2005-09-11 21:24:42

ロング・エンゲージメント

テーマ:映画

映像美 鬼才にかかれば 真っ赤なリアル



 こりゃまた、見たのチョイ前シリーズで、これも自分のHPにも掲載したけど、
これもまた、このブログでも言わせてほしくって、書くね。



 このジャン=ピエール・ジュネ監督の映画、観に行った人の大半は、きっと彼の前作、オドレイ・トトゥがやはり主演した愛すべき現実逃避映画「アメリ」を観たんじゃないのかなあ。
 大人気だった「アメリ」のオドレイ・トトゥがこりゃまた主演だあ、なんて、ストーリーを知らずに観に行けば、がっかりする人がいても仕方ありませぬ。
 村上春樹の作品を「ノルウェイの森」で知ってファンになった人は、初期の風の歌やピンボールや羊を知らないものだから「ダンスダンスダンス」を「村上さんの作品じゃない」と言ったそうな。これとは違うか。
 確かに「アメリ2」じゃないのよ。でもね、ようく見てごらんなさいませ。底にあるテーマはある意味いっしょなんじゃないかな。


 その前に、この監督のこと。まず一斉を風靡したのは、学生時代からの友人でもあるマルク・キャロとともに製作した「デリカテッセン」。フランス国内外で話題となったけど、なんてったって驚異だったのが、次作の「ロスト・チルドレン」。あの「バロン」「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアムが「最も驚異的な映像だ。最高の映画!」と言ったそうな、で、セザール賞演出賞を獲得したそうな。その異才がハリウッドに注目され、「エイリアン4」の監督に大抜擢されたけど、ま、これはいいかあ。で、どうやら、ハリウッドでの仕事に懲りたのか、帰国して四年間の沈黙の後、「アメリ」を発表して、アカデミー脚本賞の候補になっちゃった。


 だけどね、「アメリ」のとき、評判の反対側でフランスの現実が抱える社会的背景や課題を一切無視した逃避映画、なんて酷評もあったらしいじゃない。でね、たぶん、今回、えらく大真面目にも、第一次大戦のフランスの歴史をえぐりとるように見える、ちゃんと時代背景というか社会背景を踏まえた一大叙事詩風仕上げは、どうしてもしたかったんでしょうね。
 で、アメリとのこじつけ共通テーマなんだけど、確かに重さはぜんぜん違うし、モチーフも違うだろうけど、ほれ、オドレイ・トトゥの生きる根性というか、イエスもブッダも呆れ返るほどの自己流信念、こいつなんだわさ。さっすが、個を大事にするフランス魂、それがジュネにはあると見た。
 もち、これ単発でも、とてもすぐれた作品(「アメリ」以上とも言える)で、逆に「アメリ」見てない人は恐らく賞賛してるんじゃないかと思うけど、ジュネ自身は、前作で酷評こいた連中に、「ざまあみんさい」とほくそえんでいるんじゃないのかな。


でも、実は、個人的には、この監督、「ロスト・チルドレン」が好きなんだな、というのは余分?

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コメント

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2 ■無題

書きたい映画のコメント(音楽も書きたいけど)いろいろあるけど、時間も脳味噌もないので、なかなかですわ。

1 ■無題

こんばんは。TBありがとうございました。

着々と記事が増えてますね。私も見習わないと。

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