無敗神話 #5-1

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オレ様の名前は、パケット。

本名をディープインパケットと云う。

お兄様は、恐れおおくもあのディープインパクトさま。

お母様は、名牝ウインドインハーヘアーさまだ。

オレ様だって、ついこの間までは良血馬だと持て囃されていたのだ!

しかし…
オレ様は、最強だが、間抜けなのだ。
タケを降り落として1人でレースとやらを走ってしまった。
もちろんぶっちぎってやったが、反則負けらしく競争中止とやらになってしまった。
オレ様は、今グレているのだ。

ふん!

ん?

せんせ と タケが何か話してるぞ!
コソコソ話は嫌いなのだ。
盗み聞きしてやる。
ふん!

「どうかね~タケ君、いっそのこととっちゃおうかと思うんだが…」

ん?
何の事だ?

「センバにって事ですか?」

「ああ、この気性じゃあねぇ…」

セ、センバ!
い、嫌じゃ~!
た〇た〇取るのは、絶対嫌じゃ~!

「まあ、馬主さんに相談しなきゃいかんが…」

嫌じゃ~!
オレ様は、男がいい!
取るのは、い、嫌じゃ~!

「せんせ、もう一度だけ見てからにしませんか?いい足は持ってるんで、もしかしたら、もしかするかもしれませんから…。」

タケ~。
お前、いい奴だったんだなぁ~。
よし!
お前の言う事は、今度からちゃんと聞くぞ!
だから、助けてくれ!

「そうか?まあ、タケ君がそう言うのなら、もう一戦使ってみるかねぇ。」

「はい、そうしましょう。」

タケ~。
ありがとう~!
この恩は、絶対に忘れないぞ~!
次こそは、絶対に勝ってみせるぜ~!
オレ様は、最強なんだからな!



今日は追い切りとか云う面倒クサい日だ。
いつもは、勝手気儘にやってたんだが、今回だけはタケの言う通りに走ってやった。
当たり前だ!
オレ様のた〇た〇が掛かってるんだ。
オレ様だって、やる時はやるんだ!


お、馬運車だ♪
ぼ、牧場か?
い、いや…
これは、絶対いつものパターンに違いない!
ふん!
もう騙されないぞ~!
上等だ、乗ってやる。
ふん!


お、着いたな…。

だぁ~。やっぱり競馬場とやらだ!
ふん!
上等だ!
やってやる!
ふん!ふん!

「お、おい、そう入れ込むんじゃない!」

ふん!ふん!

「どお、どお…」

ふん!ふん!

「せんせ、やっぱりダメかも知れませんね~!」

「あいた~!どうすっかの~。ヤッパリ取っちゃうか?」

【☆★☆★☆★☆】

2/2へつづく
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