ドリームライフ 1

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今日は彼女と久しぶりのデート。
渋谷のハチ公前で待ち合わせ。

そこで綺麗なお姉さんにいきなり声を掛けられた。

「アンケートお願いします!
お答えいただくだけで、こちらの図書券差し上げますので。」

「何か買わされるんだろ~?」

「いいえ、本当にアンケートだけです。」

「本当に?…。それなら…。」


つい、図書券に釣られてしまった。


まあ、適当に書いときゃいいさ。
軽い気持ちで書き始めた。


【好きな女性のタイプは?】

のっけから可笑しな質問だな。

「オカチメンコ」

クククッ!。

【子供はどういう風に育って欲しいですか】

なんだこりゃ?

「極悪人」

アハハ!

【家を買うとしたら、一戸建て?マンション?】

家なんか買えるもんか!俺はプー太郎だぜ。

「マンション」

ケッ!

【老後はどう過ごしたいですか】

いきなり老後かよ…

「気儘に1人暮らし」

ナハハ…。

【人生の最期はどう迎えたいですか】

か~!何だこりゃ?

「一瞬で死にたい」

キャハハ…。


「はい!できましたよ。」

「どうもありがとうございます。
では、こちらが図書券です。
お楽しみ下さいね~!。」


はあ?
何をお楽しみ下さいなんだ?


その時目眩がした。
目の前が真っ暗になる。

一瞬のブラックアウト。



「ハッピーバースデートゥユー!」

なんだ!

ここは、… 俺の部屋だ。

誰だ!このオカチメンコ女は!!

「お、お前は誰だ!」

「やだ~!もう、勇次ったら… 自分の奥さん、忘れちゃったの~!
ぷぷぷ♪
勇次ったら冗談バッカリ… そんなところ大好きだよ~!
チュッ!」

うぁ~!!
な、何しやがんだ!
このオカチメンコ女!

「や、止めろ。いきなり何しやがんだ~!!」

「キャハハ…。勇次ったら照れてる~!
大好き!チュッ!」

「や、止めろ~!」

気持ち悪い!
抱き付くな~!

「ちょっと待ってくれ!
ワケがわからないんだ!
説明してくれ!」

「どういう意味?
本当に私の事忘れちゃったの~!
どうしちゃったのよ~!
愛し合ってるんでしょう!
なのに…どうしてそんな酷い事言うの~。
せっかくのお誕生日祝いなのに!」

「あ、いや…。
な、泣かないでくれ!
ちょっと混乱してるだけなんだ!」


違う!

ちょっとじゃない。

死ぬほど混乱してる!

誰なんだこの女は…。


つづく
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