百鬼夜行抄 外伝 5

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僕は、小泉純一郎。

有名な元総理と同姓同名・・・

でも、全くの赤の他人。

僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

今回の依頼はカラス天狗退治・・・





「それで田無さん、みなさんに刻印が押されたのはいつの事なんですか?」


「はあ・・・それがよくわからんのです・・先生がおいでになったことを皆に知らせたら、三人共知らん間に刻印が押されておりまして・・・」


「外に出られていた方は?」


「いや・・・今日は皆用心して家の中におりました・・・」


「ふ~ん・・・・」


「おにま・・・どうしたの?」


「いや・・・・普通なら、妖魔が家に居るなら何か感じるんだけどなぁ・・・」


「そういえば・・・私も・・・・」


「だよなぁ・・・・なんでだろう・・・」


「家には居ないんじゃない?」


「いや・・・それなら刻印を家の中で押せない・・・」


「あ・・・そうか・・・」


普段と勝手が違ってちょっと悩んでいたその時、また田無の爺さんが大声を上げた。


「せ、せ、先生!先生の肩にも・・・こ、刻印が・・・・」


えっ!うわ!汚ったねぇ~~~!!!!


「お、おにま・・・・どうして?」


周りが大騒ぎの中、僕はサッサとその刻印を拭き取った。だって、鳥のフンだもん。


「ああ~~~~!いけません!先生~~~!」


「えっ?何?」


「刻印を拭き取った者が、次の犠牲者なんです!」


「はあ?」


コラコラ!そんな大事なことは先に言っとけよ!

内心激しく動揺していたけど、とりあえず先生らしくしないといけなかったので豪快に笑っとこ・・


「ハハハハハハ・・・・大丈夫、大丈夫・・・」


「え・・・はあ・・・そうですか?・・・さすが、先生ですな~・・・」


みんな驚嘆の眼差しで僕を見つめていた・・・朱雀を除いて。

朱雀はさすがに長い付き合いだけあって僕の嘘を見破っていた。


「おにま・・・どうするの?」


少々の心配の眼差しと大半の軽蔑の眼差しが入り交じった視線を送りながら聞く。

さて、どうしたもんか・・こっちが聞きたい。


「で、田無さん。次の犠牲者って・・家から出ない者はどうやって犠牲者になるんですか?」


「はあ、その日の夜、カラス天狗が直々にお迎えに来るんですわ・・・」


「そうですか。わかりました。」


な~んだ・・・それなら話は早いや・・その時やっつけちゃおっと!

妖魔に未だ負け知らずの僕はちょっと余裕ぶっこいていた。

実はそのほとんどが朱雀のお手柄なのに・・・・

しかも、今回はその朱雀の腰が引けてるのをすっかり忘れていたのだ。

「まあ、お任せ下さい。今晩には終わらせますんで。」


「よろしくお願いします!」


その場にいた全員が声を揃えた。

とりあえず権兵衛に種蒔きさせるか?(ノ∀`*)タハー

権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる・・・カラス天狗が来るだろ!

人生最大のピンチとも知らず呑気にそんな事考えて一人で浮かれてたアホな先生だ。



そして・・・その夜、その時がやって来た。




つづく

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閑話休題

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