ある日常  思ひ出

     



私はクラブのフロアマネージャーを生業としている。

あ、イヤイヤ・・そちらの大人の社交場のクラブではなく、大音響で音楽がガンガンなっている方のクラブだ。

で、今そこで専属のダンサーとして働いている彼女にぞっこん中だ。

ダンサーと言っても、変なダンサーではない。

本格的なベリーからジャズダンスまでこなす本当の意味のダンサーだ。



勿論、この業界・・・お店の女の子に手を出したら・・・

経営者がソッチの方面の方だった場合・・・

男は身ぐるみ剥がされボッコボコにされた上で、女の子はどっかに売り飛ばされてしまう・・・

まあ、堅気の経営者だったとしてもクビになるのは避けられない。


この店は・・・堅気の社長なので身の危険はとりあえずないが、行き場の無かった私をここまで面倒みてくれた恩義があって・・・

いくらゾッコンでも私はその子に手を出すわけにはいかない。


あ、彼女が今日の出番を終えてこちらにやって来る・・・

彼女が帰りにチョットだけ私と話をしてくれる・・・それがここ最近の私の唯一の楽しみになっていた。



「お疲れ様~~!」


「お疲れ様デス。今日もお見事でした。」


「本当に~~~?」


「ええ!勿論です!」


「わあ~~嬉し~~~い!」


「イヤイヤ・・私なんかが褒めても・・・」


「そんなことないよ~~~!マネちゃんが褒めてくれるのが一番嬉しいんだよ~~。」


「またまた・・・」


「ホントだよ~~~!」


「はあ・・・・」



私はちょっと彼女の真意を掴みかねていた。



「ねえ!マネジも今日はもう上がりでしょ?チョットだけ付き合って!」


「え?・・・はあ・・・」


「だいじょーぶ!取って喰ったりしないから~」


「あ、イヤ・・・ハハハ・・わかりました。すぐ用意してきます。出口で待ってて下さい。」


「うん!わかった!早くね~」


「はい・・急ぎます!」



文字通り私は超特急で急ぎまくって・・・本来ならやるべき社長への本日の業務連絡などなどほったらかして出口へ急いだ。



「お待たせしました。」


「(´▽`*)アハハ・・・ダイジョーブだお!マネジすっごい早い!キャハハ・・」


で、彼女に連れられて入った店は・・・・・

うわ!これは・・・個室喫茶だ・・・・

文字通りの個室に通されて私はちょっと気まずい思いをしていた。

彼女もずっと無言のままだったのだ。

オーダーがテーブルに運ばれて、やっと彼女が口を開いた。


「ゴメンなさーい!緊張させちゃった?」


「あ、いや・・いえ・・やはりチョットだけ・・」


「だよね~でも、深い意味は無いの・・ゆっくり二人だけでお話したかっただけなの・・」


「ああ、はい。わかってます。」



ほんとは・・ちょっと期待していた・・・・男だもんな~~



「で、お話と云うのは?」


「う~~ん・・・ほんとは・・・嘘・・・深い意味あるの・・・」


「えっ?」


いきなり彼女が私に抱きついてきた。


「ちょっと・・・あの・・・ダメですよ・・・」


「どうして?・・・私のこと・・好きじゃない?」


「イヤ・・・そういうことじゃなくて・・・」


「どういう事?私のこと好きならいいじゃない・・」



言うがいなや・・・私の唇は彼女の唇にに塞がれてしまった。



「いけません!やめてください・・・」


「どうして・・・私・・マネジの事がずっと好きだったのよ!」


「そ、それは・・・・」


「私のこと・・好きじゃないの?」


「イヤ・・・好きです・・大好きです・・・」


「だったら・・いいじゃない!私、お店なんかやめても全然構わないわ!」


「そ、それは・・・・私も同じ気持ちなんですが・・・」


「だったら・・・お願い!私を受け入れて・・・」


「・・・しかし・・・あの・・・実は、私は・・・」


「分かってる!ほんとは女の人なんでしょ?」


「えっ!ど、どうしてそれを?」


「社長さんから聞いたの・・・マネジは、ほんとは女だから惚れても無駄だぞって・・」


「だったら・・・・」


「いいの!あなたが女の人だったって構わないわ!好きなの!お願い・・・」



彼女の唇が再び私の唇を塞ぐ・・・

私にはもう抵抗しようと思う気持ちは無かった。

自ら進んで彼女の唇に入って行った。

それまで我慢に我慢を重ねてきた気持ちがブレーキを壊した。

二人ともお互いを貪るように服を脱がし愛撫を重ね合った・・・

そして、彼女の服の最後の一枚を私がそっと脱がした・・・・・



が、その時、何が起こっているのか私はわからなかった。

か、か、彼女に・・・・・

























チンチンが付いてる~~~~~~~!!!!





「ごめ~ん・・・言い忘れてた・・工事中なの・・・まだ・・・」



















呆然としている私を彼女?は押し倒した・・・・






こうして、おナベとニューハーフのカップルは生まれた。





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閑話休題
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