百鬼夜行抄  外伝  6

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僕は、小泉純一郎。

有名な元総理と同姓同名・・・

でも、全くの赤の他人。

僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

今回の依頼はカラス天狗退治・・・・



人生最大のピンチがやって来るとは思いもせず、呑気に夜が来るのを待っていた僕はいざその時が来ても結構のんびりとしていた。

隣にいた朱雀が怯えている姿を初めて目の当たりにして愉しんでいる余裕さえあった。


「どーした朱雀?珍しいじゃないか?ビビってるのか?」


「おにまは・・・・カラス天狗の恐ろしさを知らないから・・・」


「ハッハッハ・・・・鳥の怖さはヨーク知ってるよ!」


「もう!知らないからね!本当にやばいんだから!」


「ヾ(゚∀゚)ノ ハイハイ!・・・まあ、任せとけって!」

と、言ってた刹那・・・・

なんの前触れも無くいきなりその場の空気が凍りついた。

いや、比喩じゃなく・・・一気に氷点下の寒さになったのだ。


「おわ!なんだ?」


「きゃ~~~~!来たのよ~~~!」


朱雀が珍しく僕に抱きついて来た。・・・あれれ・・・


「およ!お前いつの間にこんなに成長したんだ?」


「もう!こんな時に・・・おにまのエッチ!」


そうだった・・・妹の体に欲情してる場合じゃなかった・・・中身は妖魔だし・・



「しかし、この冷気はなんなんだ・・・カラス天狗って雪女の仲間かよ!」


「・・・昔、カラス天狗が雪女食べちゃったのよ・・・で、その時雪女の能力自分のモノにしたの・・・」


「ふ~ん・・・・」


って、それは・・・SPECで・・・まずくないかい?(#^.^#)




轟音と共に部屋自体が揺れ始める。


「この不届き者めらが~~~~!わしが成敗してくれるわ~~~~!」


窓越しに庭で月明かりに照らされているカラス天狗の姿が目に入った。


「おい!カラス天狗!一体何がしたいんだ!」


「なに~~~!カラス天狗じゃと~~~~!不届き者め~~~!天狗様と呼べ~~~!」


「ふん!小天狗の分際で偉そうにぬかすな!天狗様は大天狗だけだ!」


「こ、この、生意気な小僧!天罰を与えてくれるわ!」


言葉と共に部屋の空気が一層凍りついた。


「うわ!寒!・・・・なんなんだこれ?」


朱雀に聞いたが朱雀はもう頭を抱えて縮こまっていた。

寒さに耐えかねて僕はカラス天狗に降参することにした。

早すぎだろって?本当に降参するわけじゃないさ・・・作戦作戦・・


「て、天狗様~~申し訳ございませんでした!お許しください!何故、このような事になったのか・・・どうか、ご説明いただけませんか?」


「ふぉっふぉっふぉ・・・最初から素直に従えば良いのじゃ!・・・・訳を知りたいのか?良かろう教えて遣わす。」


カラスの話がちょっと長い話になったので要約すると・・・

代々田無家に伝わる霊山を今の当主の爺さんが金に目がくらんで開発したらしく、そこに住みつき長年にわたり守護神として暮らしてきたカラス天狗の住処が無くなってしまったらしい・・・で、その意趣返しをしている途中だとさ・・・

そりゃあ・・・怒るわな・・・ただ・・怒る相手を間違っているんだが・・・


「天狗様~~~~!当主には私から言って於きますので・・・どうか、お怒りをお鎮め下さい!」


「え~~~~い!既に手遅れじゃ~~~~!もう、霊山は潰されてしまって影も形もないわい!この上は一族郎党皆殺しにして、わしは他に移り住むだけじゃ!」




う~~~~~む・・・こりゃ、本当にどうしようもなさそうだ・・・

じゃ、仕方ないや・・・やっつけちまお!




「こら!カラス!」


「な、なんじゃと!」


「聞こえなかったのか?か・ら・す!」


「こ、この!無礼者め!」


「無礼者はお前だ!カラスはカラスらしく高尾山に帰れ!」


「うお~~~~!!!!!!もう、許さんぞ!死ね~~~~!!!!!」


轟音と共に極限まで空気が凍りついた。



んじゃ、八雲お祖父さんから貰った法力を使うか・・・・

インを結んで・・よっと・・・・アレ?・・・・法力が・・・効かないぞ?




「おい!朱雀!法力が効かないぞ!どういう事だ?」


「だ、だから言ったじゃない!カラス天狗は厄介だって!」




え~~~~~~!






ど、どうしよう~~~~~!!!!!



つづく



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閑話休題

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