ダイヤモンドリング

碇 シンジと綾波 レイは付き合い始めてそろそろ3年目を迎えていた。
お互い愛し合っていることに何の疑いも持たず、付き合い始めの熱い気持ちも失ってはいない。

シンジはそろそろ結婚を考え始めている。
そしてまた、レイもそれを心待ちにしている。

お互いの気持ちが繋がっていることに二人は喜びを感じて、この関係が永遠に続くことを信じていた。

しんじは、3年目の記念日にレイにプロポーズしようと考え計画を立て始めた。
南海の孤島で何年ぶりかの皆既日食がある。
そこで一世一代の演出を考え、レイを感動させてやろうと思いを巡らせていた。


「レイ、今度の連休は二人で旅行に行かないか?」

「え、・・・うん、いいわよ・・・どこにいくの?」

「ちょっと遠出をして海外・・南の島で皆既日食を見に行こうと思ってるんだけど・・・」

「わ~!行きたい!・・・・うれしい・・・」

「よかった、じゃあ決まりだね。予定は僕が立てていいかな?」

「うん、任せる・・・楽しみ~」


シンジは普段は大人しい静かな性格で、どちらかといえば優柔不断でなかなか物事を決められない方だったがさすがに今回は一世一代の決心で望んでいるだけあって、日程から宿泊先まであっという間に決めて準備万端整えてしまった。

これにはレイもちょっと意外な気がしたが、いつもと違うシンジに頼もしさを感じ、ますます深い思いを抱いた。

そうこうするうちに、その日はやって来た。
内心緊張していたが、レイにそれを悟られないようにシンジは細心の注意を払って只の日食見物旅行を装った。

到着したその日から日食間での数日はゆっくりと二人で過ごし、穏やかに時が過ぎた。
いよいよ明日が日食の日となった夜、さすがにシンジは緊張で眠れぬ夜を過ごしていたがレイは素知らぬ顔でぐっすり眠っている。
苦笑しながらレイの寝顔を見ながらいつの間にかシンジも眠りに付いた。

目が覚めるとレイは既に身支度を調えていた。
「シンジ、早く!準備しないと見れなくなっちゃうよ!」

「ああ解かってる・・急ぐよ・・」

楽しみにしているレイを苦笑しながら急いで身支度を整え、調べておいた観測スポットへと向かった。

そして、その時がやって来た。
太陽が端から少しづつ欠け始め・・・ついには全て消え去った・・・
あたりは一切の光を失い漆黒の闇に包まれた。

その刹那、端に目映い光が洩れ始める。
シンジが待ちに待ったその瞬間だ。

「レイ・・・手を貸して・・」

「え?・・うん・・・」

怪訝な表情のレイの手をその光にかざした。
まさに、シンジの思い描いた美しい光のリングがレイの左薬指に輝いている。

「レイ・・・この指輪を受け取ってくれ・・・結婚してほしい・・・」

シンジは自分で考えた演出にも拘らず胸に熱いものを感じていた。
シンジさえそうなのだ・・・レイももちろん・・・




















「バッカじゃないの?・・・・指輪をちょーだい!」

え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!


閑話休題
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