今日も、又、寒い。


ついでに懐具合も寒いと来てやがる。


最近どうもついてやしねぇ。


験担ぎに寿司でも食うか。


さて…、

そうと決めたら、まずは資金稼ぎだな…。


今日も着流し決めて颯爽と、と、くりゃぁ


「よっ、旦那!

またまた今日も粋だね!」


「ああ、どうも…」


八百屋のオヤジのお愛想に気を良くして、商店街を抜けると

そこは雪国だった…


じゃねぇだろ~!


なんなんだ、競馬場(仕事場)大雪じゃねぇか!


ちっ!こりゃあ厄介だぞ~!!


「ふんふん…展開が…んで、コイツが追い込んで…あ、いやこの雪で届かねーな…」



【各馬一斉にスタート…】


「…以上、確定致しました。」


「よっしゃ~!取った~!」



し、しまった。

俺とした事が…、

トウシローじゃあるめいし、喜んでしまった。


ま、まあこんなもんよ…。



気を取り直して…、

さあ寿司だ!。



「へい、らっしゃい!」


お、威勢がいいねぇ~

玄人はこうでなくちゃ。


「旦那!何にしやす?」


「ああ、まずはたまごを貰うか」


たまごは、店の質がわかる。


ふっ…、

玄人はまずは、たまごからさ。


「いや~、旦那!

通だねぇ~、

こりゃあてぇへんだ!」


「ふっ、そうか?」


俺は玄人だが、ちと世辞に弱い…。


「へい、おまち」


「ああ…」


おっ、こりゃあイケる。


いい気分でつまんでいたら、居合わせた客が…


「オヤジさん、お愛想して!」


またまた、このド素人め。


お愛想っつうのは、

隠語じゃねぇか!

客が使ってどうすんだ。


「へい、まいど!」



そんなこんなだが、この店はめっけものだった…。


オヤジもなかなかどうして玄人だな。


腹も充分満たしたし、さて帰ぇるか。


「オヤジさん、お勘定」


「へい旦那!

もうお帰りで?

どうも…あざっす!

おい、お前!

旦那、【お愛想っ!】」


【☆★☆★☆★☆】



だぁ~!!


おめ~が言うか!!



休題
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