悪夢 #2

私は、自分で言うのも何だけど、イケています。

いえ、イケてい過ぎているのです。

街を歩いているだけで、私の後ろは老若男女を問わず、人、人、人の長蛇の列です。

「ミレイちゃーん」
「ミレイさーん」

ひっきりなしに、声が掛かります。

買い物をすると、あっという間にその品物は売り切れです。

みんなが、私と同じものを買い求める為です。

何時もは、空席が目立つ近所のスタバも私が、立ち寄るとあっという間に満席になってしまいます。

09のセールなんかに出掛けると、もう大変!
みんなから、もみくちゃにされてしまいます。

友人たちは、そんな私を羨ましいと言いますが、私は流石に疲れ果ててしまっています。


暫くの間、一人になりたい。


誰も居ない何処へ行って静かに過ごしたい。
そう思って、今日南海の孤島へ旅行しに来ました。

全くの無人島です。

「あ~、気持ちイ~、癒やされる~。」

その日は、本当に休まりました。


「ミレイさーん」
「ミレイちゃーん」
「こんにちは~!」


  ★☆◎▼!!?

響き渡る人々の声で、目を覚ました。

「嘘でしょう?」

思わず呟いていました。

ああ…、もうウンザリです。
誰も居ない何処へ行ってしまいたい。
一人になりたい…。



ピピピッ!ピピピッ!
アラームの音で、目が覚めました。

ああ、夢だったんだ。


目の前には、核戦争で滅亡した地球が見えています。

ここは、宇宙ステーション。

私は、人類最後の生存者。

宇宙に一人ぼっちの生き残りです。

悪夢です…。

夢なら覚めて…。


休題
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