恋愛小説 続 坂道の少女

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坂道の少女とは、

二度とあの坂道で行き交う事はなく

僕の初恋は終わった。


それから2年の歳月が過ぎ去り、

僕は東京の大学へ通っている。


二年までは、東京と言っても遥か遠く…

都心から電車で2時間近くかかる

郊外のキャンパスに通っていた。


今年3年になって、やっと本校舎への通学と相成り、

アパートも大学に程近い三茶の駅近く、

三宿に引っ越した。


アパートから三茶の駅まで行く途中の坂道を登るたび、

あの坂道の少女を想いだす。


甘く、そして、切ない想い出…。



久しぶりに、友人から合コンの誘いを受け出掛ける事にした。

いつまでも初恋を引きずる僕を見かねて、

時折誘ってくれるありがたい奴だ。


「おい、碇。今日こそ、頑張っるんだぞ。

上手くいきそうだったら、

サッサと消えちまっていいんだからな!」

「わかってるって!

僕だって、彼女は欲しいんだから♪」

「本当かなぁ。お前見てると、

実はホモじゃないかと疑う時があるんだよなぁ…

アハハ…」

「ば、馬鹿な事言うな~!」

「ナハハ…

ムキになるところが、怪し~ィ!」


軽口を叩き合いながら、

銀行の角を曲がって
三茶の駅に向かう、

いつもの坂道に差し掛かった。


僕の眼は驚愕の余り、
向かい側の歩道に釘付けになった。


坂道を下ってカップルが歩いている。


そのカップルは、


あの坂道の少女と…


親友の森だった。



も、もり~!!


それは…あんまりだぁ~!


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