百鬼夜行抄 外伝 3-6

テーマ:






こんなにハッキリした盗作も珍しい↓↓(中田ヤスタカ・・ライアーゲームとかの作曲者)








物の怪に变化(へんげ)した老夫婦と鬼子母神に变化した若夫婦(の奥さんの方)が居間のテーブルを挟んで罵り合いを始め、その激しさが増し始めた時朱雀が僕にその理由を聞いて来たので掻い摘んで説明した。


その説明で朱雀が鬼子母神に苛立ちを覚えたのは明らかだったが、しばらくは大人しく成り行きを見ているだけだった。


その姿勢が変化したのは誘拐された子供が泣き始めた時だ。



「うえ~ん、おうちに帰りたいよ~、ママ、パパ~、おじいちゃん、おばあちゃ~ん」



既に死人となった身の上では如何ともし難い願いであるが、故に朱雀の怒りに火を付けてしまった。



「キィ~~~~~~~~~~~!!!!」



朱雀のけたたましい鳴き声が部屋中に響き渡る。


それと共に部屋の温度が急上昇した。


なんせ朱雀は元々火の鳥であるのだ。


怒りの炎に包まれた朱雀(今日子)の姿にその場に居た一同(物の怪達)が瞬時に凍りついた(熱いのにw)


よせばいいのに怯えてる癖して鬼子母神が余計な一言。



「な、なんだ。私の邪魔をするのか?許さんぞ~!」



朱雀は鬼子母神辺りが相手に出来るクラスの式神では無いのに、最悪な対応をしてしまった。



「キィ~~~~~~~~~~~!!!!」



問答無用、鬼子母神が悲鳴を上げる暇も無く朱雀に取って食われた。


返す刀?で鬼子母神の旦那の物の怪もすぐさま餌食になってしまった。




「おい、おい、朱雀、そこまで!・・・ちょっとやり過ぎだぞ・・・熱いし・・・鎮まれ!」



「・・・・あ、つい・・・・」



呆気にとられていた老夫婦の物の怪の元に子供が歩みよってめでたく?家族の再会となった。


相変わらず家に帰りたいとグズってはいたが、祖父、祖母の元に来れた安心から泣くのはやめた様だ。


堪忍袋の緒が切れた朱雀もその様子を見て少し落ち着きを取り戻した。



「・・・ごめんなさい、我慢できなくなっちゃって、つい・・・」



「・・・まあ、仕方ないか・・・しかし、これからは勝手な事はするんじゃないぞ。この事態がどうして引き起こされているのかまだ全然分かって無いんだから・・・」



「は~い・・・」



朱雀が落ち着きを取り戻し、部屋の温度も下がって一見元通り風だが物の怪たちも妖怪も今の自分達が置かれた状況の把握に必死になっている様子が手に取るように見て取れる。


少々怯えている物の怪たちに内心吹き出しそうになりながら主に妖怪の様子を見ていた。


しばらく素知らぬ顔で視線を合わさないよう辺りをキョロキョロ見回していた妖怪だが、そのうち何かを決心したのかこちらの様子を伺いながらゆっくり立ち上がった。



「ちょっとバスの様子を見てきます。」



まあ、放おっておいても良かったのだけど、そうは言っても「妖刀春雨」の行方も判って無いのでおいそれと逃すわけにはいかなかった。



「・・・座れ!!」



今までと打って変わった僕の厳しい口調にその場に居た全ての物の怪・妖怪・朱雀迄が声もなく俯いてしまった。


勿論妖怪も例外でなく、歩き出そうとしていた姿勢のまま慌てて椅子に腰掛ける形になった。


ちょっと脅かし過ぎたかと思った時、子供にはこの緊張感が耐えられなかった様で再び泣き出してしまった。


老夫婦の物の怪は慌てふためきどうにか宥めようとしていたが、その甲斐もなく子供は更に激しく泣き始めた。


その時、妖怪が耐え切れなくなったのか遂にその正体を現した。



「ガオ~!!!泣き止まんか~!!!泣く子は取って喰うぞ~!ガオ~!」



あらま?なんだ、滋賀のしつけ妖怪ガオじゃないか・・・


この妖怪はほぼ人畜無害、ホントに子供を取って喰うわけじゃないし、その他に悪さをするわけでも無いので普段なら僕らは全く素知らぬ顔をする類の妖怪だ。


古来から子供の躾に協力して親たちからその代価を貰い共存してきた。


それが何故、今ここに居るんだ?


ホントに今日のこの事態が何故引き起こされているのか、それさえ分かればチャッチャと方付けられるのに一番肝心のそこが解らない。


などと考え込んでいる間にガオが子供を泣き止ませて、得意気にこちらを見ていた。


得意気にこちらを見たって誉めてやる気もお駄賃やる気も無い。


そう思っていたところ、こちらを見ていたガオの表情がいきなり強張った。


あれ?なんだ?と思った瞬間、いきなり後ろから何者かが僕を妖刀で切りつけた。



「きゃ~~~!!!」



朱雀の悲鳴を聞きながらその場に僕は倒れこんだ。



「うっ・・・・何が起きたんだ・・・・・朱雀・・・」



意識が朦朧とする中で朱雀に問いかけた。


それに対する朱雀の答えは聞こえなかった。







続く
AD

コメント(3)