東京持許許可局

東京特許許可局…そんな公的機関は存在しない。

言っておくが、特許庁とは全く、なんら、これっぽっちも関係ない。

しかし…。
世の中、馬鹿は多いもんでお客はワンサカひっきりなしだ。
早口言葉に騙されて、毎日黒山の人だかりだ。

ウハウハだぜ~!

今日もまたカモがネギ背負ってやって来た。

「こんにちは~。あの~、特許の申し込みに来たんですけど…。」

「あ、どうも、いらっしゃいませ!」

お客様には、丁重にご挨拶せねば…ねぇ…カモなんだから。

ぷぷぷ…!

「申請でございますね~。はい、はい、こちらへどうぞ~!」

「はあ…どうも…」

「あ、生稲君、お客様にお茶をお出しして…。」

「はい、課長」

「あの、どうか、お構いなく…。」

「いやいや、昨今の役人どもはお客様の有り難さをわかっておらんのです。
わたくし共はあんな馬鹿役人どもとは違います。
お客様がいかに大切な存在か良く理解しておりますので…。どうぞ、召し上がって下さい。」

「はあ…ありがとうございます。」

私は一言も嘘は言っていない。
役人どもは馬鹿だし、客を客とも思ってない。
誰から自分たちの給料を貰っているのか完全に忘れている馬鹿どもだ。
私はお客様をとっても大事に思っている。
だって大事なメシの種…カモなんだから。

「では、こちらの書類にご記入下さい。」

「はい…」



「出来ました。これでいいですか?」

「あ、はい…。ふむふむ…。はい、これで結構です。
では、あちらで申請料と許可料をお支払い下さい。」

「えっ!申請料だけじゃないんですか?」

「アハハ…皆さん勘違いされてるんですよね。
そういう決まりなんですよ~。
おやめになりますか?」

そんな決まりはうちだけさ~っと。
ここで止めた客などいやしない。
結局欲の皮の突っ張った奴ばかりなんだ。

「いいえ…わかりました。」

ほらね…。クククッ…。


「どうも、ありがとうございました~!」


ん!何?

詐欺で捕まらないのかって?

どうして、私が詐欺で捕まらないといけないのかな?

私はここが特許庁だなんて一言も言ってないし、書類にだってそんな事は一言も書いてない。

よ~く看板を見てもらいたいものだ。

ここは…。


東京 持 許許可局だ。


うちは持許と云う民間資格の認可会社なんだから。

ぷぷぷ…。

「あ、いらっしゃいませ~!

ようこそ~!!」


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