4月1日 PM3:30新宿南口交差点


「森少尉!検問です…。」

「な、なに?そんな筈はないぞ!」

「しかし、事実であります!如何致しますか!!」

「馬鹿!とっととUターンしろ!」

「はっ!」

焦りの余り急なUターンをした為、最悪の結果を招いた。
検問中の警官が一斉に注目した。
そしてすぐさま、けたたましいサイレンが森グループの四駆を追跡し始めた。

(こんな所で捕まったら…面目丸つぶれだ!)

森の焦りとは裏腹にメンバー達は諦めて投げ遣りになり適当な逃走を始めた。

「こ、こら~!ちゃんと逃げろ~!!」

「しかし少尉殿…。これは、もう無理ですよ~。あっちこちからワンサカ、パトカーが降って湧いて来てます!」

「な、なんとかしろ~!!」

「いや~そう言われ…」

キーーー!
急ブレーキと共に激しい衝突音が響いた。


同刻 永田町


「古賀軍曹!検問です!」

「なに!なぜだ…。」

「どうしますか?」

「う、うむ…。ここで逃げ出したら、捕まえてくれと言わんばかりだ。そのまま進め。」

「はっ!了解」

そのまま、何事もない素振りで検問所へ向かう…。

「検問です。御協力下さい。」

「はあ…。何事ですか?」

警官は質問を無視して続けた。

「トランクを開けて下さい。」

「えっ!何故ですか?私たちは何も、」

「さっさとしろ!」

いきなり、銃を突きつけ怒鳴る。

「解りました…。」

古賀とグループメンバーは覚悟を決めた。


同刻 新宿センチュリーハイアットホテル


「小川さん、軍曹と佐仲、遅いですね。時間に遅れるなんてない人なのに…。」

「そうだな。ちと心配だな…。」

そう話す2人の後ろから、いきなり声がした。

「誰が遅いって?」

見覚えのない初老の男2人が笑っている。

「えっ!…さ佐仲?…軍曹?」

「正解!」

「え~!ウッソー!!」

「し、信じられん」

見事な変装に目を見はるしかなかった。

「小川さん、準備は出来ましたか?」

「はっ!とりあえず10個ほど用意しました。」

「さすがですね。この短時間に、よく10個も…。泉はどうだ?」

「任せて下さい!バッチリです!」

「OK!じゃあ、とりあえず場所を変えよう。ここは危険だ。」

「はい、どこに向かいますか?」

「そうだな…。漫喫にでも入ろう。」

「了解!私が時々行く漫喫が近くにあります。」


つづく
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