。でも、そうそう、ジョニー・デップは、その大切な家族愛を壊すことなく彼自身の立場の中へ貧乏臭い家を残してしまう。けっして、新しい家を提供するんじゃない。貧乏とか金持ちとかの尺度じゃなかろう。昔ながらの家を工場内に生かすこと。ああ、もう、ここまで言わせるのかや。
 でも、その映像は、なんのことはない、少年チャーリーとウィリー・ウォンカのきわめて近しくなった姿、それで、諸人理解できるのよねえ。


 彼は、あの世界最低の映画監督であるエド・ウッドを生き写しだと豪語する。これも被るわね。
 私は彼ほど映画つうじゃないから、2001年パロ以外は明確に見つからないけど、そんなんよりも、始めてみて「キモイけど面白い」なあんて思う人がいると思うし、いたら、半ば中途半端に映画を見て叙述するよりも素直に感動できて、いいわねえ。

 ところで、誰が決めたかA級とB級。ふんじゃ、Bだな。B級には、Aから「いらん」と言っておきながら、ひょっとかしてもしかして、大事なものまで知らぬ間に現実においてきてしまう。それを知っているから、こう言う作品が創れるんだよねえ。


 ああ、でもね、音楽は最上の最高のエンターテイメントだった。観ながら、このサントラ映画館で売ってないかなって。なかったけど、私には、充実したミュージカル作品でもありましたよ。ウンパルンパの。あはははは。


 蛇足・・・後から気がついた。チャーリー演じたフレディ・ハイモアくんって、「トゥー・ブラザーズ」に出ていたし、あのジョニー・デップの「ネバーランド」のピーターじゃありませんか。

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コメント

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18 ■あっしゅ様

そう、子どもだけじゃなく、というか、むしろ、子供を育てる大人の人が観るべき映画なんではないでしょうか。

17 ■無題

TBRありがとうございました。
この映画は子供だけじゃなくて、大人も十分楽しめる映画でしたね。そして家族の大事さ、愛を教えてくれる教育的にもいい映画だったのではないかと思います。
また遊びにきますのでよろしくお願いします。

16 ■縦の想いと横の想い

shisyunへ

> 私は、身勝手もひとつの観方だと思いますが、自分の思いどおりにならないことに癪に障るのなら、ファンでなくともいいと思います。

いやあ、この一言で、これまでずっと理解できなかったことが、ようやく理解できたのじゃ。
縦と横の接点が交差したような、すっきりした気分であるぞ。

以下のような縦の想いがあっても、

> 仕事も手につかぬほど、寝ても覚めても彼のことを想い続け、
> 想いが余って職場のトイレにこもって泣いたりするのはファン?
> 朝、起きたときに、隣で寝ていて欲しいと思うのは、ファン?

相手を許容するという横の想いがなければ、
shisyunにとっては、ファンではないのじゃね。

わしは、shisyunとはまったく逆!

そうかあ、そういうことかあ。なるほど。ふむふむ。
何だかとってもすっきり!

これも、デップ様のおかげじゃ。

ふんじゃ、楽しいGWを。

15 ■まるみん様

たまたまリバティーン」に対し放蕩ぶりの描写が不十分、もっと色々なことを次から次へとやってもらわないと、「放蕩」の名に恥じるとか、いう意見もあります。なるほどと思います。
でも、女優を育てるのはいいけれど手込めにするのは当たり前で、そういう女優を何人もかかえているくらいじゃないと「放蕩」にはならないと思う、とか、女優役の女優、あまりに魅力がないのに愕然。もっときれいなのがいなかったの、などという意見もあるけど、ちと身勝手でしょ。
私は、身勝手もひとつの観方だと思いますが、自分の思いどおりにならないことに癪に障るのなら、ファンでなくともいいと思います。誰もが自らを中心にして評価したがるわけですし。

14 ■ファン

shisyunへ

> そういうファンにも、あえて「これでも私が好きか」と自身を問うたのが「リバティーン」ではないでしょうか。

なるほど。
『リバティーン』の記事を読ませてもらったが、
「そういうファン」の指すところは、『ノルウェイの森』以降のハルキストとイコールということじゃね。

わかった。
『リバティーン』は、こちらでも公開中なので、それを観て、
自分の気持ちを確かめてみることにしよう。

でも、改めて、「ファンって何?」と思ってしまう。
shisyunは、すべてを受け入れるのがファンと書いているが、
わしは、ちょっと違うと思う。

例えば、彼の作品のすべてを受け入れられなくても、
仕事も手につかぬほど、寝ても覚めても彼のことを想い続け、
想いが余って職場のトイレにこもって泣いたりするのはファン?
朝、起きたときに、隣で寝ていて欲しいと思うのは、ファン?

13 ■まるみんさま

>わしは、ジョニー・デップのファンになってしまって

そういうファンにも、あえて「これでも私が好きか」と自身を問うたのが「リバティーン」ではないでしょうか。

12 ■新しい壁紙

shisyunへ

DVDが出ていたので、やっと観た。
いやあ、楽しかった。
音楽も、どこかプログレっぽかったし。
この作品、つまらんと言う人と、楽しかったと言う人と、
二分されておるようじゃね。

『猿の惑星』や『ビッグ・フィッシュ』を撮った人とは思えん。
この監督、毎回、観客を裏切りたいのかも。
shisyunのレビューも、そういう視点から書かれておるのじゃよね。

わしは、ジョニー・デップのファンになってしまって、
自宅の壁紙は変えていないが、職場の壁紙を変えてしまった。
shisyunの壁紙は、チョン・ドヨン?

数年前に見逃してしまった『スリーピー・ホロウ』も観てみようと思う。
でも多分、彼のウィリー・ウォンカの役が好きなのだろう。

チャーリーは、ウィリー・ウォンカに、家族愛を信頼させてくれるための適任だったということじゃね。

11 ■再読して

筆者でございます。あらためて再読してみました。確かに言葉がぴょんこぴょんこ飛んでますね。まるでウンパルンパが小躍りしてるみたいに。よっぽど楽しかったんですね。まあ、仕事じゃないので、こう言う文章も許してくだしゃんせ。バカヤローは、そうです、愛情ですよ。最近のこどもたちの「このボケ」っていう言葉にも親しみ感じる私は、ちと異常?
まるみん様、的確なフォローありがとうございました。

ちなみに、予約してたサントラ届いたので喜んで聞いています。痛快まるかじりが甦ってきます。

10 ■もっとじっくり観察を

検索来訪者さんへ

>このバカヤローめが

にひっかかったんでしょうかね。
でも、こんな言葉は、親しみを持っていないと、言えない言葉のはず。

このブログの管理者は、
普段から、言葉に対しては、ずいぶんこだわりを持っている人ですよ。
単なる通りすがりじゃなく、先入観を捨てて、もっと、彼の書いた文章を観察してみるといいでしょう。
そうすれば、「この胸いっぱいの愛を」という言葉を、窓口では恥かしくて言えないのに、
バカヤローめという言葉はすんなり出て来てしまう、闇の世界の住人だということがわかるでしょう。
まあ、要するに、素直じゃないんです。
素直じゃない性格は、一生かけても直らないので、そのへんは、大目に見てあげてくださいな。

9 ■汚い言葉の羅列・・・。

日本語を学んでから公にデビューしてください>< 読んでいてイライラしたのでコメント残します・・・。

8 ■シュール過ぎ?

>何故、いちいち小人が踊りだすのかもよく分からなかったし。
うん、分からんでしょ。でも、いいのよ、子供達のお仕置きの度に、小人があたかも三時の時報の人形のように踊り出てきて歌いだす。意味なんて、いいのよ。

7 ■いつもお世話になっています。

日頃からお世話になっています。
「肯定的映画評論室」のきのこスパです。

実はこのところ、ライブドアBlogのリニューアルに伴い、
その影響からなのか、夜間の投稿がまったく出来ない不具合が
続いています。
ただ、このまま待っていても、問題の解決にならないので、
思い切って、新しいブログへ引越しすることに決めました。

ブログ引越し先のアドレスは、以下の通りです。
肯定的映画評論室・新館
http://blog.goo.ne.jp/toraneko7kinokosupa

なお、「新館」では“空想俳人日記”を
ブックマークに登録させて頂きました。
これまで同様、「肯定的映画評論室・新館」をどうぞ宜しくお願いします。

最後に、この『チャーリーとチョコレート工場』について。
バートンとデップのコンビといえば、
『エド・ウッド』も『シザーハンズ』も大好きだけど、
ことこの『チャーリーと~』に限っては、ブラック過ぎて、シュール過ぎて
ボクにはついていけず仕舞い(笑)。
何故、いちいち小人が踊りだすのかもよく分からなかったし・・(笑)。

それでは、またお邪魔します。

6 ■ノックアウト

>私はウンパ・ルンパにノックアウトされて声を押し殺して笑ってました(笑)
でしょでしょ、KOパーンチ、ですね。
異常な人が多ければ、世の中まだまだ捨てたもんじゃありませんね。

5 ■めずらしく新作なんぞを見てしまいました(笑)

こんばんは!
私はウンパ・ルンパにノックアウトされて声を押し殺して笑ってました(笑)

>こりゃまた、めちゃくちゃ面白いんだな、という人々の方が異常ですよ

はい、私も異常な一人です。
久しぶりに見終わったすぐに、また見たい!!絶対見たい!!DVD欲しい!!家で大声で笑ってやるんだぁ!と心に固く誓いました。
また、いつか見たいねって作品は、意外とあるんですが、こんなにすぐに見たい!お金があるならもう一度劇場でみたい!と思わせるほどの作品に出会えて私は幸せを感じています。

こんなにツボにはまったのは、「ル・ブレ」以来かも・・(笑)

4 ■トラバ

ええっ、そうなんですか。アメブロ、あかんすねえ。

3 ■トラックバック

ありがとうございます。こちらからもお返ししたいのですが、アメブロには出来ないみたいなんです。スミマセン。ま、不思議な映画でしたね。

2 ■サントラ

サントラあるかなって、ホントに思って、アマゾンサイトいったら、あることはあるけど、売り切れですって。サントラ欲しいって思った人、結構いるんじゃないかなあ。

1 ■TBありがとうございます

私もサントラあったら買ってしまいそうな勢いです。
あのウンパルンパの歌って、くせになりそうです(笑)

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