悪魔の住む星


 宇宙歴777年。

 

 

長年の夢を実現すべく我々人類は、宇宙征服の野望を抱き果てしなく続く宇宙へと征旅に打って出た。

 

その旅は我々にとって初めての遠征であった為、予想だにしないことのばかりで苦難の道の連続だった。

 

そして長い時が過ぎ遠征隊のほぼ全てが代替わりをした頃・・・

 

我々は遂に知的生命体が支配する星を発見した。

 

その星は我々の星のほぼ半分の大きさの星で、支配者たる知的生命体の大きさも我々のほぼ半分だった。

 

我々はすぐさま攻撃に打って出ようとした・・・

 

 

しかし、偵察隊の報告に我々は固唾を呑むことになってしまった。

 

 

何故なら、その星の支配者の姿が・・・

 

 

彼らは我々が信じる悪魔の姿そのものであったのだ。

 

 

兵士たちは我々指導部の攻撃命令にも答えず沈黙を守ったままその星を遠巻きにして身動き一つしなかった。

 

 

我々は長い長い年月を使って悪魔と対峙しに来たのか・・・

 

 

遠征隊全てに絶望感が広がった。

 

 

だが、ひとりの戦士が皆に提案を行なった・・・

 

 

 

「我々はこの長い時間を無駄にすることは出来ない。

 

姿は悪魔であるが、本当に悪魔かどうかはキチンと観察してみなくては分からないではないか!

 

観察の結果、悪魔に似た生物だっただけならば、兵士たちよ!勇気をもって攻撃し、我々人類の念願を叶えようではないか!」

 

 

戦士の呼びかけに兵士も賛同し遠征隊全機能を持ってその悪魔の姿の生物の観察が始まった。

 

我々の持てる技術全てを使いありとあらゆることを観察した・・・

 

 

その結果は・・・・

 

 

 

忌まわしい、それ以外には形容する言葉がないほど悲惨なものだった・・・

 

まさしくその者たちは悪魔そのものであった・・・

 

地上のありとあらゆるものを喰らい、汚物を垂れ流し、事もあろうか悪魔同士殺しあっているのだ・・・・

 

我々は遠路地獄を目指していたのだ・・・

 

全ての遠征隊員が帰還を望んだ。

 

我々指導部もそれに抗う術を持っていなかった・・・・

 

我々はまた、長い長い年月をかけ故郷へと引き返さねばならない・・・

 

 

 

忌わしいこの星・・・

 

 

 

 

 

 

悪魔の住む・・・地球と呼ばれる星を後にして・・・

 

 

 

閑話休題

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