4月1日 午後0時
東京


おそろしや共和国諜報機関 オッソーの日本潜入部隊長 森 寿義 は、潜入部隊全員を新宿ハイアットホテルに招集した。

第1グループ部隊長 古賀
第2グループ部隊長柴田
第3グループ部隊長榊

各グループ4人編成の精鋭たちである。
全員、一分一秒の遅れもなく集合した。


「ご苦労。いよいよ、我々が任務を実行する時を迎えた。皆、覚悟はいいな。」

「イエッサー」

全員が一斉に答える。
一糸乱れぬ見事に統率された部隊である。多分。

「それでは、これから作戦計画を発表する。
まず第1グループ、古賀。」

「はい。」

「古賀のグループは、当初の計画通り国会議事堂を爆破する。」

「はい。了解であります。」

「次、第2グループ、柴田。」

「イエッサー!」

「うん。実にいい返事だ。柴田のグループも予定通り警視庁本庁舎の爆破だ。頼むぞ。」

「イエッサー!お任せ下さい!」

「うむ。そして、第3グループ、榊。」

「はあ。」

「う、く、貴様、気合いが入っておらんぞ。どういう所存だ~!」

「別に…。」

「こ、このー!」

一触即発の雰囲気に古賀が割って入った。

「まあ、まあ、少尉落ち着いて…。」

「し、しかし!」

「少尉、榊はこういう奴なんです。でも、やる事はきちっとやる奴なんで勘弁してやって下さい。」

「う、うーん…。古賀がそう言うなら…。古賀を信じよう。」

「ありがとうございます。」

「では、第3グループの作戦を発表する。第3グループは、当初の計画をちょっと変更して遊軍として各グループのサポートに回る事とする。」

「えっ!そんなー!」

第3グループの隊員佐仲一等兵が不満の声を漏らした。

「なんだ!私の命令が聞けないのか!」

「あ、いえ…。そうではなく、自分もみんなと一緒に戦いたいだけであります。」

佐仲はお調子者だが、若干権力に弱い。

「まあ、お前の気持ちは良しとしよう。だか、これは決定事項だ。」

「はあ…。では、元々我々がやる筈だった都庁の襲撃は少尉の部隊自らやられるんですか。」

「そうだ。私、自ら指揮し攻撃を行う。」

「わかりました。では、我々はどこで待機でしょうか。」

榊の質問に森少尉が笑いながら言った。

「そうだな…。アルタの前にでも居てくれるかな…。」

いいとも~!と云う返事でも期待しているのか、このアホ!

榊の心の声だ。

つづく
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