百鬼夜行抄 外伝 2

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僕は、小泉純一郎。

有名な元総理と同姓同名・・・

でも、全くの赤の他人。

僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

今回の依頼はカラス天狗退治・・・・

いつもは僕に代わってちゃっちゃとかた付ける式神の朱雀が、今回は腰が引けているので僕が自ら退治に乗り出す事になった。

ということで、依頼を受けた次の日、早速依頼主の所へ向かった。


「おい・・・まだ着かないのか?・・・・」


「もうチョットで着きますから、頑張って歩いてください。・・・」


そう言われても・・・・かれこれ山道を2時間歩き続けてクタクタだぞ・・・


「があ~~~~~!もうダメだ!・・・・休憩、休憩!」


「もう・・・・おにま(お兄様の略?)てば・・・・」


「どうでもいいけど、その おにま ってのは、なんなんだ?」


「・・・・・内緒です。」


「なんだよ・・・勿体つけて・・・式神のくせして御主人様に隠し事するのか?」


「・・・・・・・式神だって秘密くらいあります!」


「チェッ!・・・まあ、どうでもいいや・・・・」


「それより、先を急ぎましょ!依頼主が首を長くして待ってますよ!」


「チェッ!・・・だったら迎えぐらいよこせっつーの!」



で、なんだかんだで山道を3時間歩いてやっとこさ到着。しっかし!世田谷の真ん中になんでこんな山道があるんだ!







「これはこれは、先生!お待ちしておりました!お疲れになられたでしょう・・・」


「ああ・・・・ホントo(゚Д゚)疲れましたよ~!」


「申し訳ございません!命懸けでもお迎えに伺うべきでした・・・」


「あ、イヤ・・・そこまでしてもらわなくても・・・」


「・・・・取り敢えず、ちょっとお休みになって下さいませ。奥にお部屋を用意しておりますので・・・ところで、そちらの女性の方は?お部屋は別にご用意致しますか?」


「あ、いえ・・私は妹の今日子と云います。部屋は兄と一緒で構いません。」


「ああ・・そうでございますか・・先生の妹さんでいらっしゃいますか・・・」


「ちょっと、その先生ってのはやめてもらえますか?僕はまだ19歳で成人もしてないんですから・・・」


「イヤイヤ・・・そんな!お年など関係ありません。我々に到底出来ないことをやっておられるのですから・・・先生様でございますよ!」


「はあ~・・・・参ったな~・・・・わかりました・・・・今日だけ我慢しますよ・・・」


「では、少しだけ休ませていただきますね。おにま、行きましょう。」


「ああ・・・そうだな・・疲れちゃった・・・」


と云う事でしばらく休憩させてもらうことになった・・・筈だった・・・のに・・・奥の部屋に入ってものの5分もしないうちに大騒ぎが始まってしまった。


「せ、せんせい!お休みのところ申し訳ございません!か、か、カラス天狗が・・・・」


「どうしたんですか?落ち着いて・・・話してください。」


「そ、それが・・よくわからんのです!いきなりカラス天狗が・・・」


「だから・・・どうしたんです?」


「今日集まっている親類全員に死の刻印をして回っているのです!」


「はあ?死の刻印ですか?」


「はい!これです!私は昨日付けられまして、慌てて先生にお願いしたわけです。」


で、見せられた死の刻印・・・・なんだこりゃ?・・・





見せられた死の刻印、それは・・・・




服に付いた鳥のフンだった・・・




つづく
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